バラバラに、ともに。遠藤まめたのブログ

LGBTの子ども・若者支援に取り組む30代トランスの雑記帳です

トランスジェンダー追悼の日2025

1日遅れとなったが昨日はトランスジェンダー追悼の日だった。ヘイトクライムでこの1年に殺害された何百人を覚える日だ。殺される人の多くはセックスワーカーで、有色人種で、いくつもの複合的な困難を抱えながら生きていた人だ。国によっては、トランスの人…

ニュースレターはじめました

タイトル通り、ニュースレター始めました。第一弾は九州レインボープライドで参政党のテーマソングが歌われた事案への対応についての考察と危機発生時のコミュニケーションについて書きました。 ここのブログとは別にたまにニュースレター更新していくのでよ…

社会運動してる人のワークライフバランス

昔読んだエッセイに、たばこ会社の社員が新作を作るために仕事としていろんなたばこを吸い、休憩時間がやってくるとようやく自分のたばこを吸うという話があった。実話なのか創作なのかはよくわからない。 私は20年ぐらいLGBTの領域に関するアクティビストを…

今回こそ学習指導要領にLGBTを

今週末、広島のパレードに呼ばれているのでプラカードのデザイン作りました。 「今回こそ学習指導要領にLGBTを」 学習指導要領は、ざっくりいえば学校で何を教えるかという指針のようなものです。前回は次のような理由で、2014年の改訂の際には文部科学省は…

いまこの瞬間にも希望を持てない子どもがいることをまずは想像してほしい

【よかったら拡散してください】 LGBTの子ども若者の居場所を全国で運営している団体の代表です。 トランスジェンダーの子どもに関するひどい質疑で注目を集めようとしている参政党の議員のニュースを見ました。いちいち言い返すのもエサに食いつくみたいな…

今後のX(旧Twitter)の運用について

2024年12月31日をもってX(旧Twitter)アカウントについて、イベントや記事の宣伝以外では基本的に非アクティブにします。経営体制が変わるなど、状況が変わったら再開する日が来るかもしれません。 イーロン・マスク体制になって以降、ヘイト投稿や偽情報が…

トランスジェンダーと健康診断

年に1回の健康診断に行ってきた。バリウムが不味かった。なんとか飲みやすいようカルピスっぽい爽やかな味わいにしてあったが、バリウムを爽やかにするのにもやはり限界がある。それはともあれ、自分のようなトランスの人たちの多くは健康診断に抵抗感がある…

自分たちは「代表されていない」という感覚

『ゴーイング・メインストリーム 過激主義が主流になる日』を読み終えた。気候変動懐疑論や反ワクチン、白人至上主義などのグループに潜入調査して現場を解き明かしていく作品。 この本では、さまざまな「過激主義」と呼ばれるものの内部に著者が潜入調査し…

「若い頃、私もそうだった」の嘘

10代のとき「あなたたちは温室にいて社会はもっと厳しいんだ」と話している教師がいた。あんたにワシの何がわかるんじゃと思っていたが、大人になってわかったことがある。それは、当時が自分の人生の中で最悪のときであり、大人になってからの方がよっほど…

これからネットで何をどう発信していこうか

2005年ぐらいからネット空間に自分の考えていることをつらつら書いては、友人、知人、知らない人たちからコメントをもらい、自分の考えを形作って現在に至ってきた。ときおり炎上することもあったが、炎上から学ぶ有意義なこともあった。自分のアイデアや、…

『ツイッターと催涙ガス: ネット時代の政治運動における強さと脆さ』。

社会運動について論じた本で何が面白かった?という話を知り合いとして楽しかったので、久々にブログ記事にしてみる。 まずは『ツイッターと催涙ガス: ネット時代の政治運動における強さと脆さ』。 ツイッターと催涙ガス ネット時代の政治運動における強さと…

トランスジェンダーの経験の複雑さを、どう伝えるか

トランスジェンダーの経験の複雑さを、どう伝えるか

デフレ化する「LGBTフレンドリー」~電通過労死事件とエリート・ゲイ写真から考える「働きやすい職場」

デフレ化する「LGBTフレンドリー」~電通過労死事件とエリート・ゲイ写真から考える「働きやすい職場」

性の多様性について個別対応ではなくみんなで学んだほうがいい理由

性の多様性について悩んでいる子への個別対応だけでは不十分で、みんなで学んだ方が良いわけは「当事者の子どもがカミングアウトの相手として最も選ぶのは同級生だから」というのが大きい。 これは「いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン」が2013…

家族や学校がLGBTQに受容的であることの大切さ

LGBTユース向けの「いのちの電話」を運営しているトレバープロジェクトが2023年版の全国調査を実施した。 相変わらず若年当事者の希死念慮や自殺を試みる割合は高いが、LGBTQに肯定的な環境があることによってやや改善されることも示されている。特に家族や…

やっぱ愛ダホの活動を終えます

毎年5月17日の「多様な性にYESの日(IDAHOT)」にあわせて全国各地でキャンペーンを呼びかけてきた「やっぱ愛ダホ!idaho-net.」が来月で活動を終えることになりました。来週末に「やっぱ愛ダホ!」クロージングイベントを開催します。よかったらきてください…

橋本愛さんのコラム/対立ではなく共闘を

文春に掲載された橋本愛さんのコラムが話題になっている。 bunshun.jp 橋本さんは先日、トランスジェンダーに関連するSNSの投稿を撤回・謝罪して話題になった。「学びの機会をくださり、本当にありがとうございます」と投稿したのが3月15日で、この半月の間…

LGBT理解増進法は女湯の運用とは関係がない

LGBT新法をめぐって、この辺は前提に議論できると良いかなと思うことを整理してみた。なおタイトルには理解増進法をあげたが、差別禁止法も同様である。 (ちなみに執筆者はトランスジェンダーの当事者として2010年前後から議員に政策提言などもしている立場…

今年こそ居場所づくりを再開したい/はじめたい方へ

2023年が始まりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。コロナ禍に突入して、相変わらず感染者は多いけど、そろそろ日常のあれこれが正常化してきた頃かと思います。年末に、久々に各地のLGBT団体のサイトを見ていたら、交流会が停止したままのところが…

炎上案件と当事者の役割(ロール)

LGBTに関するさまざまななニュースのコメントをメディアから求められる機会が多い。政治がらみの案件以外は、自分があまり怒っていないことに最近気がついた。自分が炎上してしんどかったことを思い出したり、コミュニティ全体が不寛容だと思われることへの…

ここにいることは最低で最強の抵抗

※死に関する話題を含みます。 昨日、イベント登壇直前に若い知り合いの訃報を耳にして泣きそうだった。病気だったという。イベント自体は完璧にこなした。実際に新刊について気心しれた仲間と語り合えるのはとてもうれしかった。悲しいことと、その他のいろ…

SNS上で政治的な発言をすること・しないこと

先日発売された『ソーシャルメディア・プリズム SNSはなぜヒトを過激にするのか?』はなかなかに面白かったので、感想のメモを残しておこうと思う。インターネットと社会運動の関係性について考える上で、示唆に富んだ一冊。 www.amazon.co.jp 同じ意見ばかり…

新刊が明日発売!これまでの本を振り返る

9月2日に、新しくまた本が出ます。 amazon.co.jp 今度の本は教員向けです。単著が出るのは5冊目。 似たような名前の本ばかり出してると思われそうなので、聞かれそうなことをまとめてみた。 Q.既刊『先生と親のためのLGBTガイド』とはどうちがいますか タイ…

マッサージ屋でsirと呼ばれた話

この前バンコクを旅する機会があり、マッサージ屋にいった。赤の他人に自分の身体を触られること自体がなかなかハードルが高く、いろんなメニューがあったが、自分が選べるのはフットマッサージ一択だった。私の外見は男性にも女性にも見える。そのため自分…

LGBTに関するエッセイが中学入試の問題にでる世の中になった

昨年出版した『みんな自分らしくいるためのはじめてのLGBT』(ちくまプリマー新書)が今春の中学入試の国語の問題で出題されたらしい。 みんな自分らしくいるためのはじめてのLGBT (ちくまプリマー新書) 作者:遠藤 まめた 筑摩書房 Amazon 粋な計らいをして…

ヘイトに傾いた人には恥をかかせないほうがよいのかもしれない

最近読んだこちらの記事が面白かった。 www.huffpost.com 10代の子どもがネットで過激思想に触れているぽかったときにどうするか?というもので、いくつかアドバイスが出てくるが、その中に「Don’t shame them(相手に恥をかかせないこと)」というのが出て…

トランスヘイトに胸を痛めている人ができること

トランスヘイトに胸を痛めている人ができること

私の勤務先に関する誤情報と、みなさまへのお願い

こんにちは、遠藤まめたです。LGBTQ支援に関する活動をしながら、平日は企業で働いております。 私の勤務先であるオンライン署名サイトChange.org(チェンジ・ドット・オーグ)上でたちあがった署名キャンペーンについて「社員の遠藤が自分の気に入らないもの…

「韓国のトランスヘイトの現状とその対抗策に学ぶ」レポート

先日開催されたオンラインイベント「韓国のトランスヘイトの現状とその対抗策に学ぶ」は、韓国からゲスト二名を招いた豪華な作りでありつつ定員が40名と少なく、参加したくてもできなかった人が多いようだった。そこで、主催者である「くまにじ」さんに許可…

Twitterの一括ブロック機能を使ってみた

*8月30日、リライトしました。 数年前からTwitter上ではトランスヘイト言説が激化しています。 この間、引用RTで絡んでくるアカウントが多く、それをみてメンタルヘルスを害しているユースたちがいることをわかっていて、ずっと悩んでいました。 そこで、特…