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- たった「1.5度」で激変! 米ツアーレベル到達も!? フェアウェイキープ率60%超に近づく“構える前”の新常識
プリショットルーティーンを整えることでショットの再現性は高まり、フェアウェイキープ率も向上します。平均90前後のゴルファーでも方向精度を1.5度改善できれば、米ツアーレベルに近づく可能性があります。
プリショットルーティーン
ドライバーショットの再現性が向上すれば、フェアウェイキープ率は上がります。右に曲がる傾向がある場合、そのミスが続くのであれば、あらかじめ左を向いて構えることでターゲットラインから離れにくくなり、結果としてフェアウェイキープ率は高まります。

再現性を上げるためには、プリショットルーティーンを確立させる必要があります。
飛球線後方で素振りをする、ターゲットラインを定める、数歩でアドレスに入る、足踏みをしながらターゲット方向を見てアドレスを完成させる、そしてスイング始動――。こうした一連の流れを、毎ショット同じ時間配分で行うことで、スイングのリズムやテンポが一定になり、ショットの再現性が高まりやすくなるのです。
2025年のフェアウェイキープ率の米ツアー平均は60.64%。この数字は、一般ゴルファーでも十分に目指すことができます。そのためにも、ルーティーンへの着目はマストです。
米ツアー選手の方向精度

米ツアー公式スタッツに採用されているSG(ストローク・ゲインド)指標の生みの親であるマーク・ブローディ氏の著書『ゴルフ データ革命』には、「米ツアー選手のティーショットは、ターゲットラインから平均3.4度ずれる」と記されています。
2025年の米ツアー平均ドライビングディスタンスである302.8ヤードを例にすると、ティーショットはターゲットラインから左右いずれかに平均約18ヤード離れている計算になります。
フェアウェイキープ率のツアー平均は以前に比べて下降傾向にありますが、これはドライビングディスタンスの上昇が主な要因と考えられます。そのため「ツアー平均3.4度」という数値自体は、現在も大きくは変わっていないと推測できます。
ちなみに2005年のドライビングディスタンスの米ツアー平均は288.4ヤード。3.4度ずれると、ターゲットラインから約17ヤード離れる計算になります。
2025年と比較すると、左右それぞれ約1ヤードの差にすぎません。一見すると小さな差に感じるかもしれませんが、「ギリギリでフェアウェイキープしている」ショットが少なくないことを考えると、この左右1ヤードずつの違いは、決して小さな差ではありません。
一般ゴルファーの方向精度
『ゴルフ データ革命』には、「平均スコア90のゴルファーのティーショットは、ターゲットラインから平均6.5度ずれる」とあります。USGA(全米ゴルフ協会)の公式サイトによると、2019年時点でハンディキャップ13~20(平均スコア90前後)のゴルファーの平均ドライビングディスタンスは約200ヤードです。
つまり、ドライバーショットはターゲットラインから平均約23ヤード離れている計算になります。ドライビングディスタンスが短ければ、その分ずれ角度の許容範囲は広がるため、これを平均5度まで改善できれば、ターゲットラインから離れる距離は平均18ヤードとなり、米ツアー平均の方向精度に近づきます。
6.5度-5度=1.5度。平均スコア90前後のゴルファーは、今よりも1.5度方向精度を改善できれば、米ツアーレベルのフェアウェイキープ率に近づく可能性があるのです。
その1.5度の差を埋めるポイントとなるのが、ルーティーンです。ベースとなるスイングの質の向上はもちろん重要ですが、スイングに入る前の動作の流れを確立することも、大きな要素となります。
他のスポーツでも言われている
基本的にツアー選手のルーティーンは一定です。また、ルーティーン確立の重要性はゴルフに限らず、さまざまなスポーツでも語られており、ルーティーンの有無によるパフォーマンスの違いについて、多くの研究結果が発表されています。
フェアウェイ幅が狭いホールのティーショットなど、強いプレッシャーがかかる場面では、スイングのチェックポイントが増えたり、ターゲットを見る回数が多くなったりして、結果的にルーティーンが長くなる、あるいは乱れやすくなります。それではショットの再現性を高めることは難しいでしょう。
ルーティーンの流れは、どのような形でも構いません。まずは、お気に入りのツアー選手の真似をするだけでも十分です。何か1つ「型」を決め、それをどんな場面でも実行することが大切です。
スイングは、構えに入る前から始まっている――。そうした意識を持つことで、ツアー選手レベルのフェアウェイキープ率実現に、確実に近づいていきます。
【解説】野洲明(やす・あきら)
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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