鉄コレは精密な造形が魅力の車両模型ですが、そのままでは走行できません。
Nゲージ化することでレールからの集電によって自走可能になります。 純正パーツを使う方法が一般的ですが、最近は価格が少し高くなってきています。
そこで他社製パーツを活用すれば、コストを抑えながらリアルな仕上がりを目指すこともできます。 今回は、自分がが実際に試してきた方法や工夫をわかりやすくお伝えします。
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鉄コレには純正の動力ユニットや走行用パーツセットが用意されています。
これらを組み込むことで初心者でも比較的簡単にNゲージ化が可能です。
代表的な純正パーツ
- 動力ユニット(TM-13Rなど)

- 走行用パーツセット(TT-04Rなど)
車輪、カプラー、ウェイトなどの補助パーツ 一式
- パンタグラフ

<コスト削減&リアル化の工夫>

車輪


- KATOの中空車輪を使うことでコストを抑えつつ精度の高い走行が可能。
鉄コレの車輪の交換には、定番のKATO中空車輪を使います。コスト的にも1番安く車輪の精度も高いです。
中空車輪の軸太くてが台車に当たる:東武3000系
廃車発生部品で処置
この車両の場合、中空車輪の軸が太くて台車に干渉してしまい、うまく回りませんでした。車両によってはそういうこともあるようです。手持ちの廃車発生部品の車輪を使い交換しました。

- グリーンマックス製の台車を組み合わせれば、より実車に近い外観を再現できます。
車両によっては、台車そのものを交換したいこともあります。京急旧1000系の鉄コレはTS310台車でした。これをOK台車に交換します。

GMのOK台車に交換
センターピンは鉄コレのものを使用する
GMで入手可能なので交換しました。車輪も付属しています。センターピンは鉄コレのものをそのまま流用します。
ウェイト
- 純正品は軽量のため、板鉛を切り出して約10g程度に調整すると安定した走行が得られます。
- ウェイト調整による走行安定化
鉄コレの純正ウェイトは約 3g と軽量で、走行時にやや安定感に欠ける印象があります。 一方、メーカー品のトレーラー車に搭載されているウェイトは 7〜9g程度。この差からも、純正品は少し軽すぎると感じられるでしょう。そこで、板鉛を別途購入して切り出し、約10g程度に調整することで安定した走行が得られます。

純正品のウェイト:3g
左:TOMIXウェイト 右:KATO103系のウェイト
メーカー品のウェイト:7〜9g

板鉛で切り出し調整:目標10g 鉄コレ車両は軽いので10グラムを目安に切り出します。
- 取り付け方法

鉄コレの座席裏側の幅に合わせて板鉛を切り出します。
目安は 長さ約8.5cm × 幅約9mm 程度で、これでおおよそ10gになります。

取り付けは両面テープで簡単に固定可能。
両面テープで座席裏に貼り付け、固定穴をしっかり開けて取り付けます。
ウェイトを適切な重さで搭載することで走行が安定します。
- ウェイトの購入方法

厚さ1mm幅50mmの鉛板
ウェイトに使用する板鉛は、厚さ1mm幅50mm長さ300mmのものを使用しています。鉄コレ用に切り出すと15~16個ほど切り出せます。ホームセンターで購入可能です。通販でも入手できますが、やや割高になる傾向があります。

ホームセンターによっては店頭受け取りを選ぶことで安く購入できる場合もあります。

ヨドバシカメラの通販では送料無料で比較的安価に入手できるためおすすめです。

- パンタグラフ交換でリアルさアップ
鉄コレの指定パンタグラフは トミックス製 PG16 が多く採用されています。

京急 旧1000形 PT-43系菱形パンタグラフ
しかし、実際の一部私鉄車両では PT42 や PT43 が使われている車両
鉄コレ指定の「PG16」パンタグラフ
PT16は、実車と比べるとちょっと違う印象になってしまいます。

グリーンマックス製のPT42やPT43パンタグラフを選ぶことで、より実車に近いリアルな仕上がりを目指すことができます。

グリーンマックス製のPT42やPT43パンタグラフを選ぶことで、より実車に近いリアルな仕上がりを目指すことができます。

- グリーンマックス製パンタグラフのメリット
形状がリアルで、私鉄系車両に適したタイプを選べる。
純正より安価で入手可能
- TOMIX PG16 定価770円
- GreenMax PT43 定価660円
トミックス純正とグリーンマックス製を比較すると、わずかにGMの方が安価です。形状がリアルで価格も抑えられるなら、GMを選ぶのも有力な選択肢でしょう。

- 取り付け方法
鉄コレの屋根上にはパンタグラフ用の取り付け穴が用意されています。

GMのパンタグラフの取り付け足の間隔はほぼ同じで、わずかに細い程度なので問題なく差し込めます。
ゴム系接着剤を少量つけて差し込むだけで簡単に装着可能です。

TOMIXにもPT42などのパンタグラフはあります。在庫があればそちらを使っても良いかもしれません。
カプラー

鉄コレカプラー同士で連結
鉄コレに標準で付属しているアーノルドカプラーは、連結間隔が不自然に広く感じられることがあります。
メーカー完成品の車両と並べると、その差が特に目立ち、リアルさに欠けてしまいます。

カプラーを小加工すると連結間隔が狭くなる
そこで費用を抑えつつ簡単に連結間隔を短縮し、より実感的な見た目を目指します。
連結間隔を短縮する方法

- 鉄コレ付属カプラーを加工する
カプラーの一部をカットするだけで連結間隔が短縮可能。

車輌によっては片側の台車だけだけ加工する場合もあり。
短くしすぎるとカーブを曲がれなくなるので注意。
- KATOカプラーに交換する
アーノルドカプラーの形状が気になる場合に有効。
少し加工して鉄コレのカプラー受けに差し込むだけで見た目が改善。この部分をカットして鉄コレのカプラー受けに差し込みます。

連結間隔はだいぶ短くなる
-自連型の場合

- 先頭車のカプラー

先頭車同士を連結しないならダミーカプラーで十分。

TNカプラー ボディマウント伸縮式 6個入り 1,650円

先頭車同士を連結する場合には、リアルさを重視してTNカプラーをつければ、簡単に取り付けできる場合があります。

17m級など車長が短い車両は、TNカプラーが取り付け困難な場合がある
しかし、17m級など車両によってはTNカプラーをつけるのも困難な場合があります。
その場合は台車マウントカプラーに、マグネティックカプラーなどを加工して入れる方法で対処することもできます。
ナックルカプラーを組み立て

鉄コレのカプラーアダプターにナックルカプラーをはめ、バネを入れます。

フタの爪はカットします。


カプラーアダプターの上部に接着剤をつけ、フタのセンターピンをナックルカプラーの穴に差し込みながら接着します。最後に、台車に組み込みます。


連結間隔は少し広くなりますが、連結は無事できました。ただし、カプラーは開きませんので、連結時は上からはめ込む必要があります。
- 幌を装着して仕上げる

広幅幌を取り付け

幌を取り付けることで連結部の隙間が目立たなくなり、リアルさが大幅アップ。
アーノルドカプラーのままでもフォローを取り付けることでだいぶ目立たなくなります。

KATO 気は110用広幅ホロ
私鉄系では、広幅の幌を使用することがあります。KATO製幌はコスト面でも優秀で、20個入りなのでリーズナブル。

こちらはGMの広幅ホロ 10個入り


左:キハ40用 右:Z05-0808
普通幅の幌はKATO製が20個入りでリーズナブルに入手でき、形状も2種類から選べます。好みに合わせて選べば良いと思います。
キハ40用の幌は、電車の中間車として使用するには形状が少し違うようです。


カトーカプラー自連タイプに交換してホロを取り付け


中間車両の渡り板が降りた状態だった:営団5000系東西線
この車両の中間車は、連結部の渡り板が下がった状態で製品化されていました。そのため幌を取り付ける際に干渉してしまうので、少しカットしてから取り付けています。真横から見たときに見た目を損なわないように工夫しました。
動力

- グリーンマックスのコアレスモーター動力を使う方法もあります。

ここ数年の価格改定で鉄コレ動力は値上がりし、GMコアレス動力との値段差がそれほどなくなりました。(実質差が数百円程度に縮まりました。)
鉄コレ動力 TM-14 20m級 ¥3,409-
GMコアレス動力 20m級 ¥3,127-
※2025年12月時点 アマゾン価格
この日の時点では、GMコアレス動力の方が少し安いという結果でした。
これぐらいの価格差であれば、GMコアレス動力を使うのもアリだと思います。
GMコアレス動力のラインナップにない動力に関しては鉄コレのものを使う他ありませんが、18m級や20m級などの動力に関しては、GMコアレス動力を活用するのも良いと思います。
- GMコアレス動力のメリット
廃盤の鉄コレ動力の代わりにコアレス動力で代用:東武3000系

室内スルーになるコアレス動力
静粛性に優れ、動力性能も高いです。モーターが外から丸見えになるようなこともありません。見た目&性能、共ににGMのコアレスモーターは優秀です。
- ただし車体加工が必要になるため、作業には注意が必要です。

GMのコアレスモーターに鉄コレの動力、鉄これのボディーをそのままはめると少し膨らんでしまいます。車体の加工が必要になります。

主に窓ガラス下部を真っすぐカットする必要があります。


車両を持ち上げた時に動力が落ちないように、固定用のプラ板も貼り付けておいた方が良いと思います。
詳しくはこちらで解説しています。
elmdcc.hatenablog.com
まとめ
純正パーツを使うのも安心できる方法ですが、ちょっとした工夫を加えることで鉄道模型の楽しみはさらに広がります。
他社製パーツや加工を取り入れることで、コストを抑えながらリアルさを高めることができます。