「意識が低い」と感じる瞬間は、たいていすれ違っている
仕事をしていると、「どうしてこんなに意識が違うんだろう」と感じる瞬間があります。 特に、ある程度経験を積んだ立場から若手を見ると、その差ははっきり見えてしまいます。
ただ、その違和感をそのまま「意識が低い」という言葉で片付けてしまうと、 問題は解決しないどころか、むしろこじれていくことが多い気がします。
今回のケース:3年目なのに指摘が多いエンジニア
ある現場で、単体テスト項目書を作成する業務がありました。 新卒メンバーは指摘が3〜5件程度で済んでいる一方、 3年目のエンジニアには10件以上の指摘が必要でした。
しかも、内容以前に誤字脱字や記載ミスが目立ち、 結局その修正を上の立場の人が巻き取っている状態。 「これで本当にプロと言えるのか?」と感じるのも無理はありません。
「意識が低い」と感じてしまう理由
こうした場面で多くの人が抱く違和感は、主に次の点に集約されます。
- 経験年数に対して成果物の完成度が低い
- 同じような指摘が何度も繰り返される
- ミスを自分の責任として捉えている様子がない
これらが重なると、「意識が低い」という評価になりがちです。
一方で、若手側の見え方もある
ただし、若手エンジニア側から見ると、景色は少し違います。
- 資格取得など、本人なりに努力はしている
- 指示には従っているつもりでいる
- 「承知しました」と返事をし、反発している意識はない
本人としては「言われたことはやっている」「そこまで悪いとは思っていない」 という感覚でいることも少なくありません。
問題は「意識」ではなく「完成の基準」
この手のズレでよくあるのが、「意識の高さ」の問題ではなく、 「どこまでやれば仕事として完成なのか」という基準が共有されていないケースです。
経験者にとっては、 「誤字脱字がない」 「第三者がそのまま使える」 といった条件は、言われなくても当たり前。
しかし若手にとっては、 「とりあえず書いた」 「一通り埋めた」 時点で、もう完成した気になってしまうことがあります。
厳しく言うべき?それとも見守るべき?
この問題に対する考え方は、大きく分かれます。
厳しく指導すべきという考え
お金をもらって仕事をしている以上、 年次に見合った品質を求めるのは当然。 いつまでも甘やかすと成長しない、という意見です。
若手はまだ分からなくて当然という考え
一方で、「経験して初めて分かることも多い」 「基準を明確に示さない側にも責任がある」 という見方もあります。
間にある現実的な落としどころ
現実的なのは、 「意識を変えろ」と言うのではなく、 「ここまでが完成」というラインを具体的に示すことです。
- 誤字脱字はゼロにする
- 指摘は○件以内を目指す
- 提出前に自分で見直す
そして、簡単なミスを上の人が巻き取らない。 それだけでも、若手の行動は少しずつ変わっていきます。
意識の差に見えるものの正体
結局、「意識の低さ」に見えているものの多くは、
- 経験差
- 基準の未共有
- 責任範囲の曖昧さ
の組み合わせだったりします。
最後に:あなたならどう感じますか?
「3年目なら、もう分かっていてほしい」 そう思う気持ちは、とても自然だと思います。
一方で、 「自分は誰かに基準を教えてもらっていたかもしれない」 と振り返ると、少し見え方が変わることもあります。
あなたの職場では、「意識が低い」と感じる瞬間、 どんなズレが起きているでしょうか。 もしよければ、ぜひコメントで教えてください。
