深き海より蒼き樹々のつぶやき

深海蒼樹(ふかみ そうじゅ)

2014-01-01から1年間の記事一覧

クリスマスの夜に、やっぱり加藤はいねには、彼ができたんではないかと邪推する

みなさんご存知とは思うが、もう今年中には読めないかと思っていた、加藤はいねのニューエントリーがあった。 こっから先は一歩たりともクリスマス!(私 vs クリスマス) よくよく思い出してみれば、彼女にとって、『私vsクリスマス』というのは、『私vs誕…

幸せに背を向けたまま ---『その女アレックス』(ピエール・ルメートル)

『その女アレックス』を読み終えて、5日ほど経ったことになる。 噂に違わぬ内容で、一気に読んでしまった。 なんせ、読むなら徹夜を覚悟して『その女アレックス』と、わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいるでも、絶賛された本だ。 僕の場合は…

エレガントであることは、こんなにも強烈で力強いのか!---ルーシー・リーに打ちのめされた話

それは、かれこれと、2年以上も前の出来事であった。決して、その作家が目的ではなかったとある展示会で、思いもかけず僕はルーシー・リーとハンス・コパーに出会ったのだ。 いつものごとく最初に断っておくが、僕は殊更にルーシー・リーについて詳しいわけ…

膵、見えずー重症急性膵炎(9)---僕の病気

半年に1回の通院日を、先日済ませてきた。 これで、あれからほぼ5年が経ったことになる。 今回の検査は、腹部エコーだった。 腹部に塗られる、あのジェルの不快感と、薄暗い部屋で技師と二人っきりという気まずさは、決して気乗りのするものではないけれど…

ふがいない僕は、真夜中に背中を丸めて、大きな溜息のような息を、ゆっくりと注意深く吐き出す

iPhoneにイヤホンジャックをつないで、かれこれ2時間以上音楽を聞いている。 インスツルメントではなくて、基本、歌詞のある日本語の曲を聞いているのだけれど、ふと、そこに溢れている言葉にたじろいだ。 世の中は、いや、世界はこんなにも言葉で溢れてい…

Rollbahnダイアリーを3冊も買う

やはり来年(2021年)もRollbahnダイアリーを使うことにした DELFONICSが出している、Rollbahnのダイアリーを使いはじめて、そろそろ丸3年になる。 1年目は、気づいた時には、文具屋には売れ残ったものしかなくて、かなり地味な色のものを使う羽目になった。 …

加藤はいね、ブログ週刊化決定?

なんつーか、あれなんだよね、先週にひっさびさに投稿があって喜んだら、また今週も更新があって、腰抜かしたって話。 なんせ、それより前にあったのが、露出狂にあった話をしますっていう投稿で、こちらはまだまだ寒さ厳しい2月のことだったわけだ。 そう、…

聞いて好きになる曲、歌って好きになる曲(くるりの『奇跡』をめぐって)

このブログの数少ない読者なら、うっすらとは覚えてくれているかもしれない。 ふーん、「くるり」かぁというエントリーを書いたのは、2013年の11月のことだった。 それが、ほぼ初めての、僕の「くるり」体験だったわけだ。 そして、ベスト盤の購入を経て、「…

夏の朝の、通りすがりの風景(父親は、娘に恋をする)

田舎の国道を車で走っていると、歩道を歩く父と娘と思しき親子の姿が目についた。 この地では、歩道を歩く人などほとんどない。 とにかく、通学の時間帯の児童や学生でもなければ、たとえそれが広く立派な歩道であったとしても、そこを歩く人の姿はないのが…

『思考する機械 コンピュータ』(ダニエル・ヒリス著)を読みはじめたら、『痛快!コンピュータ学』(坂村 健)を読み返したくなった

名著と呼ばれている、古典的な著書であるらしい。 僕は、小飼弾氏のブログの石の模様 - 書評 - 思考する機械コンピュータというエントリーにて、この著書を知った。 原題は、THE PATTERN ON THE STONE:the simple ideas that make computers work 読みはじめ…

てっとり早く幸せな気分になるには…

勿論のこと、『こうすればあなたも幸せになれます』みたいな、そういう話ではない。 でも、ふっと、ため息が洩れてしまう時や、あれもしなくちゃこれもしなくちゃと気持ちばかりが急き立てられて焦っている時、不条理な場面に遭遇してついイライラしてしまう…

たまには、『遅刻』してみよう

1日が24時間であり、1年が365日であることは、誰にとっても同じなわけなんだけれど、その24時間を全部自分のものとして感じられるかどうかで、時間にまつわるストレスというのは変わってくるのかなと、思ったりしている。 と言うのは、1ヶ月くらい前だろう…

「くるり」にハマってるような、ハマリきれてないような日々

くるりというバンドとの出会いについては、以前、ふーん、「くるり」かぁ、という記事で書いた。 2013年の11月に書いた記事だったので、あれから8ヶ月が過ぎたことになる。 記事にも書いたとおり、僕はくるりの熱心なファンではない。熱心なファンどころか、…

井戸に降りて水を汲む---書くという営みについて

書くという作業について、もしくは、書くという営みについて、『暗い井戸の底に降りて、水を汲みに行くようなものだ』と語ったのは、村上春樹だったように思うのだけれど、その出典をうまく思い出せない。 またしても僕の記憶違いであるのかもしれないけれど…

村上春樹との、過ぎた蜜月について、語ろう(1)

蜜月なんて、きっとそんなものなんだろう。 誰だって、恋のはじまりは、相手のことが冷静に見られないくらい、すでにその時点で恋に溺れてしまっているものだ。 確かに、明確ではないにしろ、好きになる理由はあったに違いない。 けれど、そんな理由さえ忘れ…

現代を芸術家がどう生き抜いているのかについて---会田誠の言の葉より

きっかけは、単純に、会田誠さんの文章を読んだことだった。 会田誠 色ざんげが書けなくて(その八) 記事の中にもあるように、会田さんの森美術館での個展(『天才でごめんなさい』の中の、特に「犬」という作品)に対するフェミニストからの抗議といったこ…

退院から4年半で、体重が10kg増えてしまった(重症急性膵炎(8)---僕の病気)

僕が、重症急性膵炎で緊急入院したのは、2009年の11月のことだった。 あれから、4年半の歳月が流れていったことに、驚いてもいるし、まだ4年半しか経ってないのか、という思いもある。 そして、なんと、昨日、退院後から数えて、体重が10kgも増えてしまった…

高校3年生の娘とシャガと村上春樹の短篇集『女のいない男たち』

「お父さん、私の部屋の花を見た?」 珍しく家族揃って夕飯をとっていた食卓で、娘が、そう尋ねてきた。 娘は、高校3年生になる。そうそう安々と父親が部屋に入れる年齢ではない。しかしながら、我が家には、飼い猫がいるおかげと、娘の部屋が物干し台に出…

自分のことは棚にあげて

つい先日、樹齢千年と呼ばれる古い大ザクラを見に行った折に、高校生の娘とランチをとった。 おかげさまで、父親を嫌悪することもなく、年に2回くらいは二人でランチに出かけている。 正直なところ、中学生の頃に一度、ランチに誘っても断られることが増え…

手をつないで、歩いてみよう

春だね。 僕の住む町でも、桜が咲いた。なかには、気の早い奴もいて、すでに桜吹雪となって、まだ少し冷たい風に舞ってしまっている花びらもいる。 ついこの間咲いたばかりなのに、とは、例年思うことではあるけれど、そういう思いを噛みしめることも含めて…

またしても、村上春樹の新刊のタイトルがひどかったので、これまでのタイトルを調べてみた

前回の翻訳短篇集についても、『恋しくて – TEN SELECTED LOVE STORIES』という記事で文句じみたことを述べたんだけれど、9年ぶりの短篇集の出版となるらしい、村上春樹の新刊書のタイトルが、これまたちょっと違和感がありまくりなもので、ついついまたひ…

日向ぼっこが大好きだったキミへ

4月に入って、グンと春めいた日々がつづいている。(と言っても、4月になってまだ2日しか経ってないけどね) 今年は例年よりも雪の少ないシーズンだったとは言え、肌寒い風が吹きつづいた。もちろんそんな中では梅の花は咲かないし、桜は蕾さえ膨らまない。…

僕がプログラミングできない理由 --- 「まずは、言葉にしてみましょう」の意味

知らない人がいると困るので、真っ先に書いておくけれど、僕はプログラマーではない。まったくもって、違う。 わずか、4年ほど前、退院後の自宅療養の時期にふと手にしたWeb関連の本に触発されて、HTMLやコンピュータ言語に少し興味をもつようになっただけ…

ギブアップのタイミング(重症急性膵炎(7)---僕の病気)

なにがどうなっているのか、自分でも解せないではいるのだけれど、体調的にはかなりイマイチであったりする。 コタツでうたた寝をする僕の傍らで、娘が義母にヒソヒソと、 「近頃のお父さんって、倒れる前のお父さんとそっくりになってきたよね。そのうち、…

重症急性膵炎(6)---僕の病気

次回の通院日まで、1ヶ月を切った。 そろそろ、発症から4年と半年近くになる。 次回の通院では、「検査なしで」と、主治医から言われている。 半年ごとの通院で行われていた、画像診断も、もう不要とのことだった。 正直、「検査なしで」と言われて、真っ先…

佐伯一麦の『渡良瀬』を、たぶん、いつか、買うんだろうな

新聞を読むという習慣がなくなって、かなりになる。かれこれで言うと、25年くらいになるだろうか。 しかし、今でも、書評欄というのは気になるもので、自ら進んで新聞を手に取るのは、書評欄が掲載される日曜日だけになっている。 そして、今日が、その日曜…

『間違ってもいいよな』ってことを、1000円のカクノから学ぶ日々について

どうでもいいことを、好きなように覚え書きしておきたいという衝動が抑えきれずに、書きはじめた。 何度も言うように、これは個人ブログなのだから、僕の好きなように書けばいい。 タイトルでツル必要もなにもないのだ。

子供向け万年筆『カクノ』が、想像以上に書きやすくて驚いた

ここのところ、たまたまかもしれないけれど、僕のSNSの友だちの投稿に、万年筆に関するものが、たびたび投稿されていた。 僕の勝手なイメージで言えば、万年筆はどんどんと高級化の道を辿り、庶民からは遠く離れた、特殊な筆記具になってしまった感が否めな…

キミは、カモノハシを見たか?(最終回)

このタイトルを見て、あまりにも、久しぶり過ぎて、驚いただろうか? もしくは、あまりに長い間見なかったので、いつの間にかこのシリーズ自体が終わってしまったと、思われていただろうか? そう、それは、若いころ経験した、つかの間の恋のように。 なんだ…

またしても、西野カナの『会いたくて、会いたくて』にはまる(男性 50歳)

どうしたわけか、またしても、はまってしまった。 車のオーディオでは、リピート再生が設定され、ここ何日もその曲しか聞いていない。 なんてことだろう。 まさか、もう一度、こんなことが起こるなんて。 前回、この曲にはまったのは、いつのことだったろう…