fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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「大全滅展」

上野で開催中の「大全滅展」#、ビック5、つまり、5度の全滅の危機の後に、私たちがいるとなります。人間が、ビック6、6番目を起こすのでは、との警鐘が、、。

 でも、私らには、きっと、ビック6は、自分の死、これで100パーセントの全滅、個人的な死ですが、本人にとっては、我が身の死は、まさに全ての滅亡なのです。

 

 

◯「大全滅展」
 地球の長い歴史の中で繰り返されてきた大量絶滅をテーマ。過去の自然現象としての絶滅を紹介するだけでなく、現在進行中の生物多様性の危機、そして人類の未来に視野を広げています。壮大な時間の流れに自らを位置づけ直し、生命と文明の在り方について考える機会となるでしょう。

 

 展前半では、これまで地球上で確認されている五回の大量絶滅、いわゆる「ビッグファイブ」、オルドビス紀末、デボン紀後期、ペルム紀末、三畳紀末、白亜紀末、その節目では、地球環境が急激に変化し、多くの生物が姿を消しました。火山活動や気候変動、海洋環境の悪化、隕石衝突など、絶滅の原因は多様であり、科学的根拠とともに解説されています。化石や復元模型、映像資料を通じて、生命の脆さと地球環境との密接な関係が実感できます。

 

 重要な点は、絶滅が単なる終わりではないという点です。大量絶滅の後、地球の生態系は大きく組み替えられ、新たな生物が進化しました。恐竜が絶滅した後に哺乳類が繁栄したように、生命は多様性を回復させてきました。展示では、この再生の過程をたどり、生命のしぶとさと創造性を伝えています。

 

 後半での問題提起は、第六の大量絶滅です。これは自然災害ではなく、人間活動によって引き起こされている生物種の急激な減少です。森林伐採地球温暖化、環境汚染、外来種の拡大など、人類が大量絶滅の主因となっている現実が示されます。

 ここで私たちは、自然の一部としてではなく、地球環境に大きな影響を与える存在としての人間を突きつけられます。

 

 それを知った私たちはどう行動するのかという倫理的な問いです。人類は地球史の中ではごく短い時間しか存在していませんが、その影響力は圧倒的です。一方的な罪悪感をではなく、選択と責任について考えてみるのです。科学的知識を行動へとつなげることの重要性が示されています。

 

 絶滅した生物の痕跡を前にすると、人類の文明もまた永遠ではないことが実感できます。「大全滅展」は、人間が世界の中心であるという考え方を問い直し、生命全体の一部として人類を捉え直す視点を提示しています。繁栄と滅びは常に隣り合わせであり、それは過去の生物と人類とでも変わりません。

 

 「大全滅展」は、過去・現在・未来を貫く壮大な物語を通して、深い思索を促すことでしょう。生命は何度も絶滅の危機を乗り越えてきましたが、それは無条件の希望を意味するものではありません。私たちは、未来を当然のものとして消費するのではなく、意識的に選び取る必要があります。その選択の重さに気づくことです。

 

 

「大絶滅展 ―生命史のビッグファイブ」