電通マン「鬼の気くばり36」を厳選公開!~真の営業は、安物のボールペンを2つ持つことからはじまる

ホイチョイ・プロダクションズ

『気まぐれコンセプト』『東京いい店やれる店』などでおなじみのクリエーター集団、ホイチョイ・プロダクションズが、電通マンたちから教わった気くばりのノウハウをまとめた『電通マン36人に教わった36通りの「鬼」気くばり』。その中から、7つの「鬼」気くばりを厳選公開!

安物の同じボールペンを必ず2本持ち歩く。

ビジネスで最も重要な概念は、「貸し借り」である。決定権のある人間に対し「貸し」を貯めておけば、ここぞという時に預金を引き出し、無理なお願いを通すことができる。打ち合わせ中、得意先がメモをとろうとしてペンを忘れてきたことに気づいたら、すばやく安物のボールペンを2本取り出し、「2本ありますから1本どうぞ」と言って差し上げてしまおう。

2本持っていれば1本差し上げても不自然ではないし、安物なら相手も受け取りやすい。それでいてペン1本でも貸しは貸し。使うたびに自分を思い出してもらえる。安くて効率的な「貸し」である。

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葬儀用に、白黒の名刺を用意する。

昔、人が亡くなった際に近親者が新聞に出す「黒枠広告」は、広告代理店の大きな収入源で、広告マンは、誰かが死んだと聞くと、広告の御用聞きのため、その家に駆けつけたという。そんな歴史ゆえ、電通マンは葬儀情報に敏感である。

そもそも葬式は、相手のプライベートに食い込み、個人情報を得る最大の好機。得意先の近親者の葬儀には真っ先に駆けつけ、受付から駐車場の整理係まで雑用を残らず引き受け、新盆には必ず花をお供えに行くべきだ。 そのために電通マンは、カラフルな名刺とは別に、葬儀用の白黒の名刺を必ず持ち、会社には常時黒いスーツを用意している。

人事情報はどこよりも早く掴む。

人事情報はスピードが命。得意先のキーマンが昇進したとき、誰よりも早く祝辞と祝いの品を贈れば好意を持ってもらえるし、人事情報をどこよりも早く入手して宣伝担当者に伝えれば、相手は「そこまでうちの会社の事情に詳しいなら、仕事を任せてみようか」という気になるかもしれない。

さらにはライバル社に対しても、「あの会社は得意先にそこまで深く食い込んでいるのか」という無言の圧力にもなる。そのために、広告マンは、仕事とは直接関係ない、得意先の受付や総務、人事の女のコとも、合コンを重ねている(ま、別の目的の合コンも多いですけどね)。

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会議室は最後に出る。建物は最初に出る。

社内に得意先を招いての会議が終わったら、営業は真っ先に、出入り口の前に駆けつけて扉を開き、得意先や上司を送り出した後、室内に忘れ物がないか、ひと通りチェックして、誰よりも後に部屋を出なければならない。一方、建物から外に出るときは、誰よりも先に玄関から飛び出し、得意先のためにタクシーを拾わなければならない。

昔、ある新入社員が先輩に「会議室を最後に出た上に、建物を最初に出るのは無理です」と言ったら、「ワープしろ」と言われたそうだ。だったら「ワープ」の練習をするのが、正しい営業である。

クリップは絶対に相手の社名や「御中」にかけない。

得意先に提出する書類を何部もホッチキスで綴じる場合は、針を表紙の左上角から8ミリと13ミリの位置に5ミリずつずらして交互に斜めに打つ。斜めに打つ理由は、まっすぐ打つと表紙を何度も開閉したとき紙が破れやすいから。5ミリずつずらして打つ理由は、全部同じ位置で打つと、重ねたとき角がふくらんで分厚くなってしまうから。

また、クリップで綴じる場合は、クリップが相手の社名や「御中」に絶対にかからぬよう、要注意。社名は企業の顔。書類の社名にクリップをかけるのは、社名を間違えるのと同じくらい失礼なことと心得られよ。

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口が裂けても逆接の接続詞は口にしない。

得意先を呼ぶときは「さん」ではなく「さま」、一人称は「自分は」ではなく「私は」。人の話を腕組みして聞かない。得意先や上司に対して、逆接の接続詞は一切使ってはならない。「だけど」「っていうか」「やっぱり」「ですが」は禁句。「それはですね」もダメ。

相手が、肯定しにくいことを言ったときは、「おっしゃる通りですね」「ご指摘はごもっともです」「それは思いもよらない鋭い視点ですね」などと言ってまず相手の発言を肯定し、その後で「ですが」ではなく、「こういうふうにも考えられないでしょうか」と前置きして、自分の意見を言うべきだ。

書類に上司と並んでハンコを押すときは、上司より下に斜めに傾けてつく。

ビジネス界には、自分が賛成しかねる稟議書類にハンコをつくとき、わざと上下を間違えて押し、反対の意思表示をするお偉方が大勢いる。ハンコのつき方一つにも、メッセージを込めることができるものだ。下っ端のキミが上司と並んでハンコを押すときは、上司の並びより、必ず一段下げて押そう。名刺交換と原理は同じだ。

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しかも、できれば上司の側に少し傾けて押す。こうすると、キミのハンコがへりくだって上司のハンコにお辞儀をしているように見え、感じがいい。え、何? いくら何でもそれは冗談だろう、だって? とんでもない。大マジである。

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