
最終日になってしまったけれど、札幌大学写真部の卒業記念写真展を見に行く。
坂井菜穂子さんの連作「end-all 新しい始まりのための終わり」にひかれる。
ファイルにおさめられた旧作「lost in the city」「walking dream」などを、あらためてレンズ付きフィルムのパノラマで撮りなおしたもの。
元の写真が言いようのない孤独感をたたえているのも良いし、写真をわざわざもう一度写真に撮るというひねった方法論も好き。
金野美津保さん「色彩付走馬灯」は、層雲峡か支笏湖かわからないけど冬まつりの景色など、鮮烈な色が、思い出とともに浮かび上がってくる。
女の子がボートをこいでる写真が心に残る。アラーキーの「センチメンタルな旅」と正反対の明るい世界。
東美貴子さんは、ふたつの連作「街行き」「一年目の夏 四年目の夏」の全点モノクロで、焼きも悪くない。「街行き」の、傘が打ち捨てられている1枚が印象にのこった。
坂井絵里香さんは、「薄荷坂」「空想科学少女」など焼きがうまく、イメージも明確な佳作がある一方で、白がとんでいたり、露光過剰だったりするものとがあり、うまい人なのかどうか判断しづらい。
なお、冒頭の写真は、サッポロファクトリーの前で撮ったもので、この写真展とは関係ありません。
2月14-19日
札幌市写真ライブラリー(中央区北2東4、サッポロファクトリー・レンガ館3階 地図G)
■2003年の学外展