花の本棚

読んだ本の感想や考えたことを書いています

香坂鮪 みんななにかに縋りたい

香坂鮪 「みんななにかに縋りたい」以前読んだ「どうせそろそろ死ぬんだし」の続編が出ていたので買ってみました。 主人公の女性は知り合いの精神科医に頼まれて、ある孤島で彼が主催する依存症回復プログラムに料理人として同行することになった。そこに集…

山口未桜 白魔の檻

山口未桜 「白魔の檻」気になってはいたけど後回ししていた山口さんの新しい作品を読んでみました。 主人公の女性研修医は研修として温泉湖に建つ病院へ向かった。その病院の人事課にはかつての恩師がおり会うことを楽しみにしていたが、硫化水素の発生によ…

葉真中顕 家族

葉真中顕 「家族」明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。葉真中さんの新しい作品を買ってみました。 ある女性が交番で保護されたことで一つの事件が発覚した。ある女が彼女を「家族」と見なして監禁、暴行しており、同様にして「家…

北山猛邦 神の光

北山猛邦 「神の光」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 建物が消失した謎を推理するミステリー短編集となります。本作は建物や街が僅かな間に消失しそのトリックを推理する、で全部の短編が統一されています。消失トリックにすべてを振り…

染井為人 みずいらず

染井為人 「みずいらず」染井さんの新刊が面白そうだったので買ってみました。 夫婦のすれ違いをテーマにした短編集となります。本作の見所は各章にて描かれている心理描写が上手くて感動的な点になります。再婚した夫が自分の子が生まれた途端に連れ子に冷…

豊島智明 「働かないおじさん」を活かす適材適所の法則

豊島智明 「働かないおじさん」を活かす適材適所の法則この前チームにおける「適材適所」が話題になり、どうやったら実現できるのだろう?と思い立ってこちらの書籍を買ってみました。 最近のトレンドである「働かないおじさん」を題材にして方法や事例を紹…

知念実希人 閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書

知念実希人 「閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 祭りの参加者11名が殺害される事件が発生した。その事件の犯人である男性を精神鑑定した医師によると彼は終始何かに怯えており、事件当時は「ドウメ…

まさきとしか スピーチ

まさきとしか 「スピーチ」まさきさんの新しめの作品が面白そうだったので買ってみました。 目に粘着テープが張られた女性の遺体が発見され、主人公の二人の女性刑事が事件を捜査することとなった。8年前に起きた事件の被害者も同様に粘着テープを目に張られ…

潮谷験 誘拐劇場

潮谷験 「誘拐劇場」潮谷さんの新しめの作品が面白そうだったので買ってみました。 ある地域にて「バニッシュ」と名付けられた薬物を小学生が摂取してしまう事件が発生した。子供に薬物が広まる危険性を重く見た県は人気俳優に薬物撲滅キャンペーンのイメー…

魚崎依知子 時計は二度凍らない

魚崎依知子 「時計は二度凍らない」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 主人公の女子高生は小学生の頃に遭遇した親友が殺害された事件がトラウマとなり、その当時で身体の成長が止まって未だに外見は小学生のままであった。そして現在、事…

潮谷験 スイッチ

潮谷験 「スイッチ」以前読んだ「伯爵と三つの棺」が面白かったので、潮谷さんの別の作品を読んでみました。 主人公の女性は友人たちと妙なアルバイトに参加することになった。バイトの内容は参加した6名にスイッチアプリが配られ、一か月間過ごすというもの…

高山直 EQトレーニング

高山直 「EQトレーニング」プロジェクトマネジメントのUdemy講座を聞いていた時に「プロジェクトマネジメントする上でEQが重要」と解説がされていました。EQという単語を初めて聞いたので、どういったものなのかを気になりこちらを読んでみました。 EQは「Em…

櫛木理宇 拷問依存症

櫛木理宇 「拷問依存症」櫛木さんの依存症シリーズ新刊が出ていたので買ってみました。 ラブホテルの廃墟にて男性とみられる遺体が発見された。指を切断されているなど遺体には無数の損傷があったが、これらはすべて生きている時に実施された拷問であると判…

松城明 観測者の殺人

松城明 「観測者の殺人」松城さんの作品であらすじが面白そうだと思って読んでみたところ、以前読んだ「可制御の殺人」の続編だと気づいた作品。 ある人気VTuberを演じていた女性が配信中に首を斬られて殺害されるという事件が発生する。犯人はネット上で「…

染井為人 ひきこもり家族

染井為人 「ひきこもり家族」気になってはいたけど後回しにしていた染井さんの新しめな作品を買ってみました。 20年もの間引きこもっていた息子と暮らす母親は、あるとき娘が見つけてきた自立支援センターを頼ることにした。心を鬼にして自立支援センターに…

上田未来 妻が夫を完全犯罪で殺す方法(あるいはその逆)

上田未来 「妻が夫を完全犯罪で殺す方法(あるいはその逆)」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 主人公の女性は夫が累計100人以上の女性と不倫をしていたことが発覚し、殺意に満ちていた。必ず夫に報いを受けさせると決め、「妻が夫を完全…

近藤史恵 凍える島

近藤史恵 「凍える島」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。本作は第4回鮎川哲也賞受賞作であり、最近新装改訂されたのがこちらです。 主人公の女性は友人たちと離れ小島の無人島に慰安旅行にやってきた。そのメンバーの中には自身と愛人関係…

小暮太一 リーダーの言語化

小暮太一 「リーダーの言語化」「言語化すれば大抵の悩みは消える」と謳う書籍を見かけて、言語化ってそんなに凄いのかと興味が湧きました。その書籍は日常生活の悩みをメインにしていたので、もう少々ビジネス寄りのこちらを読んでみました。 言語化とは思…

潮谷験 伯爵と三つの棺

潮谷験 「伯爵と三つの棺」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。表紙が素敵なのも個人的には良い 舞台はフランス革命が起きた頃の近代ヨーロッパ。三つ子の兄弟が城の改修を伯爵から任されていた。ある時、伯爵の元に兄弟たちの父親が訪ねて…

天祢涼 その血は瞳に映らない

天祢涼 「その血は瞳に映らない」あらすじを読んで面白そうだったので買ってみました。 あるアパートに住む母娘が同じアパートに住む男性に襲撃されて、母親が死亡、娘は負傷した。犯行動機については「死刑になりたなかったから、誰でも良かった」と供述し…

701~750冊のふりかえり

先日の投稿で累計の書籍数が750冊となりましたというわけでいつもの50冊分振り返りをしてみます。50冊をおよそ7か月で読んでいるので、650冊~700冊とペースは同じくらいでした。「仕事のストレスが高まると読書のペースが上がる傾向にある」という前の振り…

野崎まど タイタン

野崎まど 「タイタン」以前読んだ野崎さんの「小説」が面白かったので、別の作品も読んでみました。 高性能AI「タイタン」があらゆる仕事を代行するようになり、人間は一切労働しなくてよい自由な世界となった。そんな中で趣味として心理学を学び、講演して…

岩瀬利郎 発達障害の人が見ている世界

岩瀬利郎 「発達障害の人が見ている世界」私が働いている業界は発達障害の気がある人が多いと思っています。その特性によって実力の高くなり活躍する方がいる一方で、発達障害の特性から生じたと思われる行動によって被害を受けたことがこれまで幾度もありま…

織守きょうや ライアーハウスの殺人

織守きょうや 「ライアーハウスの殺人」織守さんの新しめの作品が面白そうだったので買ってみました。 主人公の女性は膨大な遺産を相続したので、ミステリーの定番である孤島の館(隠し通路付き)を建設することにした。かつて彼女の書いた小説を嘲笑った二人…

阿津川辰海 「最後のあいさつ」

阿津川辰海 「最後のあいさつ」阿津川さんの新刊が出ていたので買ってみました。 30年前に人気だった刑事ドラマの主人公を演じていた俳優が妻を殺害した容疑で逮捕された。その刑事ドラマの最終回が放送される予定だったが、この逮捕によって打ち切りとなり…

伊藤羊一 1分で話せ

伊藤羊一 「1分で話せ」以前読んだ書籍に「仕事においては「話すのが上手い」というだけがコミュニケーション能力ではない」と学んだのですが、それはそれとして話し方も勉強しておこうと思い立ちました。私の職種が持つ話し方の改善点として「論破したがる…

新馬場新 沈没船で眠りたい

新馬場新 「沈没船で眠りたい」以前読んだ「歌はそこに遺された」が面白かったので、新馬場さんの他の作品を読んでみました。 舞台は近未来の日本。AIが急速に発展したことで様々な仕事が機械に置き換わり、人間が就ける職が激減してしまっていた。その影響…

三日市零 魔女の館の殺人

三日市零 「魔女の館の殺人」三日市さんが合法復讐屋シリーズとは違う作品を出していたので読んでみました。 主人公の大学生は脱出ゲームが趣味であり、あるとき「魔女の館」と呼ばれる山奥の館で開催される脱出ゲームにルームメイトと参加することとなる。…

芦沢央 嘘と隣人

芦沢央 「嘘と隣人」芦沢さんの新しめな作品を買ってみました 主人公である引退した警察官が妻の友人や隣人などから持ち掛けられた相談事を解決していくというミステリー短編集。各章が持ち掛けられた相談事と一対一になっており、いずれもちょっとした生活…

南海遊 パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件

南海遊 「パンドラブレイン 亜魂島殺人(格)事件」気になっていたけど後回しになっていた南海さんの作品を読んでみました。 主人公の探偵は密室による連続殺人事件を起こした殺人鬼を逮捕することに成功した。彼が収容されている孤島の研究所に向かうと、彼と…