丸屋九兵衛さんトークイベント備忘録。
2025年11月は『秋季文学祭!オータム・オーサム2025文化系エディション』!10月の音楽に対し11月は文学、という趣向。で、例によって~間が宣伝文句からの引用。
一応年内まで視聴可能なのでリンク↓
https://autumnbooks2025.peatix.com/
~秋にはいろいろある。「食欲の秋」「スポーツの秋」「天高く馬肥ゆる秋」等々。
だが、特に忘れてはならないのは「文学の秋」ではないか。
というわけで、今度は秋季フェスの文学編。
【秋季文学祭! オータム・オーサム2025文化系エディション】だ!~
・2025/11/09(日)【Q-B-CONTINUED vol.138】
二次創作の幻夢郷を求めて。パラレル小説という異世界 秋季文学祭①
~ヒップホップを通じて「すべての創作は二次創作ではないか?」と気づき始め、やがて『スター・トレック』の「正史」を突き詰める際に「前近代に生まれた物語のほぼ全ては、核エピソードにフォロワーたちが無数のオヒレを追加した拡大ファンフィクションである」という悟りに至った丸屋九兵衛。
人類と共に歩んできた輝かしい二次創作ヒストリーの中で今回注目したいのは「パラレル小説」。つまり、『オズの魔法使い』に対する『ウィキッド』、H・P・ラヴクラフトの『レッド・フックの恐怖』に対するヴィクター・ラヴァルの『ブラック・トムのバラード』である。
さらに、18世紀末のイングランドの田園に不死者を勝手に追加したマッシュアップもの『高慢と偏見とゾンビ』も忘れ難い。
時にアホらしく、時には原典よりずっと心に突き刺さる。そんな魅力に満ちた異世界「パラレル小説」、あなたも足を踏み入れてみないか?~
・2025/11/16(日)【Q-B-CONTINUED vol.139】
求ム、続編! 終わってほしくない物語。ストーリーズ・ネヴァーエンディング feat. トミヤマユキコ 秋季文学祭②
~大好きな曲は永遠に続いてほしい。そんな願いに応えんとして作られたのがロングバージョンというものだ。
では、大好きな物語はどうだろう?
「エンディングは素晴らしかったけど、好きすぎて、可愛すぎて、愛おしすぎて、終わってほしくなかった。ずっと続いてほしかったのに……」。あなたにも、そう思える作品があるのではなかろうか。
これは、トミヤマユキコと丸屋九兵衛が、自分にとってのそんな物語を交互に語る2時間強である。
ロングバージョンの曲と同様に、それでも永遠は求められないのだろうけど。~
・2025/11/22(土)【Q-B-CONTINUED vol.140】
アーシュラ・K・ル・グイン FOREVER! 『なつかしく謎めいて』邦訳刊行20周年記念会 秋季文学祭③
~2018年に世を去ったアーシュラ・K・ル・グインは『闇の左手』『所有せざる人々』といった長編で知られる史上最高のSF/ファンタジー小説家だ。もちろん『ゲド戦記』というシリーズもある。
だが、それらの傑作長編にも増して素晴らしいのは、実は短編ではないか。そして、彼女のキャリアを通じて最も素晴らしい作品集(の一つ、少なくとも)は、ややもすると過小評価の感がある連作短編『なつかしく謎めいて』こと“Changing Planes”*ではないか。その邦訳『なつかしく謎めいて』が刊行されたのは2005年11月下旬。その20周年を記念した特別企画がこれだ。訃報を聞いて即座にUrsula K. Le Guin 1929- Now Changing Planes(アーシュラ・K・ル・グイン 1929年生まれ、現在は次元を転移中)とタトゥーを入れた丸屋九兵衛が、アーシュラ師および同連作短編集に捧げる会である(出版社非公認)。*原題は「飛行機のトランジット」と「次元から次元へ」のダブルミーニング~
・2025/11/28(金)【Q-B-CONTINUED vol.141】
今だからこそ、ディストピア文学を読む feat. 塩澤快浩 秋季音楽祭④
~この西暦2025年を「平和と繁栄の時代」「人類史上屈指の黄金期」と感じている人は、たぶんそんなにいない。資産の集中を謳歌しているごく一握りの超富裕層はともかく、我々労働者階級や中流の皆さんにはあまり見当たらないように思える。
なんとなれば、現在の世界は格差と不平等、衝突と紛争、差別と無慈悲に満ち満ちているからだ。『ゲーム・オブ・スローンズ』の「紅の女」ことメリサンドルの名セリフ「この世に宗教はたくさんあるが、本物の地獄は一つしかない。それは、いま我々が生きているこの世界」が思い出されるほどに。
そんな時代だからこそ、先人たちの偉業を再訪してみたい。そう、ディストピア文学だ!
ゲストは塩澤快浩。丸屋九兵衛が早川書房と関わり始めた当時の『SFマガジン』編集長である。
この名物エディターと丸屋九兵衛が各々に推薦する反理想郷系文学諸作がどんなラインナップになるか。見届けられたし。~