津次郎さんの映画レビュー・感想・評価

津次郎

津次郎

シャッフル・フライデー(2025年製作の映画)

3.1

2003年につくられたFreaky Fridayの続編とのこと。原題ではFreakyが比較級FreakierとなりFreakier Fridayと命名されている。

邦題は2003年のFreaky F
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エイリアン:ロムルス(2024年製作の映画)

3.3

エイリアン(1)とエイリアン2の間の出来事という設定だそう。2020年に亡くなったイアンホルムが出てくる。遺族から許可をもらって上半身のアニマトロニクスをつくり、CGIとディープフェイクAIを加味して>>続きを読む

ワン・バトル・アフター・アナザー(2025年製作の映画)

5.0

いみじくも、今(2026/01)アメリカはICE(アメリカ合衆国移民・関税執行局)職員が民間人を射殺したことで揺れている。深刻でブラック・ライブズ・マターのような、大きなうねりを感じるが、映画One >>続きを読む

スカイ・クロラ The Sky Crawlers(2008年製作の映画)

4.0

食べ物は主観だから誰もがそうだとは言わないが、本当においしいラーメンとは、食べたときおいしいのはもちろんだが、数週間あるいは数カ月経ち、すっかり忘れている頃に、なんの前兆もなく不意に「あのラーメンおい>>続きを読む

おんどりの鳴く前に(2022年製作の映画)

3.5

ルーマニア国内の映画祭ゴポ賞において6部門を獲得したそうで、映画祭の大人っぽさに感心した。日本の映画界でこのように地味で玄人っぽい映画が賞を取ることはあるのだろうか。
ただしこの映画は先日(2025/
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ジェイ・ケリー(2025年製作の映画)

3.3

ウディアレンやノアバームバックのような映画を、裕福な白人の話にすぎないとけなす向きがある。
しかし、スターウォーズもアベンジャーズもハリポタも、人気映画は裕福な白人の話である。
逆に、びんぼうな有色人
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

オッペンハイマーは科学的成果と道徳的責任のジレンマの象徴と言えるが、日本人にとってはどうだろうか。

2025年12月31日、NHKで放映された紅白歌合戦に先立つこと数ヶ月前、韓国の4人組ガールズグル
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大洪水(2025年製作の映画)

2.7

高層マンションに住むアンナ(キムダミ)と息子ジャインの母子家庭。目を覚ますと浸水していて脱出がはじまる。ジャイン君の甘えっ子描写や母子愛描写がうじうじ展開して疲れる。省いて先へすすんでくれてよかった。>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

1.0

室井は村の青年らからいやがらせをうけているし、村の衆からも煙たくされているし里子のリクは学校でいじめられているし、虐待父の暴力を恐れながら育った。
日本映画では身も蓋もない「わたしはかわいそうだから同
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ナイブズ・アウト:ウェイク・アップ・デッドマン(2025年製作の映画)

3.5

ライアン・ジョンソンはTVシリーズポーカーフェイスのコンセプトをたずねられたとき「私が子供の頃に見ていたような、楽しくてキャラクター主導の、毎週事件を扱うミステリーの良さを掘り下げたものになる」──と>>続きを読む

罪人たち(2025年製作の映画)

3.6

筋が豊富なので~と~と~を足して三で割った感じという言い方で言い表したいのだがそれを言うには博覧でないといけなくて、しかもただ映画を沢山見たことがあるだけじゃなく、しっかり覚えてもいないと~と~と~を>>続きを読む

トレイン・ドリームズ(2025年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ロバートグレイニア(エドガートン)はアイダホで孤児として生まれ目的もなく育ったがグラディス(フェリシティジョーンズ)と運命的に出会い結婚し、伐採の季節労働員として働いていたが、山火事でグラディスと幼い>>続きを読む

ハウス・オブ・ダイナマイト(2025年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

シカゴに核弾頭が着弾するという状況に直面する各部署の様子。
ホワイトハウスと迎撃要塞と国防長官と国家安全保障担当補佐官と空軍基地と大統領。時間を戻しながらそれぞれの模様を描く手法で、映画は核弾頭が着弾
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グッドニュース(2025年製作の映画)

2.9

よど号ハイジャック事件に着想を得た韓国のブラックコメディ。
労作なのはわかるし演者らの熱量もすごい。が、大仰な戯画化は疲れるうえ笑えなかった。よど号ハイジャック事件とはどんな事件だったのかウィキで読ん
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第10客室の女(2025年製作の映画)

2.7

目撃者は自分だけ、のバルカン特急スタイルのミステリーだがオリエント急行やナイル川を思わせるクリスティ風味もあった。

『ウェアの犯罪小説における文体は、しばしばアガサクリスティのそれと比較される。ウェ
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ロングレッグス(2024年製作の映画)

3.7

監督オズグッドパーキンスは1974年、サイコのアンソニーパーキンスと女優ベリーベレンソンの間に生まれた。子役としてキャリアスタートし、若き日のノーマンベイツを演じたこともあったそうだ。母親は社交界の名>>続きを読む

デビルズ・バス(2024年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

「わたしはこの人生にすっかり嫌気がさしたので殺人を思い至った」というテロップではじまるこの映画の内容をまとめてしまうと、この時代の教区において自殺は殺人よりも悪い行為だった。殺人を犯して神父にそれを告>>続きを読む

ストレンジ・ダーリン(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

imdb7.0、RottenTomatoes96%と85%。

6章とエピローグで成り立っているが非線形に進む。男と女がお互いを狩る話で、仕掛けの核心はプレデターは女のほうであり男じゃないということ。
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幻滅(2021年製作の映画)

3.6

原作Illusions perduesを読んだことはないが印刷工として働き小説を書いたバルザック自身の経験が色濃く反映されているとのことだった。自作を新聞に連載していたバルザックは批評家から辛辣な評価>>続きを読む

ハンサン ―龍の出現―(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

李舜臣を主人公とし、壬辰倭乱(文禄の役)における閑山島海戦を描いた史劇。同じ監督による三部作になっていて2014年の「バトル・オーシャン 海上決戦」と2023年「ノリャン -死の海-」の間に本作がくる>>続きを読む

TATAMI(2023年製作の映画)

2.8

アメリカイギリスイスラエルジョージア合作映画で、イスラエル人のGuy Nattivと聖地には蜘蛛が巣を張る(2022)で主役を演じたイラン人女優のザーラアミルエブラヒミが共同監督をつとめており、イスラ>>続きを読む

ダーク・ウォーターズ 巨大企業が恐れた男(2019年製作の映画)

4.0

昔は年毎あるいは2年くらいでフライパンを買い換えていたのだが年々フライパンが改良され次第に買い換えの頻度が減っていった。フライパンを買い換える理由はほとんどテフロンが剥がれるからだった。昔のテフロンは>>続きを読む

告白ヒストリー(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

理屈っぽくなくて気取ってなくて堂々とばかっぽさをさらけ出しながら突っ走る感じがブックスマート(2019)のようで引き込まれた。

非英語圏の外国人が話す英語のなまりには愛嬌を感じるのに対して、日本人が
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ヒトラーの忘れもの(2015年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

第二次世界大戦後のデンマークで、ドイツ人少年兵で構成された捕虜グループが、デンマーク人軍曹の監視の下、海岸に埋まった何千もの地雷を除去する作業を強制される。という話です。エンドテロップに2,000名以>>続きを読む

バレリーナ:The World of John Wick(2025年製作の映画)

3.5

からだの節々がずきずきするような、見ているだけで筋肉痛になりそうな、ジョンウィックらしいアクションが全編に炸裂した。スクリーン側にカメラを設置しておけば逐一歪む表情によって「ジョンウィック鑑賞中」とい>>続きを読む

KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ(2025年製作の映画)

3.6

クリエイターのMaggie Kangは幼いときカナダへ移り住んだ韓国人だそうです。彼女は実質カナダ人で、これはアメリカ映画ですがKubo and the Two Strings(2016)が日本をよく>>続きを読む

アンティル・ドーン(2025年製作の映画)

2.6

驚くことを怖いと言わないのであればUntil Dawnは怖い映画とは言えない。ジャンプスケア命といっていい映画になっていて、元ネタはゲームだそうだが、ゲームの映画化だからダメとは言わないが、ゲームの映>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

過去にもどってトライ&エラーを繰り返すSF恋愛映画。塚原あゆ子氏と板元裕二氏という職人コンビ、巧いのはもちろん、アートなおごりがないので見やすかった。
松たか子さんがきれいだった。実年齢は2025年時
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ファンタスティック4:ファースト・ステップ(2025年製作の映画)

3.7

ファンタスティック4はある意味リーダーの能力に対する不審の解消を目的とした物語といえる。と言うのもスーは磁場を発生させ透明になって瞬間移動もできるし、ジョニーは火の玉になって空を飛べるし、ベンはハルク>>続きを読む

二つの季節しかない村(2023年製作の映画)

4.0

アナトリアの小さな村で教員をやっている男の低回。ねたみとそねみ、我欲と狭量と近視眼と疑心暗鬼が克明に描写されていく。嫌な男だが、かれが持っている表と内の乖離はわからないものではなく、すべての気まずさが>>続きを読む

ライフリスト(2025年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

偏見によるレビューですからお好きな方は見ないで下さい。MyOxfordYearを見た時あれこれって前に公開されてなかったっけと思ったのは少し前に同じソフィアカーソンが主人公をつとめるThe Life >>続きを読む

異端者の家(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

コンビクリエーター、スコットベック&ブライアンウッズの、Heretic以前のもっとも大きな成果はクワイエットプレイスのライターだった。監督業では好評を得たHaunt(2019)があるが、アダムドライバ>>続きを読む

マイ・オックスフォード・ダイアリー(2025年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

偏見に満ちたレビューですのでこの映画が好きな方は見ないで下さい。
イギリスの名門オックスフォードへ進学したNY出身の女学生が現地で魅力的な男性に出会いふたりの人生が変わっていくというロマンチックコメデ
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28年後...(2025年製作の映画)

3.6

ゾンビ映画にはヒューマニズムによる逡巡というのがある。いちばん解りやすいのは親族や恋人がゾンビになってしまったばあいの描写。そんなとき、かれ/かのじょは逡巡して(ためらって)、すぐにやっつけることがで>>続きを読む

ラッキー(2017年製作の映画)

3.7

主人公はラッキーというあだ名の老人。身寄りがなく頑固で偏屈。牛乳を飲むが喫煙もする。周囲の親切や節介に対して冷淡だが、ほんとうは死が怖くて仕方がない。

憑かれたように砂漠を歩く男はパリテキサスを彷彿
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サンダーボルツ*(2025年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

王道なヒーローものはスーパーマンやスパイダーマンやバットマンにまかせて美男美女はアベンジャーズにまかせて悪ガキはスクワッドにまかせて、それらのどれでもない、はみだしもの達が活躍するアンチヒーローなヒー>>続きを読む