はじめに
濃厚なストーリー、刺激的なアクション、心掴む音楽の三位一体
男はコントローラーを握るのが止められず、腱鞘炎になった。
あと、手汗で手のひらがとんでもなく汗臭くもなった。(人生で初めてです。)
どうもゴライアスMKです。
まず、開発の方々おめでとうございます!
「Clair Obscur: Expedition 33」は2025年ゴライアスがプレイしたゲームで一番面白かったで賞を獲得しました。
今回はこのタイトルをネタバレ込みで考察も交えながら、本気レビューして褒め倒していくぞ。
2025年4月、発売してすぐにXで流れてきたゲーム記事か何かで「フランスの新規ゲーム会社がJRPGライクなもの発売したぞ」的なニュースを発見し、「ほぉ。フランス人がJRPGをとな。わしを満足させるのは到底叶わないだろうが、どぉれ見せてみろ」と、ゲームパス入りもしているとのことで、軽く1時間ぐらいプレイしたのだが、
「おっほぉ~おもすれ~~~!!!」
とプロローグ時点で分からされた。
たった1時間のプレイでこのゲームの開発の力の入れようを肌で感じたので、「これはちゃんとお金を落とさなきゃだめだな…」と思い、エピックゲームスで改めて購入しプレイ。
結論「買って正解だったな」と。
私の購入分の利益など雀の涙かもしれないが、次の作品の糧にしてくれ!
てことでこのまま感想書ききってしまう勢いなので、前置きはこの辺にして
「Clair Obscur: Expedition 33」
感想&考察いってみましょう
シナリオについて(感想)
まずはやっぱりここから!
とにかく展開に引き込まれた。
構成として大まかにプロローグ→1章→2章→3章→エピローグとなっているのだが、各章毎に終わるたび、ぐっと引き込まれる終わり方するもんで、毎回

こんな顔してた。
特に1章。「ギュスターヴ、お前主人公だったよな!?」
明らかに主人公です。って面してるギュスターヴが、まさか死ぬなんて思わなかったから、2章の墓作るとこまでは半信半疑だったよ。でもギュスターヴの日誌をマエルが引き継いだとこで、シナリオ的にもこの日誌をマエルがルミエールの子供たちに渡した方がいい話っぽくなるし、きっとそういう展開なんだな。とその辺で諦めがついた。
でだ!念願だったペイントレスを倒し、いくつか疑問を残したままではあるもののルミエールに帰還した一行。予想通りマエルがエマ(だっけ)?義姉と再会し子供たちに日誌を渡すわけで、この辺の私は「そうやなぁこの展開だよな~」と「一旦めでたしだけど、まだ謎の多いヴェルソやルノワールの言動はどういうことなんやろう…」と頭の中で物語を整理させていたわけで、そんな所にヴェルソがアリシアからの手紙を読み始めたと思ったら、全員抹消!

「ホワイッ!!!」
真剣に考察始めてたところ、突然顔面引っ叩かれたかのような驚き。
いや、まぁ煮え切らない表情のヴェルソで、ある程度不穏だなとは思っていたけど。驚いたわぁ…
その後、この世界が絵によって創造された世界であることが分かるわけで、このあたりから2章で???に思えてた謎が徐々にぼんやりと姿が見え始めるのだが、回答の仕方が上手いなぁと思った。
うまく言語化出来ないけど、誰か一人登場人物が答えをべらべらと言うのではなくて、それぞれの登場人物からちょっとずつ情報が与えられていき、自分の中で点と点が繋がっていく感じが、主人公たちと同じタイミングで理解が深まっていくようで、この手のちょっと話が難しいゲームにしてはプレイヤーを置いてきぼりにしないなと。
とにかく、登場人物とプレイヤーの立ち位置がぶれないように丁寧に作ったんだろうなぁ。
3章に入ってからは私も理解が追いつき、マエル、ヴェルソ、ルノワールの三者の立場が分かる。感情移入というか気持ちがより分かるのはルノワールで、これからパパ倒さなきゃいけないのか…とちょっと憂鬱だった。
(憂鬱すぎてワールドマップ探索に逃避してしまい、ラスボスの前に隠しボスのシモンを先に倒してしまった。)
そんなこんなで重い足取りでルノワールのもとへ向かい、戦闘。
エンディングがまさかのマルチというね。
初回ではヴェルソエンドを選択。
辛れぇ…。マエルとヴェルソ、失ったものと消えたもの、両者の立場にそれぞれの考えに寄り添えるものがあるなかで、ルネ、シエルはマエル側で目線が痛い。親友のエスキエとモノコはヴェルソの創造物だから生み出したものを友を同時に消すことにもなる。
さらにプレイヤーとして、長くともに旅したキャラが一人また一人と消えていくのを見るのも。
残されたマエルは現実へ、家族とともにヴェルソの墓の前に立ち、現実でちゃんと別れを告げられなった兄から、最後に背中を押されて生きていくと。
本人は望まなかったとしても、個人的にはいいエンディングだったかなと思う。
なぜかは後述の考察にて書こうと思う。
マエルエンドの方はデータロードで再選択してみたけど…
個人的には嫌いなエンディング。まぁ見せ方的にバッドですよ感があり、バッドエンドは別にものによっては嫌いじゃないんだけど、エゴの塊過ぎて…
抹消されたソフィ死んだギュスターヴは生きて仲間も隣にいる、舞台にはヴェルソが私のために演奏してくれている。なんて幸せなんだろうと。まるで人形遊びのようで。
長い旅の末、兄の最後の頼みも無視し、現実からの逃避、世界は自分の思うまま。現実では家族が絵の前で待ちぼうけ。
正直胸糞でした。
ただ、胸糞だから悪いってんじゃなく。
これはひとえに先に述べたストーリーの運び方、登場人物への共感のさせ方が素晴らしいから、気持ちが分かるうえで「そっちいっちまったか」っていう落胆の気持ちの表れなわけで、
物語の評価をさげるものでは無い。
そもそもこのエンディングは、劇中「人生は過酷な選択を迫られる」とルノワールもヴェルソも言うわけで、「過酷な選択を決断しない場合、こうなっちゃいますよ。」というスタッフからのおまけIFストーリー的立ち位置だと個人的に考えている。
・・・考察はあとで書くつもりが勢い余って書いてしまった。
てことで、考察行きます↓
シナリオについて(考察)
考察といっても私なんかよりよっぽど頭のいい人が、このキャラはどうとかやるだろうから、私は話の外側「シナリオライターはこういうこと狙ってたんじゃねぇのかな?」と思ったのを書いていこうと思う。
・消えていくものと残されたもの
この話は終始どの章でもこれにフォーカスが向いているように思う。
プロローグではギュスターヴとソフィ
1章ではギュスターヴとマエル
2章ではヴェルソとアリーン(+アリーンの創造物)
3章ではマエルとルノワール、マエルとヴェルソ、ヴェルソとアリシアetc
ここでポイントなのは残されたものは消えていくものの言動で前へ進んでいくこと。
遠征隊の言葉にもある「後に続くものへ」という言葉にもあるように、大切な人を思い、前に進もうというのがこのゲームに込められた思いなんだろうなと。
・誰が主役なのか
このゲームをやっているとヴェルソかマエルか、またはどっちも主役のように思えるのだが、↑の考えで整理していくと、個人的にヴェルソが主人公としてこのゲームが作られているように感じる。
なぜかというと、シナリオ上誰かが消える時、ヴェルソが行動すると事態が前進し、マエルの行動では停滞するからだ。
ヴェルソ
1章
ギュスターヴの別れではマエルはヴェルソによって墓を建てて決意を新たにする。
2章
アリーンもヴェルソによって世界に閉じこもることができなくなる。3章で絵の世界に戻ってくるがとどまらずプレイヤー側についたことから前進した。(絵を破壊されたくなかっただけの可能性も微レ存)
3章
マエルを絵の世界から追い出し自分の墓前で別れを告げさせる。
(アリーンは抹消の際に絵画の創造物に対して別れと敬愛の意味を込めて花びらに変えるが、ヴェルソエンドのマエルは仲間たちの姿を思い出し、手を振りながら花びらになり消えていく姿を見ている。このことからある程度想いにケジメはついてる感を私は感じた。)
マエル
3章
①アリシア抹消でヴェルソに別れの時間を持たせずに消す。ヴェルソは別れの言葉も交わせず気持ちは内に秘めたまま停滞。
②マエルエンドにてヴェルソや家族、自分自身においても停滞
さらにいえば自らが物語冒頭のアリーンと同じ位置になるため、家族が呼び戻す可能性もあり、話そのものがゲーム冒頭に巻き戻る可能性すら考えられる。
これらのことから、主役はヴェルソなんだろうな。と
・アリーン=マエル、ヴェルソ=ルノワール
これは別に語るほどでもないが、火事の一件で息子を亡くしたアリーンと顔と声を失ったアリシアがどちらも仮初めの現実逃避に走り
事件に捕らわれず先に進もうとするヴェルソとルノワール(何ならクレアも)
家族で考え方が似ているもの同士分かれているのは、良い設定だなと。
ゲーム体験について
・戦闘
全編エクスペディショナーでプレイ。
難易度設定が秀逸だった。
初見では歯が立たないレベルの高い敵でも、トライ&ゴーでパリィさえできれば、どんな敵でも倒せるのは中々燃えた。
ジェストル村のゴルグラ、ワールドマップのスプロング
こいつらにプレイ時間の6時間は持っていかれて、手汗びっしょり手のひら臭男にさせられた。
(シモン?2日掛かった。あいつは絶対に許さない)
操作キャラクターもそれぞれ特徴的でヴェルソはランク、ルネはステイン、シエルはカード、マエルは型、モノコは青魔導士
スキルがあって、武器があり。
それらでそれぞれ組み合わせてキャラクターを自分好みにビルドしていく。
私の一軍はヴェルソ・マエル・モノコ
ヴェルソは回復できない代わりにSランクスタートの武器(名前忘れた)で反転与ダメ50%アップ等つけた速攻ビルド、マエルは名手で火傷2倍の武器で火傷ビルド、モノコは強化スキルでAP配布武器で支援ビルド。
↓強くし過ぎてラスボス楽勝だった私の最終データ↓

・ワールドマップ
最近懐かしいワールドマップ。
最近はオープンワールドが主流ですが、やっぱりいきなりワールドマップが表示された時の感動ってすごくいい。そこから海渡れるようになったり空飛べるようになったりと段階的に感動もあるし。これでいいんだよ。
音楽について
とにかく最高!
基本、ピアノやヴァイオリン、チェロ、コントラバスなど
「ヨーロピアンだねぇ」とフランスを感じる曲が多いのですが、
物語のシリアスさにこれらの音色が、また合うんだぁ…。
かと思えば意外とボス戦とかで、EDM調の曲も流れたりして、それもいい意味で浮いてすごい盛り上がる。
・・・一番好きな曲を上げたいのですが、たぶん既プレイの人の大概がこの曲になりそうで、わざわざ上げるほどでも…
でも上げちゃう!!!
ルノワール戦のBGMです。
言葉はいらない。
これ流れたとき天を仰いだ。気持ち良すぎる!!!
ありがとう!
終わりに
今まで数多のゲームをプレイしたが、個人的にTOP5に入る出来だと思う。
ストーリー、バトル、音楽、全てに隙がなく無駄もない。
製作チームの熱を感じ、その熱でこっちも熱くなる。
制作に愛されて、プレイヤーに愛され続ける、まごうことなき名作だと!
開発者のみなさん。次回作、待ってます。



