直子の探求時間

気になること、落語のまわりなど

くろごちゃんファンドの話

先日くろごちゃんファンドの領収証が届きました。
(くろごちゃんファンド〈国立劇場基金〉」は単回でも継続でも1,000円からできる日本の伝統芸能を支援するための基金です)

この時期に確定申告用に寄附金の証明として送られてくるものです。

ささやかな寄附に封書で理事長名義の挨拶と添え状付き。手間をおかけしているけれど封書が送られてくるのは年に二、三度。この領収証と寄附金の受入と活用状況報告ぐらいです。

毎度どーもと中を確認すると、添え状に手書きで昨年秋に参加したくろごちゃんファンド感謝イベントへの参加のお礼が書かれていました。当日明るい笑顔で対応してくださった若手の担当者さん達が思い出されてほっこり。今後もイベントなど企画されているというお話を聞いて、演者さんや養成制度だけでなく、中の人としてお仕事されている皆さんもより応援したい気持ちになったことを思い出しました。

 

くろごちゃんファンドのイベントに参加した時、中の皆さんの「明るく元気に笑顔でやったるで!」という心意気を感じました。その空気感はくろごちゃんに負けない位かわいい笑顔から感じたもの。私が親の年齢ぐらいの方が多かったのもありますが(笑)お仕事への誇りや「好き」がのぞく笑顔でした。生で見た感触に間違いはないでしょう(笑)

 

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くろごちゃんは以前から劇場では人気がありましたが、コロナで劇場が止まりなんとなく気持ちが落ち込んで、ようやく再開となった時に見たくろごちゃん扮する静御前や五右衛門など、歌舞伎役者達が観劇マナーを教えてくれるサインポスターが可愛くて、気持ちが救われたというか、かわいいっていいなあと思ったことも思い出しました。歌舞伎や文楽のド派手なポスターも好きなんですけど(笑)硬派の中に柔らかいかわいさが良かったんですよね。

偶然基金のアイコンにもくろごちゃんが使われているだけだと思っていましたが、チラシを見て改めてかわいくていいなと思って。国立劇場のくろごちゃんと桜色の手ぬぐいが好きなだけかもしれません。

 

毎月ささやかにでも伝統芸能の支援ができるこの基金は単発のクラウドファンディングとは違う継続して応援できる良い形だと思い参加を決めたことも思い出しました。活用状況の報告を読むようになって、日本各地の国立劇場と母体の日本芸術文化振興会が幅広く伝統芸能の活動を支援していることも知ることが出来ています。

長期的に参加しようと少額で継続寄附で参加しても、さほど見返りがあるわけでなし、その分で公演を見に行けばとも思いますが、支援分野を指定せずに参加もできるので未知の分野も含めて毎月応援するささやかな推し活ともいえます。ここ数年だけでもずいぶん興味をもつ芸能が増えました。昨年参加したイベントでは、客席では知ることができないお話もたくさん聞けました。この国の伝統芸能のまだ未知の部分をこれから知れる楽しみもできました。

改めて、この輪広がりますように。

くろごちゃんファンド(国立劇場基金) | 独立行政法人 日本芸術文化振興会
くろごちゃんファンド(チラシPDF)

明治の東京 & 国芳一門明治浮世絵草紙 ニッポンチ!

正月三が日の後も落語に出掛けて楽しい時間を過ごしていたのに、寒さからか突如左腰に激痛が走って一週間程痛みを恐れて過ごしました。

一昨年急に体力を落として片腕半年ずつ五十肩で着替えも息絶え絶えの一年を過ごしたので、また同じぐらい回復に時間が掛かるかもしれないと覚悟したところで気温なのか外れた部分が繋がったのか状況が落ち着き胸をなでおろして数日。いわゆるギックリ腰もやったことがないので、激痛の原因もはっきりわからず対処もわからず、小さな動きで悲鳴を上げそうになりながら、体の使い方を過信していたのを反省しました。

少し回復したタイミングにスクワットともいえない膝屈伸をしたのが良かったのかも?と思っていたら、その日に「トリセツショー」で着替えて外に出なくても出来る「元気に動ける体を一生保つための体操」を「健康体操2026」として紹介してたので早速始めました。もう、若くない。

プロ3000人が選んだおすすめ健康体操ベスト3をサキドリ! - さきドリ!ちょこっとトリセツ - あしたが変わるトリセツショー - NHK

 

激痛も落ち着いたので、年末からチビチビ読んでいる本もまた手に取れるようになりました。今読んでいるのは 鏑木清方「随筆集 明治の東京」と河治和香「国芳一門明治浮世絵草紙 ニッポンチ!」の2冊。

 

 

 

鏑木清方の随筆集は三遊亭圓朝との旅の話が書かれていると知って借りた本。でも読みはじめたらもう欲しい一冊です。

河治和香さんの国芳一門明治浮世絵草紙は前段のシリーズがあるのだそうですが、こちらも圓朝のエピソードがあると知って手にしました。すでに国芳が他界した後の門人たちと国芳の娘、お芳によって一門の兄弟弟子と圓朝が語られています。

偶然この2冊を同時に手にしたのですが、同時進行で読んだらこれがまた面白い。

 

鏑木清方は国宝の三遊亭圓朝像を描いた人です。明治11年生まれで世代的には圓朝を「圓朝翁」と呼ぶ年齢ですが、父親は文人でジャーナリストの条野採菊、母親は芸事が好きな人、木挽町やは無き芝居小屋のあった地でも幼少から過ごし、後に水野年方に師事して日本画家になった人です。流れをさかのぼると国芳の弟子月岡芳年の孫弟子にあたり、絵の道に進むことに圓朝の後押しもあったとか。

「明治の東京」には明治時代の景色と風俗が細やかに書かれています。江戸から明治大正と移り変わっていった土地の景色や当時の人達の様子を清方自身が歳を経て思い返す詩的な表現で、絵師ならではの描くような言葉で綴られています。

生まれる前の明治初期のことも親類から伝え聞いた話を随筆に残していて、当時の三遊亭遊三師匠の名が出てきたり。いま新国立劇場で上演されている『鏡山旧錦絵』で彌十郎さんが演じている意地悪の岩藤や芝居や役者の話がふわっと出てくるのも面白く、国立劇場のロビーで何度も見た清方の『野崎村』を思い出しました。芝居に造形が深いのは、単に芝居好きで通っただけではないことも伝わってきます。

ニッポンチ! 国芳一門明治浮世絵草紙 国芳一門浮世絵草紙 (小学館文庫)

ニッポンチ! 国芳一門明治浮世絵草紙 国芳一門浮世絵草紙 (小学館文庫)

 

一方「ニッポンチ!」はあまり知らなかった国芳の弟子達と娘の「人」と「関係性」を知れる一冊。史実を織り込んだ小説で、それぞれ活躍した絵師として名前は知っているけれど「国芳一門」としてあまり意識していなかった人達のひとりひとりと関係性が楽しめます。三遊亭圓朝がいた時代にあの絵師もこの絵師もまだ活躍はこれから、という時期だったとか、あの名前にいたる経緯はそんな出来事からだったのか、この人も一門だったのか、と発見がたくさん。そして名前を継ぐ、その名を変える、師を変える変わる、時代に流される、というのがどこか落語家にも似た師弟関係を感じて面白い。

清方の父、条野採菊が作った「やまと新聞」で圓朝の連載に挿絵を入れた芳年や芳幾との関係も、これから楽しめそうです。

そして2冊の本が描いた時代が重なっているせいか、明治5年から6年に行われた太陰暦から太陽暦への移行の頃や、兎が大流行して値が高騰して参入者が激増した時の話はどちらにも出てきます。朝ドラ『ばけばけ』でおトキさんの父・松野司之介は兎で失敗して借金を作っていた、その後東京でおトキと銀二郎さんが「怪談 牡丹燈籠」の呼び込みに声を掛けられていた、その頃とも重なっていて、明治の頃の暮らしの解像度が更にぐっと上がりそうです。

先日太田記念美術館のポストで芳年が描いた国芳の追善絵を見かけました。腰の具合が良くなって「ニッポンチ!」を再び手にした1月15日のこと。「ニッポンチ!」の冒頭にこの国芳の追善絵が載っているのでこの偶然もビックリ。3月に直に見れるというお知らせまで重なってきました。呼んでいるのは国芳なのか、猫たちなのか(笑)なかなか近頃は美術館に行くまでに至れないのですが、読み終えて師弟を感じた上で肉筆の追善絵を見てみたいとも思いました。

 

私の読書はこういった調子で、なにか発見しては重なりを確認してしまうのでサクサク読んでいくということがなかなかできません。

体調によっては読書をする集中力も体力もない時期も定期的にくるから「読む力が足りない」と思っていたけれど、関心があることにリンクし過ぎて「いちいち味わっているから進まない」ともいえるのかもしれません。去年の今頃も今年は読書したいと言っていた気がしますが、目標は冊数ではなく味わい切れたかどうか、にした方が良いのかもしれません。

 

「健康体操2026」は「まず1か月続けてみる」と効果を感じてやめられなくなるのだそう。読書の筋力も間違いなく落ちているといえるので、だとしすれば鍛えるのみ。いちいち味わおうが最後まで楽しんで読むために、少しずつでも「まず1か月続けてみる」を体操と読書セットで試してみたいと思います。

 

今年の正月三が日 2026

新年あけましておめでとうございます。

のんびりと2026年のブログを書き始めました。

昨年は年始に行ったしのぶ亭の記事が大河ドラマべらぼう関連の記事に継ぐ人気でした。今年は年始の三が日をまとめ雑記で書いてみます。

 

昨年の師走は30日の落語会に打ち上げもあり気分よく年末を迎えましたが、お手伝いの疲れもあって大晦日と元日は休肝日ならぬ休落日で落語なしで過ごしました。

とはいえ大晦日は兼好師匠のスケジュール一覧記事を書いていて、書き終わる頃には紅白歌合戦も終わる頃。ゆく年くる年正蔵師匠や三平師匠が出てきて後ろに幇間の松廼家八好さんを見つけ、年の始めはさだまさし談春師匠と三三師匠がテツandトモさんのダンスしながら行進する様子に驚く。芸人さんひっきりなしの年明けを確認したところで就寝。

以前は初日の出を見に行くのが定番の楽しみだったけど、落語で暮らしが変わったのか歳を取ったのかもうしばらくいかなくなったな。。

ひと寝して元日の午後はまず町内のお稲荷様へお参りしてその足で近くの鎮守様へ。新しいお伊勢様、荒神様、鎮守様の御神札をいただいて、古札のお焚き上げもお願いできた。アルコールなしで甘酒もいただく。

元日の日中に初詣の列に並んでお参りするのは本当に稀。子供の頃からこれまでの年末年始をいろいろ思い出した。職人の家生まれ、商売の家育ちの年中行事や年末年始の習慣はまたどこかに書いて置きたい。

伺った鎮守様は有名な神社ほど長くない列だけど、待つ間に拝殿の方からお囃子が聴こえて来たり、家族連れもたくさんで、普段の静かな神社とは違う華やかさ。帰る頃には更に列が長くなっていた。

神棚へ新しい御神札を納めてお雑煮を歳神様、神棚、荒神様、仏様へ上げて新年のご挨拶。自己流。毎年自己流も変わる。歳神様って新年にやってきたら狭い家の場合どこでくつろがれるのだろう、と思いながら。結局下げてから自分でいただくのでおせちと併せると食べ過ぎ感が。年々用意する量も減っているのにな。

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1月2日の国立名人会

今年最初の高座は市助さん。だけどだけど真打の最初は兼好師匠!と喜ぶ。黒紋付きに浅黄色の袴が初春らしい装いでいいなあ。明るく楽しい桃太郎で幕開けがうれしい。満員御礼だったのに、兼好師匠が終わるまで前の2席が空いていて視界良好だった♪

文治師匠が落語は季節感が大事、ですが年の瀬の話をしますと「掛け取り」を。なにが面白いかって2つあって、1つは掛け取りに来る人が国立演芸場のOさんという設定。知っているお名前だし、なぜ掛け取りに?という流れでまず笑う。もう一つはOさんに見せる噺家さんの物真似。1人目が春風亭柳昇師匠で「カラオケ病院」歌唱。柳昇師匠のご尽力があってできたと言っても過言ではない国立演芸場だから、知ってるとヨイショとも思える。そうか、カラオケ病院は受け継がれたネタなんだな。

先代の林家正蔵師匠も登場。木久扇師匠が真似しているのは知られているけど、実はいろんな人が真似する師匠。文治師匠がやってるのは初めて見た。ボンボンブラザーズの繁先生の鼻の上に細い紙を立ててやる卵移しのアレ。様子が似ていて爆笑。繁先生も太神楽の先生として国立に縁ある方。

そして文治師匠は昔昔亭桃太郎師匠も連れてきた。高座でナンセンスやっている師匠の真似がまた上手いのなんの。爆笑しながらちょっと涙出る。桃太郎師匠は柳昇師匠と師弟。そういえば国立演芸場の定席の主任もよくされていた。国立名人会だから見れた高座。文治師匠ありがとう。

次の市馬師匠も芝居の話から国立劇場の歌舞伎はまた通し狂言で見れるのがいい、なんてちょっと国立ヨイショみたいなことを言う。役者だからいいけど、市馬師匠や文治師匠、兼好師匠が白塗りで出てきたら気持ち悪いでしょ、と師匠が言うので思わず想像して吹き出した。市馬師匠らしい陽気さの「七段目」

去年歌舞伎座で上演された忠臣蔵Eテレで見れたので更にこの噺に出てくるシーンが浮かんで落語の可笑しさが増した。梯子段を上がる時にする八百屋お七の”人形振り”は市馬師匠はワザとと思える滑稽ぶり。前に聴いた時より解放感があるのは会長職を離れたからだろうか。

会場の伝承ホールは黒づくめで音響もやや籠もる印象だからか、それとも当日のお客さんが普段寄席や芝居にあまり来ない方なのか、文治師匠や市馬師匠のくすぐりに反応がやや薄め。年始だから演芸を楽しむという方も多いのだろう。人形振りは歌舞伎や日舞なんかで見たことがあるかないかで面白さが全然違うので映像でもいいから見て知っとくと良いのにな、と思う。とはいえ自分も知らないで笑っている頃があったしな。

桂小すみさんは松竹梅の趣向で松で超絶技巧の三味線を、竹は尺八とお客席のハミングとコラボレーション、梅は得意の洋楽を弾き和を歌う個性爆発の演奏。相変わらずバラエティに富んでインパクトがある舞台。

トリの松鯉先生が午年の年男なので24歳になりました、という洒落を仰っていた。人間国宝だろうが気取らないのが素敵。しかも「出世の春駒」が聴けて午年の年始に相応しい。今年は愛宕神社が火伏の神を祀っていてパワースポットなのだとか。これは余談。

 

終演後両国へ移動、腹ごしらえをして2日の二件目、両国寄席へ。途中スカイツリーの上がすごくガスっているのが見える。天気予報を全く見ておらず傘なし。後に悲劇が襲う。

 

二部の最後、道楽師匠の「鼓が滝」の後半を後ろで立ち見して仲入り。まだ前が空いていて最前列の端に滑り込む。年末の会に来られた方などのご挨拶。

仲入り明け(だったと思う)丸一仙翁社中による寿獅子舞!目の前で仙翁師匠が太鼓、花仙さんが笛でお囃子。うれしい。高座台の上に獅子というあまり見れない目線で獅子の舞が見れた。ひと区切りの後は客席を回ってくれて頭を噛んでもらった。ご祝儀がたくさん出て獅子がなかなか舞台に帰ってこなくて持ち時間を気にする仙翁師匠が早く戻ってと再三催促しているのが可笑しかった。

楽生師匠が雨がパラパラしてきましたよと「日和違い」を。好二郎さんで聴くのは初めての「代書屋」は出てくる男がサトウケンジ(兼好師匠のご本名)、鳳志師匠は十八番の「松山鏡」、この辺りで雨が雪になったと高座情報。朝橘師匠は圓橘一門会から駆けつけたのにタッチの差で後の鳳志師匠が上がっていた、正月はこういうことがあるけどスケジュール考えないとと「猫と金魚」。萬橘師匠もそうだけど、朝橘師匠も過剰に気にするのは一門の芸風なのかな?それが言葉尻に出る所が面白いんだけど、思い詰めてる感がすごい。朝橘師匠の場合、間近で見てると上がる時も降りる時もなんかひとりごと言っている。

ついに楽松師匠から牡丹雪になってるけど皆さん大丈夫ですか、という言葉が出る。考えないようにして渋声の師匠の「平林」を聴く。楽松師匠が小僧さんの声を出す様子はギャップあり過ぎてちょっと異世界感がある。小円楽師匠の「後生鰻」はおかみさんがまな板に横たわるところとドボンのところが仕草の技かリアルに見えた。宮田陽・昇さんはもちろん楽しい。アメリカの州を全部言うくだりでケンタッキーにフライドチキンが付いちゃったり、モスチキンになっちゃったりして「それは日本だよ」と思ったりしながら大笑いした。

いよいよトリの兼好師匠。まくらはご祝儀の話。そうだ、去年もこの話聞いてそんなに気前よく祝儀は切れないと落ち込んだな、、と思ったところで疲れがどっとでて顔が能面に。雪になった日に「うどんや」は素敵なチョイスなのにと心中では思っているのに。電池切れだ。調子に乗って掛け持ちしたけど、こんな時に。中で落ち込んだり反省して顔は能面で聴いて、最後少し持ち直しつつも少し残念な聴き方になってしまった。

終演後会場を出ると見事なまでの牡丹雪。友人に途中まで傘に入れてもらおうと思いかけたけど、ビニ傘ストックも増やしたくないので駅まで走ることに。走り出すと意外と気持ちよく信号待ちで空を見上げる。ハンドタオルで上着の雪をはたき落しながら走った。帰り道反省したり落ち込んだりは寒さと疲れのせいにして正月二日終了。1月の予定ちょっと見直そう。

 

 

1月3日は誰が出るかはお楽しみの池之端しのぶ亭を予約していた。昼から横浜にぎわい座出演の兼好師匠のスケジュールを考えて、午後3時半からの二部にベット。

しのぶ亭の初席は去年楽しかったので2日から4日までのどこかで行きたかったし、好楽一門をおうちのリビングみたいな寄席で楽しめるのは贅沢。

京浜東北線で上野まで行って上野恩賜公園を抜けて行くルートも気持ちがいい。

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最初は兼作さん。兼作さんは事前の出演情報あり。安定の「ん廻し」に出てくる懐具合が夜明けの銀座通り、もっと寂しいとしのぶ亭を入れるくすぐり。定番お約束だけど楽しい。好青年さんが「日本人に見えるかもしれませんが実は」と言うとドッとウケる客席。英語で小噺してくれたり、忍者になりたい人が多分忍者の会社だ見抜いた会社に採用される新作落語も人生経験の場数こなしてる楽しさがある。日本に来て12年、落語家は9年だとか。

次に円楽師匠か来た。そつない雑排だけど二人で句を詠む様子とさらさら句が出てくるところがさすが。好の助師匠が「後は好好だけだから」と言い放つ。しのぶ亭で初席、出順に香盤なんて関係なさそうだから本当かも知れない。先代の円楽師匠で聴きなれた「ずっこけ」だけど好の助師匠のは全然違う人達の景色が見える。師匠らしさのある「ずっこけ」だ。着物が脱げて道に置き去りになってる酔っ払いが暴れる様子が目に浮かんだ。

仲入りはしのぶ亭恒例のお酒販売。今年は「雪っこ」という缶入りのお酒。蓋もついていて持ち帰りもできるタイプ。見た目の可愛さに反してひとくち飲んだら「これはクるヤツだ」とわかる強めのにごり酒。見れば原酒とある。後ろの方とそんな話をしたら20度あるお酒と聞いてゆっくり呑むことにした。ぽん太さんの着物の袂からいただいたおつまみの松葉がにせんべいがまた美味しい。良い気分になってきたところで脇の窓向こうを横切った影が兼好師匠に見えて目で追おうとするももうお酒が沁みてきてる、というところで後半開始。

さっきまでお酒販売していたぽん太さんが後半最初。好楽師匠に弟子入りしようと笑点で聞いた寄席兼自宅のしのぶ亭を調べたら、GoogleMapで普通に出てきて驚いた、TVスターの自宅なのに。しかも「★5」ってなんだよ、に笑った。ぽん太さんの「七面堂」のオチは本来の地口オチとぽん太さんオリジナルのマルチエンディング。七面堂を聴くと以前登った七面山と谷中の七面大明神を思い出すのだけど関係ない。なぜなら地口オチの噺だから。でもまた七面山でダイヤモンド富士見たいと思うのだ。

一席替わりでひとくちお酒を含んでホワホワの所に登場したのが好楽師匠!わあ、ほろ酔いで好楽師匠を聴けちゃうのか~と上機嫌。しのぶ亭の初席の魅力。文枝師匠があんたに合った話をと教えてくれた新作落語「やさしい言葉」を。客席に向かって愛を叫ぶ好楽師匠。やもめの会を組んでいる文枝師匠にも好楽師匠にも似合うお話だ。

好楽師匠自らめくりをめくって座布団を片付けてでてきたのが漫才のばいそんさん。偶然にも去年に続いて見れちゃた!沖縄出身が売りだから冬でも半袖かりゆしウェアで寒い!長袖をくれ!たしかに。長袖のかりゆしウェア見たことない。しのぶ亭で2回会ったらもうちょっと親戚気分で応援したくなってくる。

そしてトリで出てきたのが・・・兼好師匠!やた!!ベット勝利!しかもこっちは酒入ってる(笑)しのぶ亭で好楽師匠と同じ回に出たのは久しぶりとのこと。というか、円楽、好の助、好楽、兼好の師匠方一緒に出るタイミングで良い席にいた自分を褒めたい。しかも「やかんなめ」でゲラゲラ笑わせてもらえるとは。国立名人会は瞬殺で席が少し後ろだったし、両国寄席は前にいながら電池切れだったので、しのぶ亭でほろよいに間近のやかんなめで全て相殺、いやいや大金星。

帰りに兼好師匠にご挨拶できないかな、というほのかな期待は叶わなかったものの、好楽師匠が出ていらしたところで他の方に便乗して写真を撮っていただく幸運も。握手までしてお年玉いただけた気分。写真を見直したら自分の顔がまるまるしもぶくれで。好楽師匠と同じぐらい笑顔ではあって福々しいお多福、ということにする。

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そんなこんなで上野に向かっててくてく帰路。なんだかお月様がきれいだな~ほろ酔いだからかなと思ったら、この日はやはり満月だったようで。家に着いても午後の7時前。とってもいい日。清水観音堂と満月の写真は酔ってるせいかブレブレですけど。

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思ったよりさらりとは書けなかったけど3日分としたら上出来。落語に出掛けるようになって年末年始は過ごし方がガラッと変わったと改めて。しかもおばあちゃんとテレビで笑点見てた田舎の子だったと思うとなんとも贅沢な時間を過ごしていること。

楽しい時間と落ち着く時間とバランスをウマく取りながら、一年健康に努めて過ごしたいと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

兼好師匠の2026年1月スケジュール(一覧)

2026年の年明けが近付いてまいりました。1年あっという間でしたね。

今年の後半はブログを大分サボりました。ファンサイト同様に兼好師匠のスケジュールを毎月アップするブログみたいになりましたが、アクセスが多かったのはべらぼうと円楽師匠の襲名に関連する記事、そして年始のしのぶ亭へ行った話。年明けから春にかけての記事を長く見ていただけたようです。

書きかけて下書きにしたものも多かったのですが、記事にできなかったものを落語仲間に聞いていただけて昇華したことも。興味ない方にガマンして聞いてもらうのは避けたいところですが、自由研究は仲間を見つけるのは難しいなと話すたびに思います(汗

個人ブログとはいえまとめたり書いたりするには体力集中力が足りない。書きたいことほど時間も体力も必要になったりするので、さて、来年はどうしましょうか。

この師走には毎年お手伝いしている落語会の打ち上げなどで私がアップしている兼好師匠のスケジュールをお弟子さん達まで見ているというお話を伺い(!!!)お褒めいただいてうれしいやら恐縮するやら。もちろんうれしいのですが、趣味と言い切っているので責任負うのはちょっと嫌(笑)くれぐれも誤報をしないように注意したいと思います。

お正月は寄席演芸が輝くシーズンです。兼好師匠のスケジュール一覧、ぜひご活用いただいて、正月休みにひと笑いしにお出かけください。寄席や会場に着くまで、また客席でもお正月らしい飾りや芸や話題を楽しめること間違いなしです。

兼好師匠の1月スケジュール

2025年12月31日現在

公演日   公演名 会場
2026/1/1 (木) CS放送
27:00 新春落語研究会’26 <下席> ※木曜深夜
 
2026/1/1 (木) ★発売日★4/30 横浜・よこはま落語会
~10周年記念公演~
喬太郎・三三・兼好・一之輔・宮治・桃花+他
神奈川県立音楽堂
2026/1/1 (木) サンシャインシティ プリンスホテル
ニューイヤープラン2026 新春落語
(宿泊者向け)
サンシャインシティ
プリンスホテル
2026/1/2 (金) 13:30 伝承ホール新春落語会
第472回 国立名人会
伝承ホール
2026/1/2 (金) 13:00 両国寄席 お江戸両国亭
2026/1/2 (金) (仮)池之端しのぶ亭 令和八年初席 池之端しのぶ亭
2026/1/3 (土) 12:00 【横浜】新春特選演芸会③ 横浜にぎわい座
2026/1/4 (日) CS放送
11:00 新春落語研究会’26 <下席>
 
2026/1/4 (日) 14:00 新春特撰落語会
桃月庵白酒三遊亭兼好 二人会
江東区文化センター・ホール
2026/1/6 (火) 18:00 両国寄席 お江戸両国亭
2026/1/6 (火) 13:30 亀戸梅屋敷寄席 亀戸梅屋敷
2026/1/8 (木) 【出演なしに変更】18:00 両国寄席 お江戸両国亭
2026/1/8 (木) 16:50 しのばず寄席 夜の部 お江戸上野広小路亭
2026/1/10 (土) ★予約開始★
3/13・4/17 兼好独演会人形町噺し問屋
日本橋社会教育会館
2026/1/10 (土) 13:05◆ラジオ放送
NHK真打ち競演
 
2026/1/10 (土) 14:00【横浜】三遊亭兼好 横浜ひとり会 横浜にぎわい座
2026/1/11 (日) ★発売日★
2/15 座・高円寺寄席
噺三昧、これぞ大磐石(C公演)
座・高円寺
2026/1/11 (日) 13:00 【札幌】
初笑い!笑福亭たま、三遊亭兼好二人会
《昼の部》
ジョブキタ北八劇場
2026/1/11 (日) 17:00 【札幌】
初笑い!笑福亭たま、三遊亭兼好二人会
《夜の部》
ジョブキタ北八劇場
2026/1/12 (月) 14:00 第14回チャリティ公演
「いきいき笑転亭」
日比谷図書文化館
日比谷コンベンションホール
2026/1/13 (火) 13:30 亀戸梅屋敷寄席 亀戸梅屋敷
2026/1/14 (水) 1/14~15 体験型ツアー【会津坂下町
三遊亭兼好と行く!農に笑いを!
『極上のばんげ旅』
会津坂下町立中央公民館
2026/1/15 (木) 【福島・会津坂下町】兼好落語会・そば打ち体験 会津坂下町立中央公民館
2026/1/17 (土) 【茨城】ひたちなか寄席 ひたちなか市文化会館
2026/1/18 (日) 14:30【鹿児島】
おんきょう寄席 第2回 三遊亭兼好 独演会
川商ホール(鹿児島市民文化ホール)
2026/1/19 (月) 14:00
【相模原】第175回グリーンホール八起寄席
相模原市 南市民ホール
2026/1/20 (火) 14:00 兼好平日昼の毎月連続独演会 なかのZERO
2026/1/21 (水) ★発売日★
4/4 第九十四回大手町落語会
日経ホール
2026/1/22 (木) 18:00 三越落語会 三越劇場
2026/1/23 (金) 5:00◆BS放送
BS 落語研究会 ※再放送
 
2026/1/24 (土) 14:00【宮崎】
三遊亭兼好・桂二葉 二人会
メディキット県民文化センター
宮崎県立芸術劇場
2026/1/25 (日) CS放送◆11:00 新春落語研究会’26 <下席>
※再放送・1/25(日)深夜
 
2026/1/25 (日) 7:00◆CS放送
CS TBSチャンネル2 落語研究会
 
2026/1/25 (日) 13:30【福島・大玉村
おおたま落語会 三遊亭兼好独演会
大玉村農村環境改善センター
2026/1/26 (月) 【配信】1/26 19:00~ 2/9 19:00
けんこう一番!第35回三遊亭兼好独演会
 
2026/1/26 (月) 19:00 けんこう一番!第35回三遊亭兼好独演会 文京シビックホール(小ホール)
2026/1/27 (火) ★発売日★4/11 円楽党の若い衆Ⅱ
三遊亭兼好・三遊亭萬橘 二人会 with ロケット団
有楽町よみうりホール
2026/1/27 (火) 12:00 しのばず寄席 昼の部 特別興行
『三遊亭百生 真打昇進襲名披露興行』
お江戸上野広小路亭
2026/1/28 (水) 19:00【神戸】勝手兼好17 神戸新開地・喜楽館
2026/1/29 (木) 18:30 新春四景(下) 有楽町朝日ホール
2026/1/30 (金) ★発売日★4/21 三遊亭兼好 独演会
~ 兼好ランドへようこそⅡ ~
カメリアプラザカメリアホール
2026/1/31 (土) 14:00 【府中市】第295回府中の森笑劇場
初春うれしや、陽気らくご
ふるさとホール
2026/1/31 (土) 18:00 【府中市】第295回府中の森笑劇場
初春うれしや、陽気らくご
ふるさとホール

 

一覧スケジュールに加えて三遊亭兼好師匠ファンサイトにも掲載しているGoogleカレンダーも掲載します。こちらは1月以降の公演予定、詳細情報もチェックできます。

いずれも公演情報はあくまでも個人で調べた内容です。公演詳細・最新の販売状況などは公式情報も併せて確認されることをおすすめいたします。

 

1月公演ギャラリー

2026年1月~2月初旬頃までの公演チラシをチェック!
公演により既に予約や販売を終了している可能性もありますので、詳細は主催へお問い合わせください。
(問合せ先の情報は上のカレンダーからも参照可能です)

 

●1月

 

●2月(初旬頃まで)

 

・イチオシ!

毎年お手伝いしている年末の「噺の会」は昨年まで兼好一門が一同に揃う会だったのですが、お弟子さんが5人に増えて全員が高座に上がるのは至難の業になり、交代出演になったのだそうです。今年お会いしたのは二番弟子の好二郎さんと4番弟子の兼作さん、5番弟子のげんきさん。

二ツ目の好二郎さんが来年芸歴10周年で2月に浅草・東洋館での兼好師匠との親子会を、4番弟子の兼作さんは先月も紹介した日野市での披露目の大一番が1月に控えています。大師匠で笑点メンバーの好楽師匠、今年襲名したての円楽師匠、兼好一門の総領弟子兼太郎さんと披露口上が行われる他、二ツ目昇進で作った兼作さんデザインの手ぬぐいが好評で販売用の新色を準備されているそうです。どちらもチケットがあるとのことでしたのでイチオシ!いたします。

ちなみに兼作さんの披露目の日は「師匠は宮崎で不在なのでぜひお近くの方いらしてください!」とのことでした(笑)

 

三遊亭好二郎10周年記念 兼好・好二郎 親子会

2026年2月20日(金)
18:20開場18:45開演
会場:浅草フランス座演芸場 東洋館

出演
#三遊亭兼好
#三遊亭好二郎

整理番号付自由席3,000円
※セット割引対象外

申込・問合せ:オフィス10
03-6315-0422
[email protected]

プレイガイド取扱:
・チケットぴあ 【Pコード:537-046】
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2533278
・カンフェティチケットセンター
050-3092-0051(平日 10:00~17:00)
https://www.confetti-web.com/office10

 

三遊亭けろよん 改メ 三遊亭兼作
二ツ目昇進 記念落語会

2026年1月24日(土)
17:30開場18:00開演
会場:七生公会堂  ※京王線高幡不動駅徒歩8分
(日野市三沢3-50-1)

出演
#三遊亭兼作

#三遊亭好楽
#三遊亭円楽
#三遊亭兼太郎

※披露口上あり
※新色手ぬぐい販売あり

全席指定 予約3,500円当日4,000円

申込・問合せ:オフィスマツバ
03-5843-6339
[email protected]
https://office-matsuba.net/eventlist/

チケット取扱:
・チケットぴあ 【Pコード:537-644】
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2536695
・イープラス
https://eplus.jp/sf/detail/4445470001

 

ブログを書くようになってからの年末は、12月30日の落語会のお手伝いが終わってやっと家で落ち着くので、日中用を済ませてブログを書いてたら思ったより時間がかかってそのまま年越の時間になっていたり。今年から加えた公演ギャラリーもやはりチラシ画像が揃うのが壮観で楽しいからやっているのですが手間はそれなり。。いつまでも作業は手早くならなくて困ったものです。

でも昨日褒めてもらったばかりですし(笑)このご機嫌な感じで今日も来年も続けられたらと思っております。

2025年もブログやファンサイト、SNSでの情報発信を見てくださった皆様、本当にありがとうございました!2026年はますますウマくいく飛躍の年となりますように。
よいお年をお迎えください。

 

ついにシネマ歌舞伎へ行ってきた

12月のシネマ歌舞伎で上映中の『歌舞伎NEXT 阿弖流為アテルイ〉』を観てきました。

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シネマ歌舞伎を見に行くのは初めて。

東銀座の東劇へ行くのも初めて。

映画も歌舞伎も見たことあるけど「シネマ歌舞伎」がどんなものか想像つかないまま出かけました。

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以前横浜へ落語を聴きに出かけた際に偶然歌舞伎のお話を聴かせていただけるイベントがあって参加。講師の仲野マリさんから一度は見て欲しいとおススメされたのがシネマ歌舞伎の「阿弖流為 アテルイ」でした。

去年も上演予定があったもののタイミングが合わず。ようやく。ついに。
残り数日というところで行くことができました。

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3階に東劇に上がる前に東劇ビル1階の菊五郎さん菊之助さんを見つける。

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劇場入り口脇にはポスターと舞台写真も

週末行けず平日日中に行けたので席は空いていました。ネットで予約。上映時間ちょうどに本編が始まるというので早めに行ったつもりでしたが、ついた時には中で予告が流れていてお客さんもかなり座っていました。ロビーでチラシをチェック。

上演時間が休憩10分を挟むとはいえ上映時間185分。歌舞伎公演と考えればそんなに驚きませんが、3時間近いと話題になった『国宝』の上映時間175分を超えるので準備して着席。

客席はシネコンと違ってかなりゆるやかな傾斜。ネットで席を選んだのでイメージと違って戸惑いましたが、座席の角度が良く考えられていてすわり心地も良かったので問題なく楽しめました。

youtu.be

勧めてくれた方の熱量を浴びたからこそ観に行った「阿弖流為 アテルイ

10年前の作品とは思えないけれど幸四郎さんがまだ染五郎さんだ!彌十郎さんが若い!両花道で走りまくり!みんなの見得が見れる!勘九郎さんも大見得切るぞ!七之助さんがツッコミ入れてる!クマ子って!?萬次郎さんも彌十郎さんもコワヒ。


豪華なキャストと演出や衣装と魅力満載でしたが、自分で選んで見に行く歌舞伎とは違うタイプの作品で、歌舞伎ではなく歌舞伎NEXTと呼ぶだけあって、現代の舞台演出が存分に盛り込まれていました。

そしてライブではない映画館上映、シネマ歌舞伎ならではの映像的演出も入っていて、シネマであり歌舞伎でもあり、現代演劇も感じて、映画を見ているのに歌舞伎の客席にいるような。視覚的にも音響的にもとても不思議な感覚を覚える体験でした。

 

率直に言って台詞の数とスピード感は演劇。歌舞伎のテンポを感じる部分の方が少ない位です。激しい殺陣の演出も歌舞伎というより演劇か時代劇。音響や音楽は映画館で見ているので実際の公演の際にはどうなっていたのかわからない所もありますが、エレキギターの爆音疾走感激しめ。歌舞伎役者の体幹はさすがと思いつつ、動きはアクション映画のよう。アニメやゲームで見るような衣装も踏まえて劇団☆新幹線が浮かびました。

劇団が浮かんだのは事前情報はあまり入れずに行くつもりでSNSで見かけた予告編程度にするつもりが、後日開催の脚本家・中島かずきさんが登壇する『歌舞伎NEXT 阿弖流為〈アテルイ〉』ティーチイン付き上映の発表を見てしまった影響ですね。。

www.shochiku.co.jp

映像や劇場の世界に飛び込んでみたことがある身としてはシネマ歌舞伎を知らなかったなんてもったいなかった!と思う程のカルチャーショック。

さすが歌舞伎の文化も映画の文化も繋げてきた松竹が生み出したシネマ歌舞伎、生で歌舞伎を見たことがある人はもちろん、見逃した名作がある人も、あれもこれも見る程は歌舞伎に通えない人も(←私)気安い装いで、手軽な料金で、映像作品として、歌舞伎に触れて楽しめるエンタメでした。今年注目された『国宝』は映画作品でしたが、それとはまた違った生で上演された歌舞伎を違う形で楽しめる面白さがありました。

 

阿弖流為アテルイ〉』は闘う物語で、今見るには刺激が強い作品でした。対立する国々で起こっていることに重なったり。偶然か必然か先日他界された蛮甲役の片岡亀蔵さんがスクリーンの中で大活躍されておられた。更に熊の”クマ子”と夫婦の設定。支え合う様子が可笑しくて笑って見ていましたが、まさか10年後のいま亀蔵さんが不在になって日本各地が熊に怯えているなんて当時のご本人も思わなかったことでしょう。映画館の客席も笑いに沸いていたのが印象的。

www.kabuki-bito.jp

ブログを書く途中で偶然見つけた亀蔵さんが語る作品のエピソード。中で細部までこだわった迫力ある音がいい、音楽がかかるとテンションがあがっていったというお話がありました。

私の感想は反対で、見る程に私の歌舞伎に対しての好みは「歌」の部分に入る義太夫節の声や三味線の音で、入っていて欲しい要素、つまりその音が好きだったんだって気づきました。私には昔からの音に古典に未体験の刺激があるからでしょう。もちろんこの作品の面白さを楽しんだ上で。シネマ歌舞伎で他の作品も見に行ってみようと思います。

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12月は11日まで『歌舞伎NEXT 阿弖流為アテルイ〉』、1月から2月上旬には『阿弖流為アテルイ〉』に続く『朧の森に棲む鬼』で奇しくも片岡亀蔵さんもスクリーンに登場するそうです。

月イチ歌舞伎|シネマ歌舞伎 松竹|あの名舞台をお近くの映画館で

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東銀座ということで帰りは歌舞伎座木挽町広場にも寄りました。行ったことはあったと思いましたが、ちょうど夜の公演間近だったようで賑わっていて、そんな時間に行ったことがなかったこともあり、ひやかしでしたが思いの外楽しめました。「先月の舞台写真」なんていうブロマイド販売もあって、推し活をくすぐるアイテムも。ズラッと貼り出された様子が壮観でした。芝居小屋の賑わいには芝居に関連してるの?というお土産もたくさんあって、それもまた楽しかったです。東銀座の改札前で立ち寄れるのもいいですね。

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前からSNSチェックしていた藤浪小道具さんの「フジナミヤ」も拝見。指物の鏡台や化粧道具、善玉悪玉も飾られていました。オリジナルグッズの縞の三ツ巻財布のサンプルの中には小判の包が入っていてニヤッとしてしまいました。

シネマ歌舞伎行ったら、東銀座もっと探検したくなってきました。

 

シネマ歌舞伎は20周年なのだそうです。考えられたカメラワークで映像演出の要素が活かされていて、映像作品として作りこまれていると感じました。テレビで放送される古典芸能番組の放送とも少し違い、公演記録として国立劇場に遺されているものとも違って見えました。

役者さんのアップで表情や目線、舞台の両端の二人を同時に見るなんて生ではなかなかできない見方ができたので、個人的にはシネマ文楽もちょっと見てみたい。生の迫力のすべては伝わらないだろうけど、シネマで文楽やったら、義太夫に全国の人がビックリすること間違いなし。それを見てから義太夫浄瑠璃ネタの落語を聴いたら落語も楽しめる・・・なんて余計なことも考える。

帰宅して改めて確認していると、舞台のご苦労を語るキャスト陣の動画も見つけました。松竹120周年の気合も込められていたのでしょうか。アフターシネマ歌舞伎も楽しもうと思います。

そんな折、阿弖流為の舞台となった蝦夷、東北に大きな地震。東京の我が家も揺れました。どうか大きな被害がなく収まりますように。

 

 

兼好師匠の12月スケジュール(一覧)

もう12月!2025年も最後の月に入りました。

兼好師匠が11月末の落語会で喘息が出ちゃって・・・と仰ってました。乾燥と寒さに加えて移動出張旅行、繁忙期、忘年会、落語聴きに行きすぎなどで知らず体が疲れていると喉周りはキケンです。働くのがお好きな方、遊ぶのが大好きな方、睡眠と栄養取りましょう。落語会へ出かける際は水分や飴ちゃんなどせき対策、その前のうがいや消毒、マスクの感染対策も忘れずに。もうすでに懐かしワードですが混みあう場所ではソーシャルディスタンス。

兼好師匠の12月スケジュール

2025年11月30日現在

公演日   公演名 会場
2025/12/1 (月) ★発売日★7/26 落語ドマーニ 2026《夜の会》 大手町三井ホール
2025/12/1 (月) ★発売日★
2/13 横浜 第四十二回 にぎわい倶楽部
 西のかい枝 東の兼好
横浜にぎわい座
2025/12/1 (月) ★予約開始★2/3 兼好主催兼好独演会
「深川噺し問屋」その9 ※会場注意
深川江戸資料館 小劇場
2025/12/2 (火) 18:00 両国寄席 お江戸両国亭
2025/12/3 (水) 18:30 【福島・郡山市
伝統芸能に触れる秋」カフェ落語 三遊亭兼好
オレンジ ペコ
2025/12/5 (金) 18:30【名古屋】 第1回ハコウマ寄席
瀧川鯉昇三遊亭兼好の二人会
今池ガスホール
2025/12/6 (土) ★発売日★4/1 春の四景 《夜の部》 有楽町朝日ホール
2025/12/6 (土) 15:30【横浜】
す~ふぁむ落語会 三遊亭兼好独演会
横浜平和プラザホテル
2025/12/7 (日) 14:00【滋賀・守山市】第四十七回 ほたる寄席 守山市民ホール
2025/12/9 (火) 18:45 三遊亭兼好独演会 それでも兼好。Vol.5 日本橋公会堂
2025/12/10 (水) 18:00 両国寄席 お江戸両国亭
2025/12/12 (金) ★発売日★2/27 下丸子らくご倶楽部 大田区民プラザ
2025/12/12 (金) 【北海道・本別町
NHK真打ち競演 公開収録 ※11/20申込締切
本別町 中央公民館
2025/12/13 (土) ★発売日★
3/18 福島・いわき 柳家喬太郎三遊亭兼好
日本
2025/12/13 (土) 14:00【三鷹三遊亭兼好独演会 三鷹市芸術文化センター
星のホール
2025/12/13 (土) 18:30 師走四景 有楽町朝日ホール
2025/12/14 (日) 11:00 第十二回 ゆうじん会文化祭 亀戸梅屋敷
2025/12/14 (日) ★発売日★3/14 市馬落語集 有楽町朝日ホール
2025/12/15 (月) ★発売日★
4/22 三遊亭兼好古今亭文菊 二人会
日本橋劇場
2025/12/15 (月) 19:00 恵比寿ルルティモ寄席 2025
supported by 渋谷道玄坂寄席
The Garden Hall
2025/12/16 (火) 19:30 第十八回東京よかちょろ落語会
兼好・兼矢親子会
鈴座 Lisa cafe
2025/12/17 (水) 14:00【愛媛・新居浜
あんでるせん寄席 昼の部
新谷ウィメンズクリニック
アンデルセンホール
2025/12/17 (水) 19:00【愛媛・新居浜
あんでるせん寄席 夜の部
新谷ウィメンズクリニック
アンデルセンホール
2025/12/18 (木) ★発売日★
1/2 伝承ホール新春落語会 第472回 国立名人会
伝承ホール
2025/12/20 (土) ★発売日★
3/27 仙台・あおば寄席その146 落語教育委員会
仙台市民会館
2025/12/20 (土) 12:00【名古屋】大名古屋らくご祭2025 岡谷鋼機名古屋公会堂
2025/12/21 (日) 13:30 第43回「COREDO落語会」落語で忠臣蔵 日本橋三井ホール
2025/12/21 (日) 17:30 第八回 せせらぎ寄席 夜の会
落語やんちゃ隊
玉川区民会館
2025/12/22 (月) 14:00 兼好平日昼の毎月連続独演会 なかのZERO
2025/12/23 (火) 14:00 セシオン=であい寄席 第二回 セシオン杉並
2025/12/24 (水) 19:00 【深川】 ※会場注意
兼好主催兼好独演会「深川噺し問屋」その8
深川江戸資料館 小劇場
2025/12/25 (木) 13:30 亀戸梅屋敷寄席 亀戸梅屋敷
2025/12/26 (金) 18:00 しのばず寄席特別興行
兼好・貞寿 二人会 その5
お江戸上野広小路亭
2025/12/28 (日) 7:00◆CS放送◆CS TBSチャンネル
落語研究会
 
2025/12/30 (火) 15:30 三遊亭兼好 噺の会 第12回 梅里(めいり)

★…チケット発売情報 ◆…放送・配信関連 (仮)…未確定情報など

 

今回も一覧スケジュールに加えて三遊亭兼好師匠ファンサイトにも掲載しているGoogleカレンダーを埋め込んでみました。こちらは12月以降の公演予定、詳細情報もチェックできます。

尚、公演情報はあくまでも個人で調べた内容です。公演詳細・最新の販売状況などは公式情報も併せて確認されることをおすすめいたします。

 

12月公演ギャラリー

12月~正月初旬までの公演チラシをチェック!

公演により既に予約や販売を終了している可能性もありますので、詳細は主催へお問い合わせください。
(問合せ先の情報は上のカレンダーからも参照可能です)

 

●12月

 

●1月(初旬まで)


イチオシ!

・イチオシ その①

兼好師匠の四番弟子、兼作さんが9月に二ツ目に昇進されお祝いの会が行われておりましたが、中でも大きな会が開かれます。1月24日に出身高校がある日野市の七尾公会堂での昇進披露興行です。こちらの会では兼作さんの大師匠にあたる三遊亭好楽師匠、今年はご自身の襲名で各地を飛び回られていた七代目三遊亭円楽師匠と兄弟子の三遊亭兼太郎さんを迎えての大舞台です。兼好師匠との披露目は終えておりますが、笑点メンバーの好楽師匠と一門で兼作さんを祝う晴れ舞台です。今しか見る機会のない公演、どうぞ一目見にお出かけください!

 

・イチオシ その②

兼好師匠と・・・福島の旅♪という企画があるそうです!

1月の平日日程ではありますが、「兼好米」の田植えや稲刈りで師匠とも縁がある会津坂下町の新春のお祭りが体験できるツアー。行ける方は来年の運気が上がりそうです。申込が12月19日までとのことですので、お早めにご確認を。

三遊亭兼好と行く!農に笑いを!
『極上のばんげ旅』

”400年以上の歴史がある初市奇祭大俵引き・福豆俵拾い
吟醸そば打ちを会津出身の落語家三遊亭兼好さんと一緒に体験してみませんか ”

【催行期間】2026年1月14日(水)~15日(木)
【旅行代金】23,000円 ※郡山駅発着・一泊二日

【申込方法】FAX申込 ※申込書はチラシ裏面
 喜多方観光バス株式会社 0241-22-0700

応募締切】2025年12月19日(金)まで
 ※同一名複数申込不可・申込多数の場合は抽選
 ※旅行代金支払いは案内後銀行振込

問合せ・申込:喜多方観光バス株式会社 旅行事業部
TEL:0241-21-1100
FAX:0241-22-0700

 

やっぱりチラシが好き&Xでの名前戻しました

・やっぱりチラシが好き

兼好師匠が時々仰る言葉に「10年続けて初めて見えてくることがある」という、私には大変耳が痛い言葉があります。数日とか数週間数か月で仕事を辞めたりしたことはありませんが、数年単位でいろんな仕事をしては変えてきたりしてるから。。嫌われちゃうかなぁ(笑

ただこの、兼好師匠の公演情報を集めることと、チラシを見つけることについてはやめようと思ったことがない。そろそろ10年に近づいてきました。紙のチラシもネット上の画像も変わりなく、見つけたら喜ぶし、無いと残念。チラシが作られているらしいのに出回っていないのは最も残念。売る必要がない時以外は、広告の役をさせてあげて欲しい、という謎の気持ちになることもあります。好きなことは間違いなさそうです。興味のある公演ばかり見がちですが。

10年超えたら何か見えるのでしょうか?たしかに数年たつと毎年デザインが変わらない会は気づくようになります。楽しそうなデザインはやっぱり目を引きます。必要な情報が入ってないと不慣れで奮闘されているのが伝わります。

コロナ禍に公演が止まって、チラシやポスターの製作に関わる方が途方に暮れていたのを覚えています。チラシやポスターにもたくさんの人の手が関わっているんですよね。見つけるのが好きな私は、あんなに素敵な仕事をしてる人なのにと思ったものです。

ファンサイトを作る前は、紙のチラシはアプリでスキャン撮影して画像をSNSで発信していただけでした。なのでファンサイトの画像コレクションに入ってないチラシ画像もたくさん在庫(?)しています。これもいつかコレクションに追加したい。そういう気持ちがあるのは「残したい欲」かもしれません。

兼好師匠の情報を集めたいからチラシを探している、と思っていたのですが、公演情報を見つけた後もチラシないと出るのを待って探し直したりしている。それに気づいて改めて「チラシ好き」を自覚したのでした。

 

・X(旧Twitter)の名前を「直子@兼好師匠ファン」に戻しました

12月に入って、X(旧Twitter)の名前を「直子」から「直子@兼好師匠ファン」に戻しました。完全に自己満足案件です。 

 

コロナ禍に兼好師匠も、落語会や寄席も公演中止が続いて、再開したと思ったらまた中止・・・という時期、発信もままならず、ご意見などもあり(ちょっとカチンと来たりして笑)いくつか理由が重なって、ただの「直子」にしました。


以前使ってたXのアイコン(イラスト・やえさん作)はファンサイトに健在です

 

でも、落語が好きな直子さんはたくさんいらっしゃるんです。兼好師匠のご贔屓にもいるんです。紛らわしいんです。実際お騒がせしたことも。

そしてまた、ただの「直子」がひたすら兼好師匠の落語会情報発信してるのは自分でもちょっと気持ち悪い追っかけだと思われそうじゃないか!と思うんです。変えてすぐは落語会の情報を出さない代わりに師匠のことじゃないぼやきを多めにpostしてましたし。なのでプロフィール以外は兼好師匠のファン要素を消したりしました。我が家を癒してくれた猫と、愚痴た私に友達が書いてくれたみつを風コピー。

世間様はコロナ禍を脱した感じになった後も、自分の生活がなかなか切り替わらなかったので、発信は再開して、師匠の公演情報がどんどん増えても名前だけそのままに。

振り返れば5年以上過ぎておりました。驚きました。さすがに戻してもいいよね、ということで12月からファンサイト、X(旧Twitter)共に「直子@兼好師匠ファン」の名前で参ります。特段発信内容が変わるわけではありませんが、改めてどうぞよろしくおねがいします。

ちなみにFacebookは個人名義ではないのでページ名は変更なしです。

池と芝生の話

ブログが続きませんね。

下書きはいくつもできるんですが、とにかく楽しくない話題に反応して書くので手が止まります。今回もそんな話題です。

 

少し前に東京国立博物館の改修が発表されました。池をなくして芝生にする案で、目にした限り反対の声が多い。国立劇場の時と同じように見てるこちらが傷を負う言葉がネットに流れてます。

これは思い過ごしかもしれませんが、発信してる人、有名無名の方を問わず無意識に「発信ネタ見つけた」「ターゲット見つけた」の感情を孕んでいるように感じます。

芝生になる。これは知っている景観が変わるのは残念だなと思います。真っ先に考えたのは「維持するのが厳しいのかな」という思いでした。雨水入れとく池じゃないはず。苔とか大変だろうな。通路アスファルトで浅い池だと夏は暑そうだし。

反対する気持ち。これは人が変化を受け入れるのに時間がかかる生き物なので考えてみれば当たり前です。変化のスピードが早いと言われる時代でも。

以前に国立科学博物館から予算逼迫の発信が出て他の文化財保護施設にも広がる大きなクラウドファンディングの流れができました。

先日は希少がんの患者さんが亡くなる前に予約投稿したSNS発信からがんの研究施設に多くの寄附が寄せられたニュースもありました。

国立だろうが病院だろうが大学だろうが、潤沢な予算はないでしょう。改修でも建て替えでも設備投資研究資金でも文理関わらず日本の文化や技術のためなら助成や保護してもらえるのではないでしょう。

その上、資材も人件費も高騰するスピードが早く予算と実費の差が予測を超える。これはそろそろなんとなく知られているところなのではないでしょうか。

公的な施設の発表はインパクトがあるので、今なぜ芝生に改修するのか理由はあるように思います。バブルの時代のノリとは違うでしょう。また性質上計画があることは発表できても予算や運営費の詳細をいろいろ言えないのではとどうしても裏方目線になります。そういう台所事情をもう少し発信できて知ってもらう方がいいように思います。応援したい事業を少しずつでも継続的に支援できる繋がりがあったら、納税より納得行く気がします。(寄附は確定申告の控除にも有効ですし)

 

書き始めは口だけで言ってる人への嫌悪感とか、言うならたんまり寄附したらとかあったんですけど(笑)書いているうちに感情が少し整理されてきました。

今後の予想ですけど、計画反対の声の行方がこれからどうなるかはわかりませんが、芝生になったらなったで人が集えるね、ということになるのでしょう。近頃時々行われていたプロジェクションマッピングなどの夜の庭内イベントには池はリスクがあったのかもしれません。人は慣れるものです。

それでも対抗する人が多ければ「復活」がありえるでしょう。実現するまで言い続ける熱量のある人が必要ですが、可能な時代、尽力する人、お金を出す人が揃えば「多くの人の声により復元された」という物語が追加されるのかもしれません。

 

ブログでも少し取り上げてきたように、今ある劇場や博物館、図書館は明治以降に一流の国家として近代化を実現する、国の智を集約する、伝統文化を継承していく名目の元に「建設計画が進められる時期に」作られてきたもの。50年100年先の物価状況や建て替え費用、運営費を全て予測して作られたものではありません。

その時代ごとの人達が出来ることをして、立派な建築や庭を残して見せてくれていることが尊いと思いたい。

大震災があっても、戦災があっても、残る歴史をこれだけ一般人が体験できる現代は恵まれているのかもしれません。

なんでも新しくするのが良いとは思いませんが、なんでも感情的に発言するのを文字で見るのはいい加減疲れました。

このところ不機嫌になりやすいのは、SNSの見過ぎと寒さのせいにしておくことにします。