※始めにお断りしておきますが、今回の記事内容には「リスク」が伴います。真似していただくのは全然構いませんが、全て作業者の“自己責任”となりますので、くれぐれもご理解のほどよろしくお願いいたします。
という、前置きはさておき…

自分のKLXは、スロットルの回転角を減らすために、ZETA製の「アルミスロットルチューブ」を使用してハイスロットル化しています。
これで手首を返さずともスロットルが全開にできるようになり、操作性が抜群に向上するスグレモノです。
しかしデメリットもありまして、それは「スロットルの操作荷重が重くなること」。
スロットルチューブのプーリー外径が大きくなることで巻き取り量を増やしているわけですから、当然のように“テコの原理”が働くわけですね。


そして、その対処療法的に「戻し側のスロットルワイヤーを撤去」という荒技を披露。
とは言っても、SHERCOの4stレーサーなどは最初から戻し側のワイヤーが付いていませんので、絶対に必要というものではありません。
あくまでもこれは“フェイルセーフ”のためのものですので、乗り手がちゃんと理解していれば良いのです。だってレーサーですから。
それはともかく、これにより確かに少しだけ軽くなった…ような気がしていました。
しかし、先日友人のOくんと走りに行った時、彼のKX250と交換試乗する機会がありました。
そこで彼が開口一番、
「このバイクのスロットルってこんな重いんスカ?ちゃんと整備してマス?w」
いやいや、ちゃんと清掃・潤滑してるってば!
とはいえ、バリバリのモトクロッサー『KX250』は驚くほどに操作が軽い!
もちろん、戻し側のワイヤーもちゃんと付いているノーマル状態にも関わらず、です。
2年もKLXに乗っていると、その前に乗っていたYZの感覚をすっかり忘れてしまったんですかね…ある意味ショックでした。
「このままじゃイカン…」

と、あることを思い付いて、スロットルボディのカバーを外してみました。
(水滴が付いているのは、今朝の湿度のためです)

注目したのはこれ。

スロットルプーリーに引っ掛かっているのがリターンスプリングの先端部(フック)です。
これは少しスロットルを開けたところですね。
スロットルボデイ側のプーリーシャフトに何巻きかされたリターンスプリングが取り付けられており、その先端がプーリーに引っ掛かっていることで、スロットルを緩めるとスロットルバルブが自動で閉まるわけです。
で、思いつきというのは、

この引っ掛かっているフックを
外して
ストッパープレートの方に引っ掛け直してあげたら

こうなります。
右側に見える突起が、最初に引っ掛けられていた突起部です。
つまり、こうすることで、スプリングのテンションを少し開放してあげることになるわけです。
少しスプリングが緩んだことで、隣の列の巻き取り径に弛みが出ているのが分かります。
この状態でスロットルを回してみると、笑っちゃうほどに操作が軽い!
これだよ、これ!
まさに自分の欲していた軽さです!

参考までに、簡易的に操作荷重を計測してみました。
スロットルチューブの真横から真下にバネばかりを引き下げることで、スロットルが動き出す時の荷重を測ってみます。
もちろん正確ではありませんが、同条件なので比較にはなるかと思います。

リターンスプリングの引っ掛け位置がノーマルの時はこのくらい。
それに対して、

引っ掛け位置をずらすとこの通り。操作荷重は約半分…マジか。
これだけ軽くなると、とても戻す気になんてなれません。これで行きます。
当然、メーカーもこのスプリング強度に設定したのは意味があると思います。
KLX230RのベースとなるKLX230は公道用市販車ですので、スロットルが戻らないなんてトラブルは絶対に起きてはなりません。
それゆえのスプリング強度であり、戻し側のワイヤーが付いているわけです。
それを両方とも変更してしまった自分の230Rは、その安全性と引き換えに操作性と手に入れることができました。
これはメーカーがあらかじめ設定したフェイルセーフのマージン部分を削り取る作業であり、何かあった時のリスクは自分が負うのは言うまでもありません。
・リターンスプリングのフックの懐が深く、ガッチリと引っ掛かっていること。
・引っ掛かっている部分に一切のガタがないこと。(つまりスプリングのテンションがきちんとかかっており、遊びがないこと)
・100回くらいスロットルチューブ全開から手を離してを繰り返して、全く異常(スプリングが外れる)が出ないこと。
これを確認して、スロットルプーリーのカバーを閉じました。
あとは実走して確認してみないとですね。
万が一、スプリングのフックが外れた場合、想像できる最悪のパターンは“暴走”もあり得るかと。
ということで、念には念を入れて、リターンスプリングのフック部とスロットルプーリーをワイヤリングを追加しておくことにしました。
そんな物好きがいるかどうかは分かりませんが、
真似される場合はワイヤリングもしておくことを強く推奨します!
このメリットの大きさの前では、そんな手間なんて取るに足らないものですので。
とはいえ、繰り返しになりますが、あくまでも“自己責任”でお願いいたします。










左右にリザーバータンクが備わる、このシンメトリーな出来栄えに萌え。





まずは仮留めで位置確認です。



















































