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自動車×再エネの隠れ本命?ダイヤモンドエレクトリックHD(6699)の株価見通し

ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6699)

今回は、自動車エンジンの重要部品「点火コイル」で世界トップクラスのシェアを誇るダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6699)を取り上げます。

内燃機関の部品メーカー?EV化で厳しくなるのでは?」と考える方も多いでしょう。
しかし、同社は自動車で培った電力制御技術を活かし、住宅用蓄電システムやV2H(Vehicle to Home)といった「エネルギーソリューション事業」へ大胆な転換を進めています。

足元の指標はPBR0.4倍台と極めて割安。配当利回りも4%を超える水準にあり、見直し買いが期待されるこの銘柄の魅力を紐解いていきます。

最新株価・指標(2026年1月6日 直近終値基準)

  • 株価:579円
  • 想定株価レンジ:500円〜1,000円
  • PER(予想):12.7倍
  • PBR(実績):0.44倍
  • 配当利回り(予想):4.32%
  • 株主優待:プレミアム優待倶楽部(保有株数・期間の条件あり)
  • 株主還元方針:安定配当を基本としつつ、業績に応じた還元を実施

※株価・指標は2026年1月6日時点の情報を参照。
※PERは会社予想EPS、配当利回りは会社予想配当金(25円)に基づき算出。

最新決算・業績整理

2026年3月期 第2四半期(中間期)の連結業績は以下の通りです。

  • 売上高:466億円(前年同期比 0.5%増)
  • 営業利益:13.8億円(前年同期比 85.2%増)
  • 経常利益:11.6億円(前年同期は赤字)
  • 純利益:4.2億円(前年同期は赤字)

【決算のポイント】
自動車生産の回復に伴い、主力の自動車機器事業が堅調に推移しました。原材料価格高騰分の価格転嫁が進んだことや、構造改革による固定費削減効果が表れ、営業利益は前年同期比で約1.8倍に急拡大しています。
エネルギーソリューション事業は補助金終了の影響などで一時的な調整局面にありますが、会社全体としては黒字転換を果たし、通期予想の達成に向けて順調な進捗を見せています。

競合他社比較

【調査対象銘柄のポジション】

ダイヤモンドエレクトリックホールディングス(6699)
時価総額:約53億円
自動車部品(電装系)業界においては、時価総額業界内5位以下に位置します。
大手サプライヤーと比較すると規模は小さいですが、特定のニッチ分野(点火コイル)での世界シェアと、独立系ならではの機動力が強みです。

【競合他社リスト(時価総額順)】

自動車部品・電装品メーカーの時価総額上位企業です。

順位:1位 デンソー(6902)
時価総額:約6兆6,500億円

順位:2位 日本特殊陶業(5334)
時価総額:約8,000億円

順位:3位 小糸製作所(7276)
時価総額:約6,100億円

順位:4位 スタンレー電気(6923)
時価総額:約4,500億円

順位:5位 ニッパツ(5991)
時価総額:約3,800億円

投資シナリオ

短期(〜3ヶ月)

想定株価レンジ:550円〜650円
第2四半期決算での黒字浮上と通期計画に対する順調な進捗が評価され、株価は底堅い動きが予想されます。579円近辺はPBRなどの指標面で下げ渋る水準であり、下値不安は限定的です。一方で、自動車市場全体の先行き不透明感から上値を追う展開にはなりにくく、ボックス圏での推移を想定します。

中期(〜1年)

想定株価レンジ:579円〜800円
レンジ下限は直近終値と同値に設定しています。
自動車メーカーの生産稼働率が正常化し、同社の利益率改善が継続すれば、PER12倍台・PBR0.4倍台という評価は見直しを迫られるでしょう。また、政府のエネルギー政策(蓄電池導入支援など)が追い風となり、エネルギーソリューション事業の成長が数字として見えてくれば、PBR1倍割れ是正の期待も高まり、水準訂正が起こりやすい局面です。

長期(1年〜)

想定株価レンジ:500円〜1,000円
レンジ下限は直近終値以下を含みます。
長期的には「EVシフトによる点火コイル需要の減少」という構造的なリスクと、「V2H・再エネ関連事業の成長」というチャンスの綱引きになります。
ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)は当面残るため、急激な業績悪化は考えにくいですが、新規事業が柱として確立できるかが株価1,000円台回復への鍵となります。失敗すれば500円割れのリスクもありますが、成功すれば変貌を遂げたエネルギーテック企業として再評価されるでしょう。

割安株価

割安水準:579円以下
現在の株価579円は、以下の理由から明白に割安と判断できます。

1. PBR 0.44倍:企業の解散価値(純資産)の半分以下で取引されており、異常な安値圏にあります。
2. 配当利回り 4.3%東証プライム・スタンダード市場の平均を大きく上回る高配当水準です。
3. 過去比較:業績悪化局面で売り込まれた水準に留まっており、黒字回復を織り込みきれていません。

下値リスクは限定的であり、インカムゲイン(配当)を得ながらキャピタルゲイン(値上がり益)を待てる水準と言えます。

この銘柄はどんな人向きか

  • 向いている人:割安株(バリュー株)投資を好む人、高配当を享受しながら中長期での是正を待てる人、自動車産業の構造変化に関心がある人。
  • 向いていない人:短期的な急騰を期待する人、EV専業メーカーのような派手な成長ストーリーを求める人、小型株の流動性リスクを避けたい人。

まとめ・問いかけ

ダイヤモンドエレクトリックホールディングスは、伝統的な「エンジン部品」の収益力を維持しつつ、「次世代エネルギー」へ橋を架けようとしている過渡期の企業です。PBR0.4倍という市場の評価は、リスクを過剰に織り込んでいるのか、それとも未来への期待不足なのか。
あなたのポートフォリオに、この「変化する老舗」を加える価値はあるでしょうか?

参考リンク一覧