
この記事は Goodpatch Advent Calendar 2025 5日目の記事です。
こんにちは! Frontend Engineer / Accessibility Specialist の maddy です。
Goodpatch ではアクセシビリティスペシャリストとして関わる中で、「この選択が将来のアクセシビリティ対応にどう影響するか?」という視点で技術選定を支援することもあります。
そんな時に判断材料になるよう、主要なモバイルアプリ開発フレームワークとのアクセシビリティ対応状況を比較してみました。
モバイルアプリ開発フレームワークは、機能・コスト・チーム体制などさまざまな観点で選定されますが、アクセシビリティ対応のしやすさも品質やUXに直結する重要な要素です。
各フレームワークの対応状況
海外のアクセシビリティ専門団体「Appt」による記事を参考に、主要な開発フレームワークのアクセシビリティ対応状況を整理しましょう。*1
ネイティブ(Android / iOS)
- すべてのアクセシビリティ要素にフル対応 (フォーカス移動、状態通知、支援技術への名前や役割の提供など)
- 現時点で最も信頼性が高く、柔軟性のある選択肢
- スコア:100% 🎉
クロスプラットフォーム
Flutter
- 対応は比較的進んでおり、改善も継続中
- スコア:100% 🎉
React Native
- フォーカス順制御など一部未対応な機能はあるが、全体的には良好
- スコア:90% 👍
Xamarin / .NET MAUI
- 状態(on/off)や値(数値など)をスクリーンリーダーに伝えられない
- 多くの機能でサードパーティライブラリが必要
- 支援技術との連携が不完全な部分が多く、実装コスト増の可能性あり
- スコア:50〜80% 🙃
主なポイント
- ネイティブ開発は最も高いアクセシビリティ水準を実現可能
- クロスプラットフォームでも対応は改善傾向にあるが、OSレベル機能制御に制限が残る
- 特にXamarin / .NET MAUIは現時点では対応が不十分なため、実装時に追加対応が必要になるケースが多い
補足
- .NET MAUIはXamarinの後継であり、基本構造や制限も似通っている
- FlutterやReact Nativeは改善のスピードや実績が比較的多く、今後の動向にも注目
まとめ・推進
- アクセシビリティ対応状況はフレームワークごとに大きな差がある
- 特に支援技術との連携や状態・値の通知のしやすさは重要な評価軸
- 開発段階での技術選定や追加工数見積もりの参考にできる
- 可能な限りネイティブ(Android / iOS)を採用することで、最も高いレベルのアクセシビリティを確保する
- クロスプラットフォームを選択する場合は、現時点では Flutter が最も対応状況・改善スピードともに優れている
Goodpatchではデザイン好きなエンジニアの仲間を募集しています。 少しでもご興味を持たれた方は、ぜひ一度カジュアルにお話ししましょう!
*1: Appt 「Native versus cross-platform frameworks to develop accessible apps」(20250130)