敵地島原に乗り込んでの入替戦。
先週の大寒波とは打って変わって絶好の観戦日和になりました。

試合開始1時間半ほど前に会場入り。既に到着していたサポーターの方々から誕生日を祝うサプライズなプレゼントソングをいただきました。ありがとうございます♪
「このお返しは…今日の試合で必ずや羊がやってくれます!」とお礼の言葉を述べ、選手たちの1年間の集大成となる一戦、何としても1部昇格を果たしたい。そんな中、飛び込んできた情報。
『80分ゲームで「勝利」しないと昇格できない」
えっ?そんなんリーグ規約に書いてないやん…
何はともあれ、攻めるしかない、点を取るしかない、勝つしかない。

そんな想いが選手にあったのか定かではないが、キックオフ直後の選手たちの動きが硬い、重い。
それでも、最初のチャンスで右サイドを突破し、ゴール前に速いグラウンダーのクロスを入れる。
PA内、ボールはゴール前にいた相手DFの足に当たり、跳ね上がり、手に当たる。ボールはポトリと前方に転がり、サイドラインへとボールを蹴りだした。
「PK!!」とヴェルスパ観客席に歓声が上がるも…近くで見ていた主審はスルー。
くっ、これがアウェイの笛か…(笑)
ま、意図的なハンドではなかったので流したかも知れんが…今のは取って欲しい。
どよめきがまだ残る中、前半8分、相手のCK。
中央、後ろから走り込んできた選手が頭で合わせる。距離のあるヘッドだったが、DFがクリアしようとした足を弾きながらゴールネットを揺らした。
早い時間での失点。痛い失点ではあるが、勝つしかないチームにとって良い意味で起爆剤となってほしい。
「さぁ、攻めるしかないで!」
しかし、先制点で勢いに乗る国見は良いリズムで攻撃の形を作ってくる。
21分にも再びCKからニアに速いボールが入る。国見の選手が足でコースを変える…ゴン!!と鈍い音を立ててニアポストが揺れる。危ない!
が、CK方向へ転がったボールを拾われ、再び、クロスへの形を作られる。
ライナー性のクロス、中央フリーの相手選手がダイレクトボレーで軽く合わせると、横っ飛びのGK若林の手の先を抜け、ファーサイド側のゴールネットを揺らした…
くっ…正直、この失点は痛い、痛すぎる。
ここまでの時間、まだ攻撃の形が、リズムが生まれていないヴェルスパ。ここからどう盛り返していくのか。
ただ、主は知っている。2004-2005のUEFAチャンピオンズリーグ決勝で、ACミランが前半だけで3-0とリードしたものの、後半、リバプールが主将ジェラードのゴールをきっかけに3点差を追いつき、PK戦の末に逆転勝利したその劇的な試合を!イスタンブールの奇跡を!
ここから逆転すれば、ヴェルスパ大分レディースの歴史の中で「島原の奇跡」と語り継がれること間違いない。さぁ、伝説を作るにはもってこいの展開じゃぞ。
すると、22分、この試合初めて相手ゴールを脅かすシーンが生まれた。
中央から加藤から左前方のスペースへスルーパス。藤永がDFと並走しながらも一歩抜け出し、左足!
シュートはGKの頭上を襲う…が、反応良く片手を伸ばしコースを変え、ボールはクロスバーを掠めながらゴールラインを割った。お、惜しい。でも、CKじゃぞ…って、へ?ゴールキック??
くぅ、これがアウェイの笛か。
終了間際、右サイドで形を作り、最後は山内のクロス。ファーサイドフリーの加藤に渡り、ダイレクトボレー!!が、枠を捉えることができず、前半は0-2のまま終了。
後半、先に1点を取ればまだわからん。逆に1点を取られれば、さすがにその瞬間に万事休す。
それでも、攻めなければ勝てない。点を取らなければ勝てない。リスクはあれど、後半は攻撃的な布陣に変え、ゴールを奪いに行ってほしい。
何とか先に得点を…

が、後半に入っても動きの質が落ちない国見。ボールも人も良く動いており、チーム力としてもヴェルスパを上回る動きを見せている。くぅ…強い。でも、それでも勝ちたい。
何とか得点を奪い、この平常運転を少しでも狂わせ、焦らせたい。
54分、自陣左サイドから中央の闘将松本へボールが渡る。ワンフェイントで相手を交わし、そのまま中央中盤へとボールを運び、ボールを中野へと託す。中野は右サイドライン際のスペースに走る小泉へと展開。
「あんなー!!行けーー!勝負ー!!!!」
小泉は縦へと仕掛け、寄せてくるDFを交わし、中央へクロスを折り返す。
クロスはGK方向へと伸び、伸び、ジャンプするGKの頭上を抜け、ゴールネットを揺らす。
ッシャーーーーーーーーーーー!!!!!
残り時間はまだあるで!!行ける!絶対に行ける!!ヴェルスパの歴史にまた新たな1ページを作るで!!!
GK若林から長いフィード。ボールを収めた加藤が右サイドのライン際で縦へと仕掛け、クロスを放り込む。ファーサイドに駆け上がった今村が左足でコンタクト!が、GKがこのシュートはキャッチ。
くぅ、惜しい!でも、いい流れ。絶対にチャンスは来るで!!
そして、この試合最大のハイライトが…
中央から右サイドへと流れながら加藤が相手を交わし、低いクロスを入れる。PA内、この試合、何度も何度もスプリントを繰り返してきた藤永に絶好機が訪れる…
――――
主が草サッカーでFWしてた時の教訓や(え?そんなんと一緒にするなって(笑))
FWたるもの、決定機になるか分からないけど、何度もスプリントを繰り返し、ゴール前のシーンに顔を出し、プレーの一つ一つに出演し続けなければ幸運は訪れないって…
――――
疲れているこの時間も懸命に走り込んでいた藤永に…幸運キタァーー!!
ゴールまでの距離は3mほど。前を向いた形、足元のボールを蹴り込めばゴールを言うシーンがキタァーー!
右足を振りぬいた瞬間、同点を確信し、立ち上がる主。
が、この至近距離、GKが超異次元反応!このシュートを弾き出す。
立ち上ってる主「GKうめぇーーーーーー!!」
残り15分ほど、DF松本を前線に上げ、パワープレーに出る。
大迫の長いクロスを山内が頭で合わせる…が、これも枠横。くぅ。
右サイド藤永からのアーリー、PA内、松本が競り、こぼれたところを加藤が抜け出しシュート!は、これまたGKが反応。そして…ここで試合終了。

会場からフェリー乗り場へのナビ。
小さい河原の横を通る砂利道を案内され、ここでもアウェイの…(笑)
フェリーに乗り、少しずつ遠ざかる島原を眺めながら試合を振り返る。
プレーの質、展開、スピード、どれを取ってもやはり国見の方が一枚上手でした。ただ、パワープレーになったあとの選手たちの頑張りは目を見張るものがあった。
数的不利のDF陣だったが、幾度となく相手の攻撃の芽を摘み、危険なシュートは打たせなかった。GK若林を中心に防御線を張り、攻撃陣へと託すボールを何度も供給。
攻撃陣も、相手のゴールを脅かすシーンを何度も作り、一人一人が大切に繋いだボールをシュートまで繋げ、その強い想いは観客席にも届いていた。
それでも
勝てなかった。
パワープレーに持ち込まずとも、互角に戦えるチーム力を備えなければ、やはり、1部では戦えないことを痛感した試合でした。
2026シーズン、再び2部の舞台で戦うことになりますが、チャレンジカップで優勝した八女学院、準優勝したミゴカリッサ鹿児島は2部7位の福岡女学院との入替戦を控えています。そして、1部から琉球デイゴス、秀岳館、福岡大学。2部では熊本星翔、熊本ルネサンスそして活水女子大。
いやいやいや、レベルが高いな…気が抜ける相手が全くいない。
だからこそ、可能な限り現地に行って、少しでも選手たちの後押しができるよう応援し続けたい。
さぁ、もう、今シーズンの戦いは始まっている。切り替えていこう。


























