FPG(7148)とは|高配当と節税商品のプロフェッショナル
株式会社FPG(Financial Products Group)は、主に「タックスリース(日本型オペレーティング・リース)」のアレンジメントを手掛ける独立系の金融サービス企業です。
少し難しい言葉ですが、簡単に言えば「航空機や船舶、コンテナなどを購入して貸し出す事業(リース)への投資商品を組成し、主に中小企業のオーナー経営者向けに販売する」ビジネスです。
投資家(オーナー企業)にとっては、多額の利益が出た年にこの商品を購入することで、減価償却費を活用した課税の繰り延べ(節税効果)が期待できるため、非常に根強い人気があります。
投資対象として注目される理由
- 圧倒的な高配当:利益の多くを株主に還元する方針を持っており、配当利回りが高い水準で推移しています。
- 独自のビジネスモデル:銀行や証券会社とは異なるニッチな「節税×投資」の分野で強固な地位を築いています。
- インバウンド・物流回復の恩恵:航空機や船舶の稼働が戻ることで、リース事業の収益環境が改善しています。
最新株価・指標(2025年12月30日終値基準)
直近の株価と主要な指標は以下の通りです。
- 株価:1,920円
- 想定株価レンジ:1,800円 〜 3,000円
- 予想PER:約7.7倍
- 実績PBR:約2.8倍
- 予想配当利回り:6.53%
- 株主優待:なし(配当による還元を重視)
- 株主還元方針:連結配当性向50%を目安に、持続的な配当を実施。
PERは市場平均(15倍程度)と比較しても割安な水準に放置されており、特に6.5%を超える配当利回りは、インカムゲインを狙う投資家にとって大きな魅力となっています。
最新決算・業績整理
FPGの直近の業績動向(2025年9月期通期実績)を整理します。
- 売上高:1,297億円(前期比 +20.4%)
- 営業利益:254億円(前期比 -11.2%)
- 純利益:181億円(前期比 -11.2%)
増収減益の背景
売上高は過去最高を更新しました。これは、航空機や船舶、不動産小口化商品の販売自体は好調に推移していることを示しています。
一方で、利益面では減益となりました。主な要因は、より魅力的な商品を組成するために在庫(航空機など)の仕入れコストが先行したことや、商品構成の変化により一時的に利益率が低下したためと考えられます。ただし、本業の販売力自体が落ちているわけではないため、過度な悲観は不要という見方が一般的です。
競合他社比較
FPGは金融・リース業界に属しますが、大手総合リース会社とは異なり、個人富裕層や中小企業向けの「金融商品組成」に特化したブティック型の企業です。
FPGのポジション
銘柄名:FPG(7148)
時価総額:約1,609億円
業界内順位:時価総額では業界内5位以下に位置する
時価総額規模では大手総合リース会社に及びませんが、高収益・高配当という点では独自の存在感を放っています。
競合他社リスト(時価総額順)
同業・類似業種(その他金融・リース)の時価総額上位5社は以下の通りです。
1位 オリックス(8591)
時価総額:約5.3兆円
2位 三菱HCキャピタル(8593)
時価総額:約1.9兆円
3位 日本取引所グループ(8697)
時価総額:約1.7兆円
4位 東京センチュリー(8439)
時価総額:約1.0兆円
5位 クレディセゾン(8253)
時価総額:約0.78兆円
投資シナリオ
短期(〜3ヶ月)
想定株価レンジ:1,800円 〜 2,100円
直近の株価は1,920円付近で推移しています。減益決算の影響を織り込みつつ、高配当利回りが下値を支える展開が予想されます。次の四半期決算で利益率の改善傾向が見られれば、心理的な節目である2,000円台回復を試す動きになるでしょう。ただし、地合いの悪化による一時的な調整(1,800円台前半)も視野に入れる必要があります。
中期(〜1年)
想定株価レンジ:1,900円 〜 2,500円
中期では、航空機需要の完全回復と不動産小口化商品の拡大が鍵となります。配当性向50%という明確な株主還元方針があるため、業績回復に伴う増配期待が高まれば、配当権利取りの動きと共に株価水準を切り上げる可能性があります。レンジ下限は直近終値水準を維持しつつ、上値余地を探る展開を想定します。
長期(1年〜)
想定株価レンジ:1,800円 〜 3,000円
長期的には、新規事業の育成や海外展開の成否が評価されるフェーズに入ります。独自の金融商品を組成する力は引き続き強力な武器であり、過去の高値水準である3,000円を目指すポテンシャルは十分にあります。ただし、金融市場の変動や税制改正のリスクも伴うため、レンジ幅は広く設定しています。
割安株価
1,800円 〜 1,920円
現在の株価(1,920円)およびそれ以下の水準は、以下の理由から「割安」と考えられます。
- PER比較:予想PER 7.7倍は、東証プライム全銘柄の平均(約15倍)や、競合のオリックス(約10倍前後)と比較しても明らかに低い水準です。
- 配当利回り:6.5%を超える利回りは、過去のFPG自身の評価水準と比べても魅力的であり、株価の下値を固める強力な根拠となります。
この銘柄はどんな人向きか
- 向いている人:
- 向いていない人:
- 短期間で株価が2倍、3倍になるような急騰を期待する人
- 世界景気や金融政策の影響を受けやすい「景気敏感株」を避けたい人
FPGは、その高い配当利回りと独自のビジネスモデルで多くの投資家を惹きつけています。しかし、高配当の裏には常に「業績変動のリスク」も潜んでいます。あなたは、この6%超の利回りを「割安なチャンス」と捉えますか?それとも「リスクの裏返し」と捉えますか?
参考リンク一覧
