
プロジェクトマネージャー(以下PM)のchakiです。
この記事はGoodpatch Advent Calendar 2025 3日目の記事になります。
「PMって、どんな仕事をしているんですか?」
そう聞かれることがあります。
進行管理をしている、会議を回している、タスクを割り振っている、
──そんなイメージを持たれている印象です。
でも、私がPMとして力を注いでいるのは、
プロジェクトが走り出す“前” です。
そして、プロジェクトの8割はその時点で決まってしまうと本気で思っています。
バイクは“走る前”で勝負を大きく左右する
私の社内ブランディングは「バイクの人」です。
そしてPMの仕事を考えるとき、バイクはとてもいい比喩になります。
バイクは、走りながら整えるのは難しい。
チェーンが緩ければ走行困難になりかねないですし、
タイヤの空気が甘ければ曲がる時、コントロールがしずらくなります。
エンジンが温まっていなければ、本来のパフォーマンスもでません。
つまり、
走り出す前の状態が、そのまま走りの質に直結します。
プロジェクトも同じです。
走り始めてから修正しようとすると、どうしても無理か修正の限度が生じます。
だから走り出す前の“準備”にこだわります。
すべてのプロジェクトに共通する「準備工程」
アプリ開発でも、UXリサーチでも、
プロジェクトの種類に関わらず、
共通して必要な“準備工程(旅のしおり作成)” が存在します。
その例としては、
- 目的・期待値が言語化されているか
- 判断者が明確か
- スコープの“決まっている/まだ”が仕分けられているか
- メンバーの知識レベルが揃っているか
- 不確実性が可視化されているか
- 全体像が1枚で見えるか
こうした前提が整っていると、
デザイン工程でも開発工程でも、自然とスムーズに進んでいきます。
そしてPMはこの「前提を整える」仕事を担っています。
理想は「準備が8割」。でも現実はそうとは限らない
ただ、現場のリアルを言うと、
前提が整った状態で始まるプロジェクトは多くありません。
- プロジェクトが進行するにつれ、目的が途中で変わることがある
- プロジェクトメンバーが入れ替わることがある
これは珍しいことではありません。
だからこそ、PMの役割が活きるのが現状です。
走り始めているプロジェクトでも
確認するだけで状況がクリアになる
ここでは、どんなプロジェクトでも
最初に手をつけるだけで状況がクリアになるポイントをまとめました。
1. 目的・期待値が言語化されているか
ゴールを明文化したものがあるか。例えば◯月◯日に◯◯◯が公開されていること など。
2. 判断者が明確か
意思決定プロセスが明示されているか。例えば、デザインは◯◯さん、文言は◯◯さん へ最終判断を仰ぐなど。
3. スコープの“決まっている/まだ”が仕分けられているか
リリース範囲を顧客と認識合わせできているか。 例えば、要求リストに「公開までに必達」のラベリングがされている など。
4. メンバーの知識レベルが揃っているか
新メンバーにオンボーディングをする。用語集を整える。
5. 不確実性が可視化されているか
プロジェクトの中に跳ねてきそうな項目を洗い出す。例えば、LPを作ったらバナーも作る必要がある など。
リスクではなく“霧の中のポイント”を洗い出すイメージです。
6. 全体像が1枚で見えるか
全体スケジュールが最新化されているか(デザイン部分だけではなく、プロジェクト全体のスケジュールを指しています)。
これがあるだけで、プロジェクトは驚くほど前に進みます。
走り出す前の整備が大事だが、プロジェクトの途中からでも巻き返せる
プロジェクトは、走り出してから頑張るよりも、
走り出す前に整えるほうがずっと楽になる。
PMは、タスクをさばく職種ではなく、
プロジェクトを“走れる状態”に整える職種 です。
バイクが走り出す前にその日のコンディションが決まるように、
プロジェクトも、前提が整っているかどうかで結果が決まってきます。
また、途中の定期点検を行うことで、プロジェジェクトが上手く推進できているかもわかります。
今日どこかで、
「旅のしおりをみてみるか」
と思ってくれる人がいれば、それだけで嬉しく思います。
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