土踏まずのかかと寄りが痛い──それは何のサイン?原因と対処法を解説

フルマラソントライアスロンの練習を続けていると、どうしてもどこかに「痛み」が出てくることがあります。最近よく耳にするのが、「土踏まずのかかと寄りが痛い」という症状。筋肉痛というよりも、もう少し奥、骨の手前あたりがズキッとするような痛みです。
実はこれ、ランナーにとって意外とよくある症状で、いくつかの原因が考えられます。


1. 痛みの正体は?──主な原因候補

① 足底筋膜炎(そくていきんまくえん)

最も多い原因がこの足底筋膜炎です。
足底筋膜は、かかとから指の付け根までをつなぐ強靭な腱膜で、走るたびにアーチを支えながら衝撃を吸収しています。
走行距離の増加、シューズの劣化、硬い路面での練習などが続くと、この膜に微細な炎症が起き、かかと寄りの土踏まずの奥が痛くなります。

特徴的なのは「朝起きて一歩目が痛い」「走り始めが痛いが、温まると軽くなる」という症状。


② 踵骨(しょうこつ)や腱の付着部炎

足底筋膜が付着するかかとの骨(踵骨)との境目で炎症が起きているケースもあります。これは骨膜炎付着部炎と呼ばれ、痛みの位置がやや深く感じるのが特徴。
長期間のオーバーユースや、薄底シューズでのスピード練習によって発生しやすいです。


③ 後脛骨筋(こうけいこつきん)の疲労

足の内側アーチを支える後脛骨筋疲労・炎症を起こすと、土踏まずのかかと寄りにも痛みが出ることがあります。特に、坂道走やフォアフット走法を多く取り入れているランナーは要注意。


2. 対処法──すぐできるセルフケアと改善策

① まずは「安静」+「アイシング」

痛みを感じたら、最初の数日は走らずに冷やすこと
保冷剤を薄いタオルで包み、痛みのある部分を1回10〜15分、1日2〜3回程度冷やしましょう。
無理に走ると慢性化して、治癒まで数か月かかることもあります。


② 足底のストレッチとマッサージ

足底筋膜をほぐすことで、炎症部分の負担を軽減します。

  • テニスボールを足の裏でゆっくり転がす

  • 壁を使ってふくらはぎとアキレス腱をストレッチ

  • 足の指を手で反らせて足底を伸ばす

ポイント:ストレッチは痛みを感じない範囲で。入浴後の筋肉が温まった状態で行うと効果的。


③ シューズとインソールを見直す

古いシューズやクッション性の低いシューズは、足底筋膜に負担をかけます。
特にかかとのクッション性アーチサポートを意識して選びましょう。
もし普段から薄底・カーボンシューズを使っている場合は、ジョグでは厚底クッションシューズに切り替えるのがおすすめです。


④ テーピングやサポーターの活用

ランニングを完全に休みたくない場合は、足底筋膜炎用のテーピングアーチサポートサポーターで患部を保護しながら負担を軽減します。
ただし、根本治療にはならないため、痛みが続く場合は整形外科やスポーツクリニックでの診断を受けましょう。


3. 再発防止のために

  • 走行距離を週単位で10%以上増やさない

  • 練習後は必ず足底をストレッチ

  • 走行後・入浴後のアイシングとマッサージを習慣化

  • **シューズの寿命(600〜800km)**を意識する


まとめ

土踏まずのかかと寄りの痛みは、ほとんどの場合「足底筋膜炎」または「付着部炎」です。
早期に対応すれば1〜2週間で改善しますが、放置すると慢性化し、数か月間走れなくなるケースもあります。
「走れない期間を作らないために」こそ、痛みを感じたらすぐ休む・ケアする勇気が大切です。