M3 Maxの概要
M3 Maxは、Appleが2023年10月30日に発表した高性能カスタムシリコンチップだ。3nmプロセス技術を採用した次世代アーキテクチャにより、前世代のM2 Maxと比較して大幅なパフォーマンス向上を実現している。92億個のトランジスタを搭載し、最大16コアのCPUと40コアのGPUを備えた強力なチップだ。Appleのマーケティングチームによれば、「パフォーマンス・パー・ワット」に徹底的にフォーカスした設計思想が貫かれており、単に処理能力を高めるだけでなく、効率性も追求している。
M3 Maxの主な特徴
- 3nmプロセス技術による高効率・高性能設計
- 最大16コアCPU(12パフォーマンスコア、4効率コア)
- 最大40コアGPU(M2 Maxの38コアから強化)
- 最大128GBの統合メモリに対応
- Dynamic Cachingによる効率的なGPUメモリ割り当て
- ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング対応
- ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディング対応
- 強化されたNeural Engine(M1比で最大60%高速化)
- AV1デコード対応のメディアエンジン搭載
M3 Maxの特徴・新機能まとめ
搭載デバイス
- 14インチ MacBook Pro(2023)
- 16インチ MacBook Pro(2023)
- ※2025年3月現在、Mac StudioにはM3 Ultraが搭載され、M3 Maxは搭載されていない
発表日
2023年10月30日にAppleのスペシャルイベント「Scary Fast」で発表された。
チップの仕様・構成
- トランジスタ数:92億個(M2 Maxの67億個から約37%増加)
- 製造プロセス:3nm(M2シリーズの5nmから微細化)
- CPU構成:最大16コア(12パフォーマンスコア、4効率コア)
- GPU構成:最大40コア
- 統合メモリ:最大128GB(M2 Maxの96GBから増加)
- メモリバンド幅:400GB/s
- Neural Engine:16コア(M1比で最大60%高速化)
- メディアエンジン:H.264、HEVC、ProRes、ProRes RAW、AV1デコードに対応
旧チップからの進化・比較
- M2 Max比:シングルコア性能約17%向上、マルチコア性能約21%向上
- GPU性能:M2 Max比で約14-15%向上(Geekbench Metal)
- M1 Max比:マルチコア性能約80%向上
- M4 Max比:シングルコア性能では劣るものの、特定のワークロードでは競争力を維持
- パフォーマンスコア:M1ファミリー比で最大30%高速化
- 効率コア:M1ファミリー比で最大50%高速化
- 消費電力効率:M1と同等のマルチスレッド性能を半分の電力で実現
M3ファミリーの最新動向
- M3 Ultra:2025年3月5日に発表された最新チップで、2つのM3 Maxを組み合わせた設計
- UltraFusion技術:10,000以上の高速接続により2つのM3 Maxダイを単一チップとして機能させる
- M3 Ultra仕様:32コアCPU(24パフォーマンスコア、8効率コア)、最大80コアGPU、最大512GBの統合メモリ
- Thunderbolt 5対応:M3 UltraはThunderbolt 5をサポートし、ポートあたり2倍以上の帯域幅を実現
- M3 Ultraベンチマーク:シングルコアスコア3,221、マルチコアスコア27,749を記録(M4 Maxのマルチコアスコア25,647を約8%上回る)
ベンチマークスコア
- Geekbench:シングルコア約3,217、マルチコア約21,597(M2 Maxはシングルコア2,737、マルチコア14,503)
- Geekbench Metal:約158,466(M2 Maxは約137,525)
- 実用性能:Appleのマーケティングディレクター、Laura Metzによれば「ベンチマークのためではなく、実際のワークフローを意味のある形で前進させるためのシステム構築」に焦点を当てている
- 動画編集:複数のエフェクトを適用した4K動画の書き出しがM1 Max比で約27%高速
- 3Dレンダリング:BlenderでのクラスルームレンダリングがM1 Max比で約2.4倍高速(3.5分 vs 8.5分)
その他の特徴
- 新GPU機能:Dynamic Cachingにより、リアルタイムでタスクに必要な正確なメモリ量だけを割り当て、パフォーマンスとエネルギー効率を向上
- レイトレーシング:ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングにより、ゲームやクリエイティブアプリでのリアルな光、影、反射表現が可能に
- AV1デコード:メディアエンジンがAV1デコードをサポートし、ストリーミングサービスの電力効率の良い高品質再生を実現
- バッテリー性能:16インチMacBook Proでは最大22時間のバッテリー駆動時間を実現
- 環境への配慮:電力効率の高い設計により、Appleの高いエネルギー効率基準を満たし、製品のライフサイクル全体でのエネルギー消費量を削減
- Apple 2030目標:Appleは2030年までにカーボンフットプリント全体でカーボンニュートラルを達成する計画の一環として、M3 Maxの電力効率を重視
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