森の掟

J-POPやメタルやフェスや音楽番組なんかの批評(という名の無益な墓掘り行為)

2025-01-01から1年間の記事一覧

かつて日本人の8割が中国に親近感をもっていた〜中華レトロフューチャーとしての鳥山明とYMO

今からは考えられないかもしれないが、日本人の8割が中国に親近感を持っていた時期があった。 それはどのようにしてはじまり、どのようにしぼんでいったのか。 YMO/ウーロン茶/ドラゴンボール/三国志/西遊記/チャイナ歌謡

吉田拓郎の、矢沢永吉の、佐野元春の何がすごかったのか、後追い世代には少々難しいので『日本ポップス史 1966-2023』を読む

Vaundyからムッシュかまやつまで、時代を彩ったポップスター30人のすごさを、音楽理論や時代の空気や自分史などの観点から多角的に語ったスージー鈴木『日本ポップス史 1966-2023』。その書評と、自分なりに受け取ったバトンの話。

やらされ型とセルフプロデュース型の2系統だった昭和平成のコミックソングの歴史を塗り替えたのは…

日本のポピュラー音楽の歴史を語るうえで欠かせない、コミックソングという存在。 半世紀以上前から現在まで、テレビやラジオやSNSを通じて、またはステージの上から、常に様々なおもしろい楽曲が作られ届けられてきた。 これまでコミックソングを語るにあた…

ヨット・ロックもポスト・パンクも20年以上リバイバルが続いて飽きたので、次のモードとして「御茶ノ水系」をご提案します

2020年代のサウンドの「今っぽさ」は、あいかわらずシティ・ポップ周辺か、またはポスト・パンク周辺を参照元にしているんだけど、実はこのモードも20年ぐらい続いているので、個人的にはもう飽きている。そこで今回は新たなモードとして「御茶ノ水系」をご…

子連れでも見たいもの(おとぼけビ~バ~、キリンジ、エムドゥ・モクター、ヒョゴ & 落日飛車、Vaundy)はだいたい見れたフジロック2025

今年のフジロックは、おとぼけビ~バ~、キリンジ、MDOU MOCTAR(エムドゥ・モクター)、HYUKOH & SUNSET ROLLERCOASTER | AAA、Vaundyを目当てに金曜に参加。すごく久しぶりに子連れで行ってみました。

オジー・オズボーンとブラック・サバスの引退記念『バック・トゥ・ザ・ビギニング』はヘヴィメタル55年史の句読点(だけど終わりじゃない)

1970年にデビューしたブラック・サバスとオジー・オズボーンの引退を記念してヘヴィメタル界の大御所がたくさん集まった『バック・トゥ・ザ・ビギニング』。その見どころとメタルの歴史における意義について。

フィッシュマンズを熱愛する海外の音楽通がなぜキリンジや荒井由実には反応しないのか(お茶漬けスピッツ納豆サザン)

フィッシュマンズをはじめとする何組かの日本のアーティストが海外の音楽通に大人気な一方で、キリンジとか荒井由実とかサザンとか小沢健二のように、日本の音楽通にだけ評価されていて海外にはいまいち刺さっていないアーティストもいる。その差はどこから…

MUSIC AWARDS JAPANにかける音楽業界の意気込みをひしひしと感じつつも気になったこと

先日のMUSIC AWARDS JAPANの授賞式は実に見事で、権威ある音楽賞を日本でも成り立たせたいという音楽業界の意気込みをひしひしと感じた次第。その上で、来年以降に期待することや気になったこと、「ライディーン」に続く大ネタ予想など。

イギー・ポップ来日公演ライブレポート&ファン歴30年の立場から彼のキャリアの歴史的意義や影響力をたっぷり解説

2025年に18年ぶりの来日公演を行ったイギー・ポップについて、ファン歴30年の立場から、半世紀以上にわたるキャリアの歴史的意義や影響力を解説。これから聴き始める人向けのおすすめアルバム5枚も紹介。

音楽業界におけるデータドリブンは30年前にオウム君が消えたときから始まった

世の中どんどんDX化とデータドリブン化が進んでいる。音楽業界も例外ではないんだけど、実は30年以上前から始まっていた。街からオウム君の看板が消えたあの頃から。

音楽の新陳代謝が止まって「ダサい」がなくなったことの功罪

90年代までは、音楽批評においてもミュージシャンの自意識やリスナーの感覚においても、ポピュラー音楽には一定のスパンで新陳代謝が必要で、時代遅れになったものは顧みられることはないっていう感覚があった。 ところが、21世紀に入ってからはというと、特…

B'zダサい論争を読み解いたら紅白に足りなかったものが見えてきた

2024年の紅白歌合戦の最大のサプライズだったB'z。その余波としてSNS上で盛り上がったB'zダサい論争について、90年代の空気感から丁寧に読み解きました。 すると、今年の紅白が地味だと言われた理由がなんとなく見えてきた。