思惟さんの映画レビュー・感想・評価

思惟

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無名の人生(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

※褒めてませんのでお気をつけください。

実際に起きた出来事や悲惨な事件をフィクションの一要素として取ってつける作法はどんな映画であろうと関心しない。が、それは鑑賞後しばらく経ってから抱いた感想で、鑑
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トレイン・ドリームズ(2025年製作の映画)

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『SING SING』の監督コンビによる作品と知り鑑賞した。類い稀なる良作で、非常に静謐かつ美しい映画だった……。
19世紀初頭のアメリカで林業に携わり森で生きる、寡黙で孤独な男・ロバートの生涯を物語
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アバター:ファイヤー・アンド・アッシュ(2025年製作の映画)

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IMAX・3Dで鑑賞。前作があまりにも前時代的で、家父長制の維持に明確に失敗している父親ジェイクの尻拭いを家族全員でさせられた挙句、ラストでジェイクが「家族の絆」を語るモノローグに本気でうんざりしてい>>続きを読む

シンシン/SING SING(2023年製作の映画)

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演劇のワークショップやシェイクスピア劇を通して「他者を演じる」ことで他者を知り、自分の弱さを認め、社会や自分自身が強いてきた「男らしさ」(ここには彼らが収容されるに至った「犯罪を犯すこと、ワルであるこ>>続きを読む

ジェイ・ケリー(2025年製作の映画)

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ノア・バームバックだけあって映画としての手つきはやはり巧みで、2時間超えのほとんど会話劇のような作品でも最後までさらっと見せてくれるのはさすが。ジョージ・クルーニーも『マイレージ、マイライフ』に次ぐハ>>続きを読む

ボディビルダー(2023年製作の映画)

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確かに、ボディビルダー版の『ジョーカー』感は強いし、ステロイドの過剰摂取からのメンタル崩壊には『愛はステロイド』を思い出した。ただ、『ジョーカー』以上に胸が締めつけられ、観終わったあともしばらく落ち込>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2(1989年製作の映画)

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2025年の今観ると、2015年の未来図が私たちが体験した現実と違いすぎて、どこかパラレルワールドを観ている奇妙さもあり楽しい。世界を変えたのは空飛ぶ車ではなくインターネットだったし、アフリカ系の市長>>続きを読む

バック・トゥ・ザ・フューチャー(1985年製作の映画)

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40周年記念IMAX上映で鑑賞。IMAXで撮影されたわけではない作品を追加料金払ってまでIMAXで観る意味はあんまりないと思うが、それでもあのでかいスクリーンはアトラクション感があって楽しいし、初鑑賞>>続きを読む

リアリティ(2023年製作の映画)

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本作はFBIの実際の録音記録をもとに制作されたことが冒頭で説明され、それって単なる再現ドラマでは…?と不安になったが、ワンシチュエーションスリラー的な設定、複数の男性FBI捜査官と女性一人という不均衡>>続きを読む

映画検閲(2021年製作の映画)

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サッチャー政権下で、ゴア描写や性的表現など過激な描写を含む映画を検閲していた女性を主人公に据えたスリラー。軽い気持ちで観始めたが、現実と虚構(本作では映画というフィクション)の境界が曖昧になっていく構>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

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映画における統合失調症の描き方としてはかなりベーシックで、その点での新鮮味は低め。
「理解ある恋人を作って精神疾患を治そう!」という安直な方向に行ったらどうしようかと思ったが、そこまで単純ではなく、自
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マッド・ドライヴ(2015年製作の映画)

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この邦題は何事?もしかしてニコラス・ホルトと『マッドマックス』をかけている……?
90年代後半の音楽業界におけるプレッシャーや組織内の昇進競争をベースに、主人公がどんどん取り返しのつかない事態に追い込
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ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

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午前10時の映画祭で初鑑賞。正直、あまりピンと来なかった…。途中かなり端折られている気がして調べたところ、3時間ほどある完全版が存在するようで、そちらを観た方が良かったかも。故郷を捨てた身としてはラス>>続きを読む

レンフィールド(2023年製作の映画)

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コミコンでニコラス・ホルトに会った勢いで鑑賞。(何回でも言う)
ドラキュラの伝承をベースにしながら、彼との共依存関係からの脱却、グループセラピー、おバカゴア、アクションなどを組み合わせた意欲作。最初は
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スーパーマン(2025年製作の映画)

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コミコンでニコラス・ホルトに会った勢いで鑑賞。基本的な設定は教養として知っていたものの、スーパーマンの映画をちゃんと観るのは今回が初めて。少なくとも本作は、現代アメリカの政治状況を強く反映した非常に考>>続きを読む

マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

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コミコンでニコラス・ホルトに会う前日に再鑑賞。もう10回は観てるかな?(もしかしてそれって少ない方か…?)

※以下若干ネタバレ

いやもう本当に完璧に近い映画だと思うんだけど、The Many Mo
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MINAMATAーミナマター(2020年製作の映画)

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ジョニー・デップが来日中に水俣病患者と面談したというニュースを見て鑑賞。ノーマークだったが、これは観てよかった。水俣病が長年チッソの裏工作などによって隠蔽され、政府も責任を果たしてこなかった事実を大変>>続きを読む

ヒューマン・ポジション(2022年製作の映画)

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クレプスキュールフィルム配給のノルウェーの港町を舞台にした作品。どのカットも空気が澄みきっていて透明感があり、ただ眺めているだけでどこか癒されるような心地よさがある。主人公アスタが語る「生きていくこと>>続きを読む

エディントンへようこそ(2025年製作の映画)

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試写にて鑑賞。東京国際映画祭では30分格闘してもチケットが取れなかったので、今回リベンジできて満足。アリ・アスターの新しいフェーズが始まった、と感じさせる一本だった。

舞台は2020年5月、ニューメ
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

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2が公開されているので観てみたけれど、正直あまり好みに合わなかった。フィクションとはいえ、少年少女が痛めつけられる描写そのものが自分にはきついのだと実感。子役の子たちはちゃんとケアされてるよね…? R>>続きを読む

アフター・ザ・ハント(2025年製作の映画)

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グァダニーノ、映画撮りすぎでは?本作のテイストも割と好み。イェールが舞台のはずなのに、彼の手にかかるとたちまちヨーロッパ映画の空気になる。
表向きは『TAR』にも似た「ポストMeToo×大学×年上女性
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裸の銃を持つ男(2025年製作の映画)

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オリジナル未見。こんなに観ても観なくても全く人生に影響のないお金のかかったバカコメディは今の時代だと逆に新鮮に感じた。ただ私はずっと真顔だった。リーアム・ニーソンが70歳を超えてもこの役を全力でやって>>続きを読む

バーバリアン(2022年製作の映画)

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『ウェポンズ』でザック・クレッガー監督が気になったので鑑賞。同じ人の作品だな〜と分かるモチーフが多くて面白かった。地下、老婆、複数視点の構成などなど。ちょっとだけタイ・ウェストの『X』っぽいんだけど、>>続きを読む

WEAPONS/ウェポンズ(2025年製作の映画)

4.0

Filmarksのご招待で試写にて鑑賞。ワーナー ブラザース ジャパン最後の洋画配給作となるらしい。(泣) 事前情報をほぼ何も入れずに鑑賞したが、今年屈指のA級ホラーだった。
深夜2時17分、あるクラ
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ブレイカウェイ(2000年製作の映画)

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マッツ生誕60周年特集上映にて。これで7作品完走。沢山特典貰えて嬉しい。
せっかくの美しい原題をフル無視した邦題には憤るが、『トレインスポッティング』のような空気も漂うワルたちの逃走劇で飲み込みやすい
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アフター・ウェディング(2006年製作の映画)

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人生の節目に立つ人間の複雑な感情や、家族という単純ではない関係性を上手く捉えた作品…だとは思うのだが、個人的にはかなり苦手だった。
全編手持ちでドキュメンタリー風、自然光のみの撮影なのにシャープネスと
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偽りなき者(2012年製作の映画)

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マッツ生誕60周年特集上映で12年ぶりに再鑑賞。衝撃的な内容だったので思った以上に細部まで覚えていた。今さら語るまでもなく、この作品におけるマッツの抑制された繊細な演技は本当に素晴らしい。
ただ、この
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アマデウス(1984年製作の映画)

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午前10時の映画祭で初鑑賞。もっと重厚で観た後も引きずるタイプの作品かと思っていたが、2時間40分があっという間で良くも悪くもあっさりした印象。
モーツァルトをサリエリの視点から描くという構造が効いて
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メン&チキン(2015年製作の映画)

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今回のマッツ生誕60周年特集上映で観た初見の作品の中では一番好みだった。(『ロイヤル・アフェア』と『偽りなき者』は殿堂入りなので…)今回の特集のラインナップは実質アナス・トマス・イェンセン監督特集でも>>続きを読む

アダムズ・アップル(2005年製作の映画)

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マッツ・ミケルセン生誕60年特集にて鑑賞。
やりたいことの方向性は伝わるのだが、ブラックコメディなのか、宗教ドラマなのか、はたまた純粋なワルの更生物語なのか、物語のトーンが終始定まっておらず、さらに展
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ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮(2012年製作の映画)

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マッツ・ミケルセン生誕60周年特集にて鑑賞。観るのはもう5回目。中学生の時に観たこの作品で私はマッツに沼った。
マッツが演じたキャラクターの中でもトップ3に入るほど好きな役で、作品全体の完成度も非常に
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フレッシュ・デリ(2003年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

マッツ・ミケルセン生誕60周年特集にて鑑賞。
マッツは広いおでこに気難しさと高いプライドをまといながら、実は幼少期の親の不在に起因する愛情に飢えた中年男性を演じている。20年以上前の作品で、当時の彼は
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ハウス・オブ・ダイナマイト(2025年製作の映画)

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軽い気持ちで鑑賞したら、地味ながらもウェルメイドで想像以上にすごい作品だった。
アメリカに向けて核兵器が放たれ、着弾までの18分間に国家側の人々が何を経験したのかを、複数の視点から反復して描く構成にな
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フランケンシュタイン(2025年製作の映画)

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『ノスフェラトゥ』(ドラキュラ)と『フランケンシュタイン』が同じ年にリメイク/新作として公開されるのは、単なる偶然ではなく、どこか同じ潮流の中にあるように思えた。

原作は未読。
「怪物は無垢で、本人
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秋が来るとき(2024年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

オゾンの作品は10年ぶりに観たのだが、う~~~ん?
もうこういう不幸が「都合良く」起こり続ける話、おもろないねん。
事前に受けていた印象よりどんどん深刻な話になっていくので気持ちが持っていかれてしまっ
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エデン ~楽園の果て~(2024年製作の映画)

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映画みたいな本当の話を特定の視点を作らずに第三者視点のみでただ順を追って映像化するだけでは映画として面白くないことがよくわかる。
私が本作を観た理由でもあるアナ・デ・アルマスとシドニー・スウィーニーが
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