諸星大二郎
最終話です。 ネタバレします。 「大いなる復活」 マッドメンはコドワが森の中で横たわりナミコがひとり森の中を彷徨い儀礼的に死んでナミテとして生まれ変わったことを知った。 ナミテとなった波子は村の女たちと共にナラモの居場所へと戻る。 元通りにして…
第Ⅲ部 ネタバレします。 「黒い森のナミテ」 第一部の終りから続く。 コドワは悪霊アエンと戦い倒したが自らも傷を負った。 波子はコドワを助けようと求めたがマッドメンたちは実体がないのだ。 その頃ミス・バートンは峰隼人と共にいて波子たちを心配してい…
しばしの寄り道から戻ってきました。 そのまま映画の方へ進もうかとも思ったのですが、現在の私はどうしても映画を観ることができないようです。 ネタバレします。 「鳥が森に帰る時」 一台のセスナ機がセピック川上流から西部管区へ抜けようとして乱気流に…
『マッドメン』第Ⅱ部 この話は波子がコドワと知り合いそして彼がニューギニアへ帰っていった後から始まる。 波子が住む家に突如奇妙な男が現れる。 その男は東京の宅地造成地の土中に裸で埋まっていた。 一見日本人に見えるのだが何故かカタコトのガワン語だ…
ネタバレします。 森からの脱出 アエンの仮面を奪い取ろうとした峰隼人を制したコドワ。 だが峰は波子を盾にして逃げ出す。 やむなくコドワは「森から出られると思うな」と叫ぶのみだった。 手を引かれ仕方なく走る波子はコドワからもらった首飾りを落として…
「ペイ・バック」 父が惨死し母が療養のため実家に帰る(たぶんかなり精神を病んだのだろう)という衝撃を体験しているのに割と涼しい顔をしている波子。 あの父にして、という気がする。 とにかく波子はおじ夫婦の家に住むことになっていて一樹という青年が…
北の精霊の次は南の精霊を読む。 諸星大二郎マッドメンシリーズ一巻『オンゴロの仮面』はすでに読んでいたのだが、記事では後日談の『追跡ルポ 波子を探して』の方を先に書いてしまった。 なので第二部以降は未読。楽しみ。 ネタバレします。 第Ⅰ部 マッドメ…
本作単行本を持っているのですが表題作以外はすでに読んでいて本ブログでも紹介済み(「詔命」は「礎」というタイトルであった)&「マンハッタンの黒船」だけはまだ記事にしていない)なので今回は表題作『失楽園』のみを取り上げます。 ネタバレします。 …
ネタバレします。 〔第三信〕「ナルム山紀行」 『COMICアレ!』1994年12月号(マガジンハウス社) もういったいどうしてここまで嘘つくのやめてもらっていいですか。 ほんとうにどうしてこんな大虚言が思いつくのかわからない。 オゴリはナルムを妻とし、ナ…
ネタバレします。 第二部 「夢の木の下で」 『COMICアレ!』1997年3月号(マガジンハウス刊) ツーライの地は高い絶壁に東西を挟まれた細長い谷のようだという。 ツーライの住人ひとりひとりはモボクという一本の木と共に暮らしている。 モボクとツーライ人…
ネタバレします。 「ブラック・マジック・ウーマン」 『増刊WEEKLY漫画アクション』1979年8月31日号(アクションコミックス【コンプレックス・シティ】収録) 諸星氏自伝エッセイ風で導入しながら途中から恐ろしいサバト情景となる。 うっかり「窓の無い」ア…
戻ってまいりました。諸星大二郎読マンガ。 まだまだ作品ありますからなあ。 ネタバレします。 第一部 「壁男PART1」 『COMICアレ!』1995年11月号(マガジンハウス刊) 壁男の登場。自分語りで「壁男とはなにか」の説明がなされる一話である。 うすぼ…
ネタバレします。 第4章 阿加流比賣(あかるひめ) 筑紫の島の東の端 国の前 この海の向こうの常世へ行こうとするオオタラシが誓約するにはふさわしい場所ではないかと考えた。 波打ち際に鳥居が建てられていた。ずっと前、赤女の村にあったものと同じであり…
3巻に入ります。 ネタバレします。 「阿加流比賣之巻」 第1章 豊玉姫 磯良はトヨと相対し互いが相容れぬと解する。 トヨはサイモチの神こそ古より海を支配してきた、と説き磯良はワニなどが神ではない。海神の御子ミケツが常世への海道を開くと答える。 だが…
ネタバレします。 第3章 穴門 穴門(あなと)では武振熊が海人たちの襲来を待ち構えていたが子犬を連れてきたミケツと出会う。 なんの邪念もなく問いかけるミケツに武振熊は拍子抜けする。 だがその背後には銛を持った磯良と百済将軍がいた。 小島で浜子はト…
2巻に入る。 ネタバレします。 「筒之男之巻」 四世紀古代日本 海底火山の爆発、津波、不漁、さらに南方の凶暴な隼人族の北上 次々と起こる災害に多くの海人たちが海を追われ北へと移動していった。 そこに登場した巫女オオタラシと海から来た謎の海童ミケツ…
ネタバレします。 第3章 常世 人々の間に「常世へ行こう」と説く巫女のオオタラシの言葉が広がっていく。 オオタラシの側にいつもいる海童ミケツがそこへ連れて行ってくれるというのである。 オオタラシの姿がなんともかつてのヒッピーの姿を彷彿とさせる(…
うわあ、これ、持っていた一巻のみだと思い込んでいて軽く感想書いちゃいますか、と考えてたら三巻まであったと今知る。 なんだか一巻の終わり、終りって感じだったから疑ってなかった。 これから読みます。 ネタバレします。 デジタル版の写真、紙媒体では…
このインパクト見てほしい。 ネタバレします。 「真夜中のプシケー」《ビッグコミック増刊》1975年1月号 本作もまたストーリーそのままならやや「よくある話」になりそうなのを演出の巧みさで読ませてしまう。 クラブ勤めの雅子は「浮草のような生活に嫌気が…
「奇想天外コミックス」1978年 諸星大二郎著コミックスで最も愛着のある一冊だと思う。 「読者がこういう本を買っているのに新装版が出て」と諸星氏が心配してくれているのであろう。 紙の本であれば新装版もまた良きものではあるが。 ネタバレします。 「貞…
ネタバレします。 「追跡ルポ 波子を捜して」 マッドメンシリーズの特集本のために描かれたもの。 (私が読んだのは『オンゴロの仮面』のみなので続きもぜひ読みたいところ) 「マッドメン」の連載中にはパプアニューギニアには行ったことのなかった諸星氏は…
ネタバレします。 まず「あとがき」から ここに諸星氏の気持ちが記されている。 要約すると 「ある時期これまでの単行本の新装版や昔の作品を新しく編集しなおした短編集が矢継ぎ早に出てそこに入れる描きおろしの短編を注文された。 ある読者にとっては8ペ…
ネタバレします。 第20話「顔を盗まれた女」 今回の話、一度読みでは意味がわからなかった。 数回読み返してやっと理解した。わかってしまえばなんということはないけどどうしてこうなったんだろうか。 やはり顔を奪うアメリア夫人に視点が向いていなかった…
ネタバレします。 第17話「騙し絵の館」 アリスとシェエラザード、さる貴族からの依頼である屋敷に迎えられる。 依頼とは絵画「屋敷内にあるレディ・ジェーン・グレイの処刑」と「サロメ」を捜して広間に持ってきてほしいという風変わりなものだった。 絵画…
ネタバレします。 第12話「ユディット再び」 冒頭でシェエラザードがアリスからファーストネーム呼びをされてしまうのにスルーする。その後も突っ込みを入れなかった。 というのは古い友達のデボラが悪い病気で来てほしい、という手紙を読んでいたからなのだ…
シェエラザードが長身でカッコいいです。 ネタバレします。 第9話「ユディット」 19世紀末ヤバい場所であったイーストエンドへ赴くアリスとシェエラザード。 なぜ彼女たちがこんな場所に来たのか。 それはさる高名な画家のアトリエを訪れたのが始まりだった…
ネタバレします。 第7話「椅子になった男」 「椅子になった男」が美女に座ってもらって喜びを得る、という展開は淫靡な江戸川乱歩だけどそもそも椅子になった理由がガミガミと煩いお母さんから逃れるため、という殺伐とした理由なのは諸星流というべきか。 …
ネタバレします。 第3話「眼球泥棒」 「人探し」を家業とするアリスとシェエラザードの元へタイラー夫妻が訪れる。 今回の「探しもの」は妻オリビアの眼球であった。 犯人は眼科医のモートンだと判っているという。 ある時、知人から良い目薬だと言われて点…
これも初読みです。 ネタバレします。 第1話「ファーストネームで呼ばないで」(「手を愛する男」改題) 主人公の名はアリス・ミランダ。助手のミス・ホブソンと共にロンドンに住む。 仕事は「人探し」だという。 今回の「人探し」は「結婚相手」なのだがそ…
ネタバレします。 第6羽「鳥を見た」~「モーニング」2002年29号 諸星大二郎氏はどうしてこうも子供の話を描くのだろう。 主人公の男の子は大抵いつも真面目そうな愛らしい容姿である。たぶん自身のイメージなのだろうと思えてしまう。 主人公のタカは無人…