
嗜好品なので好みは人それぞれだとは思いますが、私は珈琲が大好きです。
大好きというのはよく飲むという意味で、決して「違いが分かる」とか思っている訳ではありません。人が美味しいという珈琲を美味しくないと思った経験も多いですし、なので人に自分の好みを勧めたりすることもしません。
そういう訳で、単に与太者の独り言と思って頂ければ良いのですが、私は元々珈琲はホットしか飲みませんでした。カリタのペーパーフィルターとドリッパーを使い、夏も冬もホットオンリー。理由は簡単で、冷たい珈琲を飲むとてきめんにお腹が痛くなったからです。
随分とお子チャマな話だと思いますが、まぁそれも加齢と共に面の皮同様にずぶとくなってきて、ここ数年はだいぶ慣れてきたようです。そんな私が夏になると毎日のように作っているのが、標題の水出し珈琲です。
アイス珈琲の作り方にも色々と流儀があって、店で見たことを真似したり色々試してみたのですが、手間と味とのバランスで、今はこの水出し珈琲が一番手っ取り早いと思っています。味も勿論気に入っていて、冷たい状態でも珈琲の胸のすくような香りが残っていますし、後口もいがらっぽさがありません。苦味のなかに甘さが残っていると言いましょうか・・・ここら辺からは人それぞれ色々とご意見があろうかと思いますので、この辺でやめておきます。
写真は製造元のハリオのホームページから借りてきたものですが、フラスコ状のサーバーの上に珈琲の粉を入れるカゴがあって、その上にまたフラスコ状の水を入れる容器を乗せるようになっています。原理は簡単で、冷たい水を1滴ずつ珈琲の粉の上に落とし、抽出された珈琲を下で受けるものです。写真の真ん中、やや右に見えているつまみは、上から落ちる水滴のスピードを調節するものです。
珈琲豆の挽き方は、私は普段ペーパーフィルターで淹れる時と同じ粗さにしています。水滴を落とすスピードや初めに珈琲の粉を湿らせる具合にもよりますが、セットしてから最初の1滴が出てくるまでに10分~15分、全部(カップ5~6杯分:600ml)抽出するのに3~4時間掛かります。なので、いつもは大抵寝る前にセットし、翌朝出来上がりを別のサーバーに移して冷蔵庫で冷やしておき、夜帰宅後に飲むというサイクルです。夏場はこのサイクルをほぼ毎日繰り返しています。
私の場合は多分、珈琲が好きというのもありますが恐らく、珈琲を作るプロセスが好きなんだろうと思います。つい数年前まで手回しのミル(珈琲豆を挽くもの)を使っていましたし、ミルは電動になってもフィルターを折ってドリッパーで淹れるという工程そのものを楽しんでいる気がします。この水出し珈琲も同様で、手間は掛かるのですが1滴1滴抽出される琥珀色の液体を眺めていると、不思議と癒されるのです。
さて、今日もストックがなくなったので、これからまたセットします。
因みにこの水出し珈琲の器具は「ポタ」と言う名前です。こちらもご参考に。