展覧会の紹介-現代美術
北海道に生まれ、暮らし、あるいは一時滞在した5組の作家による展覧会。北海道で、芸術祭を別にすれば、全国的に活動する現代アーティストの展覧会を見る機会はますます減っているのに、わずか1カ月半で会期が終わってしまうのは残念でなりません。 ただ、最…
ものすごいペースで個展、2人展、グループ展やポップアップショップへの出点などをこなしている札幌の造形作家 jobin.(じょびん)さん。ご本人のサイトによると、今年はこれが19本目となり、そのうち8本が東京や京都など本州です。札幌・ギャラリー門馬での個…
河口真哉、河口真由美、山内透、山内知恵4氏(五十音順)のグループ展です。夫婦どちらも制作している人は札幌とその周辺にも多いでしょうが、結婚して姓を変えて発表しているパターン(荒井由実から松任谷由実に変わったユーミンと同じですね)は少数派で、この…
「用の美」から離れた土による造形の表現を追究してきた、北海道では数少ない陶芸家の下沢敏也さん(札幌)。昨秋の釧路芸術館とは異なる会場構成で、圧巻の展示を繰り広げている。鯉江良二や川上力三ら戦後の前衛陶芸を担った作家たちを札幌に招いてグループ…
地下コンコースにあり、横に長く、奥行きは乏しい展示スペースの企画展第51弾。 札幌拠点の佐藤壮馬、小林麻美、以前在住していた張小船(Boat ZHANG)、稚内出身の菊谷達史さとしの計4氏が出品しています。 まず佐藤壮馬さん「縺れた次元」。 ふだんはものす…
オランダ・アムステルダム在住の渡部睦子さんが、胆振管内白老町に続いて、モエレ沼公園ガラスのピラミッドで個展を開いています。映像が多いので、全部見ようとすると50分はかかります。 全体は四つのパートに分かれているようです。 一つは入り口のモニタ…
1942年(昭和17年)札幌生まれで、子供向けの絵画教室を開きながら独特な絵画を制作する毛内もうない康二さんが、地元の江別で個展を開きました。フランク・ステラ的な方法論で制作した絵画をもう一度写真に撮り、平面としてプリントした作品です。 「深海」 …
「新しい天使」と題されたクレーの絵がある。(中略)その眼は大きく見開かれ、口はあき、そして翼は拡げられている。歴史の天使はこのような姿をしているにちがいない。彼は顔を過去の方に向けている。私たち、、、の眼には出来事の連鎖が立ち現われてくると…
十勝管内中札内村に住み、となりの更別にアトリエを持つ鈴木隆さんの個展。木彫が主軸にコンセプチュアルな作品が多く、次に何を発表するか分からない作風の多彩さについては、十勝はもちろん北海道内でも屈指の作家である。 十勝管内新得町にあるダム湖のほ…
新刊案内を見ていたら、気になる本がありました。『リミナルスペース』という書物です(フィルムアート社)。紹介文は次のような文で始まっていました。 人の気配のない出入り口や階段、長い廊下、古びたホテルのロビー、寂れたショッピングモール、無機質な…
ジェルプリントという手法を用い、街景の写真を独自の味わいある版画にしている札幌の畑江俊明さんの個展です。 畑江さんはグラフィックデザイナーとしてセンスの良いイラストレーションや金属の立体などを手がけ、盛んに個展やグループ展で発表してきました…
(承前) ギャラリー・バウムから真鍋庭園までは、ギャラリーの梅田マサノリさんの知人の方が、帰る方向が同じということで、車で送ってくださいました。またも、ありがたいことです。 真鍋庭園は帯広市の南郊にある大きな庭で、たっぷりと森林浴ができます。 …
(承前) 今年のルーツ&アーツしらおいは徒歩圏内に会場が集まっていると書きましたが、前項の経済センターからこの「白老町子育てふれあいセンター すくすく3・9」までは1キロ以上ありました。しかも、行くまでの道を間違え、「総合保健福祉センター いきい…
(承前) 胆振管内白老町で開催中の「ルーツ&アーツしらおい」で今年、数少ない現代アートの新作展示です。 お店や町役場が並ぶ中央通りから1本、海側に入ると、0.6ヘクタールはありそうな広い空き地が見えてきます。 ちなみに、この空き地と中央通りの間に、…
(承前) 図書館が入っている「せんとぴゅあ II」の大きな窓には、吉田重信さんによる13、14両日のワークショップ「光ノ鳥プロジェクト」の跡が残っていました。 窓ガラスに貼られているのは、赤、青、黄のカッティングシートを貼り付ける「光ノ鳥」というワー…
(承前) 北海道でおなじみの川上りえ、谷口顕一郎、道外から招かれた上田走、奈木和彦の4氏の作品が並び、「大雪祭」では最も作家数の多い展示会場が、東川町郊外の水田地帯にある松田与一記念館です。 川上りえさんは、ことし7~8月に岩見沢市絵画ホール松島…
(承前) ※16日夕追記。守屋さんのインスタグラムによると、会期が23日までに延長になりました! 「大雪祭」のうち、公式サイトにしか書いておらず、しかも12日から14日までの3日間のみという会場が「江差牛 エ サ ウシ山」です。フライヤーには記載がありませ…
(承前) 上川市街地に降りてきました。国道39号と石狩川に挟まれたオートキャンプ場は、上川町で唯一複数の作家がそろう会場です。 この会場に出品しているのは、鉄の彫刻やインスタレーションなど活発な活動を続ける石狩市の美術家川上りえさんと、NHKの「シ…
(承前) アートフェスティバル大雪祭で、札幌とベルリンを拠点とする谷口顕一郎さんの「石狩川凹み游行 上川編」の続きです。 谷口さんの仕事については、2021年の個展の際に自分で書いた文章を引用して説明します。 谷口さんは1976年、札幌生まれ。 21世紀に…
上川管内上川町と東川町の複数の会場でアートフェスティバル「大雪祭」が9月23日まで開かれています。 実際に足を運んでみると、フライヤーや公式サイト( https://taisetsusai.com/ )とは異なるところがありました。 計10カ所の会場のうち公共交通機関でなん…
昼飯のそばをゆでてから出発しました。 地下鉄南北線を北34条駅で降りて、写真とアートのギャラリーみどりの日記へ。 藤田万理子・宮原佳子 写真ふたり展「空と雫とまほうの木」を見ました。 藤田さんは6点を出品。 このうち5点が富良野・美瑛地方で撮影した…
小雨が終日降っていましたが、ギャラリー巡りに出かけました。 1カ所目は札幌芸術の森美術館。小松美羽展が31日までということに気付いたのです。 たしかに個性的な画風です。会場は全点撮影可でした。 大きな作品が多く、2室あわせて30分ほどで見終わってし…
石狩在住の彫刻家・美術家。下のリンク先で一目瞭然、とても精力的に制作・発表を続けている。個人的な感想だが、最近彼女が関心を抱いている地形・風景・地誌みたいな領域が最もよく表れている展観だと感じ、すごく腹に落ちたというか、納得できる展覧会だ…
(承前 さらっと書こうとしたら、長文になってしまいました) 首都圏や海外ばかりに目を向けている関係者が多い中で、インディペンデント・キュレーターの長谷川新さんは、北海道にもたびたび訪れています。彼から連絡を受け、さっぽろ天神山アートスタジオで8…
わずか2日間の個展だが、森本めぐみさんなので行かないわけにはいかない。 音楽のコンサートや舞台発表などと違い美術展は日程に融通がきくことも、筆者がアートを好むひそかな理由だ。ただし、最近は開いている時間帯が短いギャラリーが増えたり、会期が短…
朝、天神山アートスタジオへ行ったら、現代アート作家の佐藤壮馬さんが500m美術館の展示の準備作業をしていました。筆者は彼の展示をちゃんと紹介したことがないので反省すると同時に、近く始まる500mの展示をたのしみにしています。そして、天神山に滞在中…
札幌の陶芸家下沢敏也さんは、2010年代以降、窯を使わず、布に土を染み込ませてバーナーで表面を焼くという手法でインスタレーションを制作しています。荒々しい表面と形状が、死と再生のダイナミズムを空間に響かせているようです。 最近は天上からつるした…
ファインダーをのぞかずピントも合わせずにシャッターを切り、とらえられた画像を作品化している札幌の山岸靖司さんが、写真の町東川町で個展を開いた。 ファインダーをのぞかず、ピント合わせもしない。シャッターを押して、撮れていた画像は、お祭りの様子…
国内外で精力的に発表を続けている札幌の現代美術作家、澁谷俊彦の個展。今回は、藻岩山ろくにあるギャラリーでの発表、というところに意味がある。会場内にある種子や枯れ枝など植物の大半は、札幌市街に隣接する藻岩山で拾ってきたものだ。 gallery & sho…
過去作を中心に、これまででも最も多くの作品を展示した札幌の林さんの個展。 林さんの作品は紙のコラージュが中心である。 その意味では、エルンスト以来の由緒正しいコラージュといえなくもない。 ただしシュルレアリストが作りそうな、奇をてらったり、意…