北海道美術ネット新館

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展覧会の紹介-彫刻、立体

■第6回ホープ展 金工展 (2025年10月6日~11月3日、岩見沢)

たいへん遅くなってしまいましたが、昨年アップできなかった展覧会の紹介です。「ホープ展」とは、毎年この会場(岩見沢市絵画ホール松島正幸記念館)で開かれている、北海道教育大学岩見沢校の卒業生をフィーチャーした企画展です。 今回は、金工を専攻して、…

■札幌芸術の森開園40周年記念 彫刻三昧 〜札幌芸術の森美術館の名品50選 (2025年10月11日~26年1月4日、札幌)

札幌芸術の森美術館はいわゆる常設展示室を持たないこともあり、所蔵作を一堂に鑑賞できる機会は意外と少ないです。今回は、同館が持っている近現代の有名彫刻家による作品を借りてきて並べた、いわば教科書的な展覧会です。身近に東博も大原美術館もない道…

■林雅治展 (2025年12月10~15日、札幌)

京都生まれで、後志管内俱知安町の旧寒別小学校で羊を飼いながら陶芸に携わる林雅治さんが札幌で個展を開いています。 最近、本来は彫刻というちゃんとした名前があるのに、なんでもかんでも「オブジェ」と呼ぶ人がいます。新聞記者も分かってない人が多いで…

■磯優子・菊池さくら ふたり展「海潮音」 (2025年11月15~30日、札幌)

釧路でアートとデザインの分野で活動する磯優子さんと、札幌拠点の菊池さくらさん。ギャラリー創では珍しい2人展です。非常に統一感のある、美しい空間に仕上がっていました。筆者の個人的な感覚をいえば、旅への思いを促されるような2人展です。 明治期の文…

帯広でコーヒーを1杯●2025年晩秋、道東に…(4)

(承前) 緑ヶ丘公園を出てボタン式信号のある横断歩道を渡り、住宅街の中に入ると、バス停があります。 以前も書きましたが、拓殖バスは、バーコード決済ができます。スーパーマーケットのセルフレジとおなじ感覚で、スマートフォンのバーコードの画面を運賃…

■井川ゆきな陶展「うまれくるかたちー素(あり)のまま IVー」(2025年10月26日~11月9日、札幌)

札幌から盛岡に転居しても、札幌で定期的に個展を開いている井川ゆきなさん。今回もオブジェの展示で、うつわはありません。 「生命の根源をテーマに、いのちの強さや優しさ、儚さを表現できればと思い制作してきました。制作している中で”祈り”という言葉が…

秋の旭川(5)■旭川彫刻フェスタの記録展 (2025年10月4日~11月9日)

(承前) Googlemap で調べたら(便利な時代になったものです)、往路とは違うバスを示されたので、東光1条4丁目の停留所に向かいます。 このバス停から、旭川電気軌道バスの「18」に乗ります。 ここに止まるバスは1日8便しかありません。 向かい側に書店があり…

架空の生き物をつくるのがはやっているの?

10月15日、札幌市内のギャラリーを巡った中で、架空の生き物を作って展示している会場が三つもありました。架空の生物といえば、道立三岸好太郎美術館の #みまのめ でも展示した梶田みなみ氏ですが、最近は流行ってるんですかね。 「ほしの兄弟展 陶器・粘土…

訂正あり●大雪祭■上川ファミリーオートキャンプ村の川上りえ・上田走作品―2025年9月13日その3

(承前) 上川市街地に降りてきました。国道39号と石狩川に挟まれたオートキャンプ場は、上川町で唯一複数の作家がそろう会場です。 この会場に出品しているのは、鉄の彫刻やインスタレーションなど活発な活動を続ける石狩市の美術家川上りえさんと、NHKの「シ…

「大雪祭」へ行く人に―2025年9月13日その1

上川管内上川町と東川町の複数の会場でアートフェスティバル「大雪祭」が9月23日まで開かれています。 実際に足を運んでみると、フライヤーや公式サイト( https://taisetsusai.com/ )とは異なるところがありました。 計10カ所の会場のうち公共交通機関でなん…

■椎名澄子展 森の詩 (2025年9月3~15日、札幌)

旭川市立大教授で彫刻家の椎名澄子さんが、2週間にわたる個展を札幌で開いています。 椎名さんが一貫して手がけているのは写実的なブロンズ彫刻で、モチーフは子どもです。小品では、植物と一体化したような造形もあります。 さらに今回は、森をイメージした…

■早川尚・小野寺紀子 二人展 (2025年8月19日~9月6日、札幌)

ギャラリーエッセの横にあるミニギャラリーでは初の2人展。早川尚さん(国展会員、道展会員)と小野寺紀子さん(全道展会員)という珍しい組み合わせです。 個人的に 「わー」 となったのは、小野寺さんの「Professor-K」(右手前)。 戦後道内を代表する画家であ…

■CROSS WAVE 2025 (8月26~31日、札幌)

「CROSS WAVE」は道内在住者と、北海道出身で首都圏在住の作家が毎年、札幌と東京・銀座で交互に開いているグループ展。現在は北海道4人、首都圏2人。 前身の「WAVE NOW」が始まった2001年から、札幌では偶数年にコンチネンタルギャラリーで開催している。 …

2025年8月29日に回ったギャラリーは…

小雨が終日降っていましたが、ギャラリー巡りに出かけました。 1カ所目は札幌芸術の森美術館。小松美羽展が31日までということに気付いたのです。 たしかに個性的な画風です。会場は全点撮影可でした。 大きな作品が多く、2室あわせて30分ほどで見終わってし…

■川上りえ Landscape Fluctuation (2025年7月24日~8月29日、岩見沢)

石狩在住の彫刻家・美術家。下のリンク先で一目瞭然、とても精力的に制作・発表を続けている。個人的な感想だが、最近彼女が関心を抱いている地形・風景・地誌みたいな領域が最もよく表れている展観だと感じ、すごく腹に落ちたというか、納得できる展覧会だ…

■森川亮輔彫刻展 (2025年8月10~31日、上川管内東川町)

おそらく日本最北端の彫刻家、森川亮輔さんのひさしぶりの個展が、東川町で始まりました。 森川さんは1947年東京生まれ。東京教育大(現在の筑波大)芸術学部の彫塑ちょうそ科を卒業しました。 福島県いわき市、釧路管内弟子屈町を経て、2001年に上川管内音威…

■下沢敏也展 Re-birth 2025 沈黙のはじまり III (7月26日~8月10日、札幌)

札幌の陶芸家下沢敏也さんは、2010年代以降、窯を使わず、布に土を染み込ませてバーナーで表面を焼くという手法でインスタレーションを制作しています。荒々しい表面と形状が、死と再生のダイナミズムを空間に響かせているようです。 最近は天上からつるした…

■加藤かおり作品展 (2025年7月5~27日)と「六花亭ギャラリー」のオープン●7月26日帯広で7カ所(3)

(承前) 北海道を代表する菓子メーカーのひとつで、文化支援にも熱心なことでも知られる六花亭が、帯広の本社に「六花亭ギャラリー」を開設しました。 ショウウィンドウなのですが、縦約2メートル、横12メートルのガラス張りで、奥行きもけっこう深く、およそ…

■札幌芸術の森美術館所蔵品展 W. S. クラークの像 (2025年4月19日~6月22日、札幌)

「コスチュームジュエリー 美の変革者たち」展と同時開催されている展覧会です。北大の前身である札幌農学校の初代教頭を務め「Boys, be ambtious!(青年よ大志を抱け)」の名言で広く知られているW.S.クラーク博士にまつわる、小規模ながら興味深い展示で…

■北村哲朗彫刻展 ー樹憶 IVー (2025年6月11~16日、札幌)  

道内で最も精力的に制作・発表している彫刻家の北村哲朗さん。 登別在住の道展会員ですが、2010年以来毎年、札幌で個展を開いています(厳密には2016年は室蘭のみ)。毎回、大小の木彫の新作が会場に並び、そのエネルギーには感服させられます。 15年ほどずっ…

■鈴木吾郎 作品寄贈記念展 “恵庭の記憶” (2025年5月30日~6月15日、恵庭)

小樽の彫刻家鈴木吾郎さんが、島松駅(恵庭市)の前にある「夢創館」で個展を開いています。 北海道学芸大(現・北海道教育大)の特設美術科を卒業後、最初に赴任したのが、恵庭町立恵北中学校だったという縁があり、多くの作品を恵庭市に寄贈したことから開催さ…

■井越有紀 高橋幾郎 「窓」 (2025年5月14~25日、札幌)

会期中にアップできなくてすみません。しかし「ネタばれ防止」という観点からは、これで良かったかもしれません。今回の井越さんが出品した立体2点は、予想外に大きいのです。 ソフトスカルプチュアを手がける井越有紀 い こし さんは、これまでも、日本のア…

■コレクション展 本郷新 彫刻の設計図 リターンズ(2025年3月8日~5月25日、札幌)

たいへん興味深い展覧会です。 所蔵品というのは、こういうふうに見せるとおもしろいのか! という発見がいっぱいありました。 「コレクション展」 という題を見て 「以前にも見たことある作品が多そう」 などと思っている人にもぜひ見てほしい。 本郷新記念…

■河﨑ゆかり―ミツケタモノたち― (2025年5月14~19日、札幌)

札幌の河﨑ゆかりさんが7年ぶりの個展を開いています(河﨑の「﨑」は「崎」の異体字です)。 右手前は「馬 ~情熱を研ぎ澄ます~ Sharpen sences」、奥は右から「灯火 candlelight」「揺めき Swaying」「踊り Awa Odori Festival (Tokushima)」 1972年生まれで…

■梅田力 彫刻展 構成の物語 (2025年4月22~27日、札幌)

梅田力さんの彫刻を最初見たときは、正直なところ、言葉は悪いのですがなんじゃこりゃと思いました。あまりに他の彫刻と似ていないからです。 特徴を探れば、マッスや量塊性を否定した彫刻だといえると思います。 同種の彫刻としては、たとえば宮脇愛子の「う…

■Planned Happenstance Keisuke Yamashita Exhibition 山下圭介 (2025年3月1日~4月6日、白老)●3月14日は計6カ所(8)

(承前) 3月14日のシリーズの続きです。前回の更新から間隔が開いて、申し訳ありません。 山下圭介さんは香川県生まれ。奈良県の教員大学に進んで美術を学び、現在は北海道教育大岩見沢校で彫刻を教えています。 3月に北翔大学札幌円山キャンパスで開かれた「…

さっぽろ雪まつり6丁目会場に今年も雪像彫刻が登場 (2025年2月4~11日、札幌)

本郷新記念札幌彫刻美術館で冬の恒例として毎年1月に開かれている「さっぽろ雪像彫刻展」の参加美術家・工芸家ら5人による作品が、ことしもさっぽろ雪まつりの大通会場に登場しました。 昨年と同じ6丁目会場です。 以前も書きましたが、さっぽろ雪まつり全体…

■渡辺行夫個展「資源カメラ No.2」 (2025年2月4~9日、札幌)

北海道を代表する石の彫刻家、渡辺行夫さん(小樽在住)が、昨年の500m美術館での個展「資源カメラ」の第2弾を開いています。 先に石の彫刻家といいましたが、この10年ほどは、イタドリを材料にしています。 昨年、右肩を痛め「イタドリにしていて助かった。石…

■さっぽろ雪像彫刻展 2025 -SAPPORO SNOW SCULPTURE EXHIBITION (1月25~27日、札幌)

2010年から毎年、さっぽろ雪まつりより少し早めの時季に開かれている雪像彫刻展。 筆者が札幌にいなかった新型コロナ禍の年にも欠かさず開かれているようです。 今年の最大の特徴は、参加者が増えて、いつもの本館の前だけではなく、記念館の前にも2基つくら…

■山本果林展「つくも」たちの住処(2024年9月1日~11月24日、帯広)と真鍋庭園の紅葉●十勝日帰りバスの旅(6)

(承前) 帯広・真鍋庭園の中に 「オープンギャラリー 森の木」 という一角があり、2018年の半谷学さんを皮切りに3カ月ずつ屋外展示をしています。 今秋は、山本果林展―「つくも」たちの住処が開かれています。 山本さんは1992年神奈川県鎌倉市生まれ、2013年…