
Bern Mulvey
Bern Mulvey’s experience as a university educator and administrator extends back nearly thirty years, including stints as program and department head, as assistant director of a writing center, as coordinator in charge of international exchange programs, and three years as dean. He has taught undergraduate and graduate classes in creative writing (poetry, fiction and creative nonfiction), academic writing, 19th century British literature, modern American literature, journal editing and publishing, world literature, poetics (Western focus), poetics (Japan focus), modern Japanese poetry and Japanese academic writing—the latter three courses taught in Japanese.
Bern Mulveyには、教員(課程主任及び学部学部長も含む)として、アメリカと日本の大学運営・教育に携わってきた計30年程の経験があります。大学で担当したものには、大学院課程、大学課程共に英米文学、英作文、創造的作文法、日本語作文及び国文学(主に日本現代詩)の科目があります。又、宮崎国際大学では、国際教養学部の学部長の職務に就き、予算から学生募集、人事管理業務の他、国際交流プログラムの運営管理、大学の改革及びカリキュラムの改善(企画開発)も任されておりました。岩手大学人文社会科学部で教授として、欧米言語コース代表をはじめ、英語非常勤講師の人事管理および短期留学プログラムの責任者としても大学運営に努めておりました。アメリカでも、例えばUniversity of Missouri-Columbia(ライティング・チューター及びESL教師の指導教官)及びUniversity of Redlands(ESL教師指導教官)に在任中、カリキュラム改訂や教員人事スーパーバイザーを果たした事があり、当時からアクセスやリテンション問題とその対応に関して、経験が豊富であると恐縮ながら自負しております。
His list of publications and presentations is extensive. Over eighty of these are creative publications, including two award-winning books, two award-winning chapbooks, and poems in most of the top literary journals in the US. Furthermore, he has a significant academic publication record, including multiple book chapters and fourteen articles in refereed journals. His research papers focus on issues in contrastive literature, reading/writing pedagogy, student assessment and retention, and university accreditation. His projects are invariably bilingual and multicultural, involve heavy translation and challenge the received arguments in multiple fields. He has received numerous awards for research, teaching and creative writing in both the USA and Japan.
著書(4冊)、査読付き学術論文(14編)、学会発表(37編)、詩(79編)、新聞記事(12編)、書評(6編)、随筆(7編)を含めて、出版業績は幅広くあります。今までの主な研究テーマは英語教育、比較文学及び英語プログラムの運営論です。より具体的には、信頼性および妥当性のある学生評価法、国際的な場面で活躍できる語学力の指導法、学生自身の自主的・能動的な参加と取り組みを促す授業提供法、異文化(特に日米)理解の促進に関する研究や、優秀な教員の養成及び評価法を探究しております。なお、彼は米国と日本の両方において、研究、教育、創造的な執筆に対して数々の賞を受賞しています。
Bern Mulvey earned a PhD in English at the University of Missouri-Columbia, as well as an MA in Composition (California State University San Bernardino) and an MFA in Poetry (Sarah Lawrence College). Throughout his career, he has provided excellent teaching and effective leadership in program development and academic quality assurance, and he is conversant with the cultural, political and economic issues involved in developing international partnerships in an academic setting. Currently, he is an Associate Professor at Eastern Arizona College teaching academic and creative writing.
Bern Mulveyは、英作文教育法修士(California State University San Bernardino大学院英語学部言語学学科修了)、米文学・現代詩歌修士(Sarah Lawrence College大学院英米文学部現代米詩歌学科修了)、英語学博士号(University of Missouri-Columbia大学院博士号課程英米文学部英語学科終了)を有しており、現在イースタン・アリゾナ大学にて准教授として主に英作文及び創造的作文の科目を担当しています。
Bern Mulveyには、教員(課程主任及び学部学部長も含む)として、アメリカと日本の大学運営・教育に携わってきた計30年程の経験があります。大学で担当したものには、大学院課程、大学課程共に英米文学、英作文、創造的作文法、日本語作文及び国文学(主に日本現代詩)の科目があります。又、宮崎国際大学では、国際教養学部の学部長の職務に就き、予算から学生募集、人事管理業務の他、国際交流プログラムの運営管理、大学の改革及びカリキュラムの改善(企画開発)も任されておりました。岩手大学人文社会科学部で教授として、欧米言語コース代表をはじめ、英語非常勤講師の人事管理および短期留学プログラムの責任者としても大学運営に努めておりました。アメリカでも、例えばUniversity of Missouri-Columbia(ライティング・チューター及びESL教師の指導教官)及びUniversity of Redlands(ESL教師指導教官)に在任中、カリキュラム改訂や教員人事スーパーバイザーを果たした事があり、当時からアクセスやリテンション問題とその対応に関して、経験が豊富であると恐縮ながら自負しております。
His list of publications and presentations is extensive. Over eighty of these are creative publications, including two award-winning books, two award-winning chapbooks, and poems in most of the top literary journals in the US. Furthermore, he has a significant academic publication record, including multiple book chapters and fourteen articles in refereed journals. His research papers focus on issues in contrastive literature, reading/writing pedagogy, student assessment and retention, and university accreditation. His projects are invariably bilingual and multicultural, involve heavy translation and challenge the received arguments in multiple fields. He has received numerous awards for research, teaching and creative writing in both the USA and Japan.
著書(4冊)、査読付き学術論文(14編)、学会発表(37編)、詩(79編)、新聞記事(12編)、書評(6編)、随筆(7編)を含めて、出版業績は幅広くあります。今までの主な研究テーマは英語教育、比較文学及び英語プログラムの運営論です。より具体的には、信頼性および妥当性のある学生評価法、国際的な場面で活躍できる語学力の指導法、学生自身の自主的・能動的な参加と取り組みを促す授業提供法、異文化(特に日米)理解の促進に関する研究や、優秀な教員の養成及び評価法を探究しております。なお、彼は米国と日本の両方において、研究、教育、創造的な執筆に対して数々の賞を受賞しています。
Bern Mulvey earned a PhD in English at the University of Missouri-Columbia, as well as an MA in Composition (California State University San Bernardino) and an MFA in Poetry (Sarah Lawrence College). Throughout his career, he has provided excellent teaching and effective leadership in program development and academic quality assurance, and he is conversant with the cultural, political and economic issues involved in developing international partnerships in an academic setting. Currently, he is an Associate Professor at Eastern Arizona College teaching academic and creative writing.
Bern Mulveyは、英作文教育法修士(California State University San Bernardino大学院英語学部言語学学科修了)、米文学・現代詩歌修士(Sarah Lawrence College大学院英米文学部現代米詩歌学科修了)、英語学博士号(University of Missouri-Columbia大学院博士号課程英米文学部英語学科終了)を有しており、現在イースタン・アリゾナ大学にて准教授として主に英作文及び創造的作文の科目を担当しています。
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Books by Bern Mulvey
FIELD Poetry Prize(詩集最優秀賞。これは、国際的な競争であり、著名な芸術家による厳選なる審査を経て、900以上の投稿者の内、一人のみが受賞するものである。詩集賞としては世界で最も権威ある賞の一つである。)2013年受賞、2014年2月に出版された詩集(翻訳もあり)。Character Readingsの中に取り上げたテーマの展開・敷衍である。最後の章では、東北のめざましい復興ぶりに注目する。
Copperdome Chapbook Competition Prize(詩集最優秀賞。これは、全米国内の競争であり、著名な芸術家による審査を経て、受賞するものである。)2011年受賞、2012年5月に出版された詩集(翻訳もあり)。主なテーマは、東日本大震災に付随した危険と苦難、犠牲や英雄的行為を語りながら、東北地方の一般市民の忍耐力及び再起力を賛美し、一般大衆と力を合わせて震災による大被害及び今後の再建に立ち向かう必要性を訴える。(なお、大震災を岩手で実際に体験し、教員として親族が被災した留学中の学生の世話や、カトリック教会と共に沿岸の被災地に行き、支援活動も行った。)
Cleveland State University Poetry Center Prize for Poetry(詩集最優秀賞。これは、国際的な競争であり、著名な芸術家による厳選なる審査を経て、受賞をするものである。)2007年受賞、2008年4月に出版された詩集(翻訳もあり)。主なテーマは、現在のグローバル社会の中で、例えば日本人及びアメリカ人としての自己同一性(セルフ・アイデンティティー)をどの様に保持し、どこまで守るべきか、また文化的(民族的、社会的)独自性はどの様に変貌(進化)しているのか、という課題を提起する。それは、誤解、差別や争いを引き起こす原因に多々なる為、「市民」、「国民」、「愛国心」や「社会的関心」の新たな定義(理解)が求められていることを論じる。
White Eagle Coffee Store Press Chapbook Award(詩集最優秀賞。これは、全米国内の競争であり、著名な芸術家による審査を経て、受賞するものである。)2004年受賞、2005年9月に出版された詩集。日本の田舎町である田村町が舞台になり、主なテーマは「家族」、「死」、「反戦」、「容赦」 及び「履行」である。外国から来た者が、日本人家族の一員になり、歴史的背景を織り込みながら、お互いの先祖の在り方をお互いの視点で語り、またこれからの人間の在り方にまで表現したものである。
Accordingly, this chapter discusses the present EMI expansion in the context of these past attempts to implement similar programs, including both recent changes in government policy and the growing backlash against these changes. As a former gaikokujin kyouin (i.e. tenured foreign faculty hire, the first such hire in Fukui University’s history), the dean of the first university in Japan to feature English-medium instruction (Miyazaki International College), the head of MIC’s accreditation committee (assigned with defending our EMI program to outside auditors) and the former Division Head of a national university (Iwate University) currently considering expanding EMI offerings, I can offer possibly unique insights into the present challenges and future possibilities.
本研究では、日本におけるEnglish Medium Instruction (「英語以外の教科を英語で教える」という教育制度(略称EMI)の歴史、現状と今後の課題を探究する。より具体的に、EMIプログラムの導入に関するハードル、問題解決のための技術・方法論等の開発とそれぞれの成果を指摘しながら、持続および拡大の可能性について推測を述べる。
Full citation:
Recent Government Policy and Its Impact on English-medium Instruction in Japan: Why This Time May Be Different. (2017). In A. Bradford & H. Brown (Eds.), English-Medium Instruction in Japanese Higher Education: Policy, Challenges and Outcomes (32-49). UK: Multilingual Matters.
Papers by Bern Mulvey
本論文では、クリエイティブ・ライティング授業をオンラインで行う際の特有な課題を指摘し、それぞれの対策として学生自身の自主的・能動的な取り組みを促す教授法を紹介する。(共著:Dr. David Moody)
本研究は、STEM教育における創造力のある人材育成の指導法を検討している。(「STEM教育」のSTEMは「Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)」の頭文字を取った造語。)なお、社会科学界や人文科学界では、「STEM教育が創造力づくりをはじめ、クリエイティブ・ライティング指導なども軽視する傾向」という固定観念が未だに根強いものになっている。しかし、Jolly (2020)、Khosla (2016)、Krauss (2009)、Loudon (2018)、Snow (1959)も指摘したように、実は、STEM教育においても、創造力の重要性が認識され、この育成に向けて、効果・効率の良い教材および学習活動が用いられている。本論文は具体的な例を挙げながら、クリエイティブ・ライティング教育者が利用可能なSTEM学習指導法を抽出し、導入すべきことを主張する。
近年、文部科学省は診断調査(TOEFL、PISAなど)における継続的な成績不振を受け、国際的に質の高い英語力を目指すためのアカデミック・イングリッシュ、特に批判的思考力を含んだ学術的ライティングの指導の強化を求めている。しかし、日本の大学・高校におけるライティング指導の現状について、何が、どのように、なぜ教えられているのかといったような詳細に対しては、何ら評価・分析が行われていないのが実情である。本論文では、6年間にわたり二つの大学で日本人学生を対象とした英語・日本語でのアカデミック・ライティング指導の経験をもとに、最近発表された調査結果を検討し、日本におけるアカデミック・ライティング指導の現状および今後の課題について研究を行った。「読み・書きの指導が非常に重視されている」とよく言われる日本の国語・英語教育だが、英語に限らず母語においても、その方法を学生に指導してこなかったせいで、作文力が未だに乏しい状態であることが分かった。英語のアカデミック・ライティングの力を向上させるには、母語においても批判的な読解力、ライティング力を磨くことが必要であり、国語と英語の教員が協力し合って、こういった力を育てる必要性を論じる。
近年、第 2 言語教育において情報通信技術 (ICT)の利用が多様な面で拡大されている。本論文は、ユニバーサルアクセシビリティ及びオンライン評価というICT機能を活用しながら、形成的評価方を行い、英語学習の向上を図った事例研究である。(共著:Simon Townsend)
大江健三郎氏の「我らの狂気を生き延びる道を教えよ」を分析しながら、「私小説」という日本独特の小説概念と英語圏における「nonfiction」概念、特に特色的な(「視点」や「話術法」といった基本的な部分から、「内的独白」、「異化」や「象徴性」」などまで)の文学的技巧を比較・対照する研究である。なお、大江氏は、例えば『小說のたくらみ、知の楽しみ』にも述べられたように、「自然なやり方はいわゆる私小説の方法だったでしょう」と認めながらも、「しかし僕には(実のところ金輪際と強い言葉を使いたいくらいに)私小説を書く意志が無かったのでした」というように私小説の自作への影響を拒絶している。しかし、「我らの狂気を生き延びる道を教えよ」に現れているように、彼の作品の中で使われている技巧はある意味で「私小説」と「nonfiction」の融合であり、ある意味で概念両方とも表面下の欠点を徹底して指摘し、根深い矛盾を露呈しようとする批判である。
本研究は、例えば『蕩児の家系:日本現代詩の歩み』という本の中で、大岡信氏が日本の「口語体自由詩」の出現、発展及び全国的に広がってきていることを論じていたのに対し、日本の女流詩人ついては271頁まで現れず、取り上げた時さえ、例えば「詩の中で忘我の恍惚境に陶酔する瞬間を生みだしている女性の詩人は、我々の現代詩の中にいるだろう」としても、次頁では女流詩人の今までの寄与を否定している文で綴っている。それに対して、私は女流詩人の日本文学への寄与、特に独自の口語体自由詩(例えば古語・雅語や五・七音律の利用回避、口語などの利用を通して、詩の中で実感的真実性や顕在的な自己出張を遂げる事等)の在り来たりな定型から脱却しようとした貢献の在り方、又それに対して更なる発展及び認識度が上がる為に、米国の女流詩壇の類似する動き・展開を比較対照しながら研究・発表する。
日本・米国における認証評価の比較・対照。認証評価制度は、「評価」に対する概念の違いによって、手順や実施法から期待できる成果まで異なる。日本の場合、認証評価へボローニャ宣言からの影響が目立ち、米国もその模倣を検討中ということを指摘した。今後の推測も述べた。
英米文学を教材としたEFL(外国語としての英語)授業の効果的な実施法・教授法を紹介する。
本研究では、宮崎国際大学で夜間授業を中心とした生涯教育プログラムの開発と導入の経験を踏まえながら、日本の大学における生涯教育の発展と今後の課題、特に職業能力の形成に資する実践的教育プログラムの開発・実施や、震災対応とした生涯プログラムの拡大可能性に関することを探究する。尚、米国では、読み、書き、算の復習から厳しい職業訓練まで、大学における生涯教育プログラムは一般住民の様々なニーズに合わせて基礎的能力向上のための成人教育を行っている。家も職場も失ってしまった沿岸住民の為には、生涯学習の在り方も含め、日本の大学が同様な役割を果たせるようになる実現性についても強い願望も含めて推測を述べる。
本研究では、試験が教授法に及ぼす「望ましくない波及効果」について論じる。日本の大学入学試験が、中学校・高等学校における英語教育の発展にとって障害となっていることが、多くの研究者によって指摘されている。本研究では、中学校・高等学校での英語読解指導方法や検定済教科書を調査し、指摘されているような大学入学試験の波及効果について、その実際の分析を行った。この分析結果をもとに、教授法や教科書のあり方について提案を行う。
在日外国人に対する人種差別:実例を挙げながら、それらの原因を検討し、解決法について提案した。
ISSN: 0919-1631
担当部分:第63章7-9頁
本研究は、文部科学省の大学入試改善の方針及び少子化による志願者減少が、各大学の入学者選抜方法にどのような影響を与えているかを、最近発表された各種統計をもとに検討するものである。
平成16年より、日本の国公・私立大学は、その教育研究水準の向上に資するため、教育研究、組織運営及び施設設備の総合的な状況に関し、7年毎に、文部科学大臣が認証する評価機関(認証評価機関)の実施する評価を受けることが義務付けられている。評価機関は、先ず各評価基準を満たしているか否かを評価し、大学の様々な状況を踏まえた上で、「認定」「不認定」「保留」のいずれかの判定をする。本研究は、日本で行われている認証評価制度を紹介・解説しながら、大学(特に英語教育)に与えている影響及び期待すべき成果について推測する。
独立行政法人化の背景及びあり方について、文部科学省が広報した行動計画や委員会議事要旨を参照しながら、分析した。外国人教員の採用状況に対して、どのような影響を及ぼすのか、推測を述べた。
FIELD Poetry Prize(詩集最優秀賞。これは、国際的な競争であり、著名な芸術家による厳選なる審査を経て、900以上の投稿者の内、一人のみが受賞するものである。詩集賞としては世界で最も権威ある賞の一つである。)2013年受賞、2014年2月に出版された詩集(翻訳もあり)。Character Readingsの中に取り上げたテーマの展開・敷衍である。最後の章では、東北のめざましい復興ぶりに注目する。
Copperdome Chapbook Competition Prize(詩集最優秀賞。これは、全米国内の競争であり、著名な芸術家による審査を経て、受賞するものである。)2011年受賞、2012年5月に出版された詩集(翻訳もあり)。主なテーマは、東日本大震災に付随した危険と苦難、犠牲や英雄的行為を語りながら、東北地方の一般市民の忍耐力及び再起力を賛美し、一般大衆と力を合わせて震災による大被害及び今後の再建に立ち向かう必要性を訴える。(なお、大震災を岩手で実際に体験し、教員として親族が被災した留学中の学生の世話や、カトリック教会と共に沿岸の被災地に行き、支援活動も行った。)
Cleveland State University Poetry Center Prize for Poetry(詩集最優秀賞。これは、国際的な競争であり、著名な芸術家による厳選なる審査を経て、受賞をするものである。)2007年受賞、2008年4月に出版された詩集(翻訳もあり)。主なテーマは、現在のグローバル社会の中で、例えば日本人及びアメリカ人としての自己同一性(セルフ・アイデンティティー)をどの様に保持し、どこまで守るべきか、また文化的(民族的、社会的)独自性はどの様に変貌(進化)しているのか、という課題を提起する。それは、誤解、差別や争いを引き起こす原因に多々なる為、「市民」、「国民」、「愛国心」や「社会的関心」の新たな定義(理解)が求められていることを論じる。
White Eagle Coffee Store Press Chapbook Award(詩集最優秀賞。これは、全米国内の競争であり、著名な芸術家による審査を経て、受賞するものである。)2004年受賞、2005年9月に出版された詩集。日本の田舎町である田村町が舞台になり、主なテーマは「家族」、「死」、「反戦」、「容赦」 及び「履行」である。外国から来た者が、日本人家族の一員になり、歴史的背景を織り込みながら、お互いの先祖の在り方をお互いの視点で語り、またこれからの人間の在り方にまで表現したものである。
Accordingly, this chapter discusses the present EMI expansion in the context of these past attempts to implement similar programs, including both recent changes in government policy and the growing backlash against these changes. As a former gaikokujin kyouin (i.e. tenured foreign faculty hire, the first such hire in Fukui University’s history), the dean of the first university in Japan to feature English-medium instruction (Miyazaki International College), the head of MIC’s accreditation committee (assigned with defending our EMI program to outside auditors) and the former Division Head of a national university (Iwate University) currently considering expanding EMI offerings, I can offer possibly unique insights into the present challenges and future possibilities.
本研究では、日本におけるEnglish Medium Instruction (「英語以外の教科を英語で教える」という教育制度(略称EMI)の歴史、現状と今後の課題を探究する。より具体的に、EMIプログラムの導入に関するハードル、問題解決のための技術・方法論等の開発とそれぞれの成果を指摘しながら、持続および拡大の可能性について推測を述べる。
Full citation:
Recent Government Policy and Its Impact on English-medium Instruction in Japan: Why This Time May Be Different. (2017). In A. Bradford & H. Brown (Eds.), English-Medium Instruction in Japanese Higher Education: Policy, Challenges and Outcomes (32-49). UK: Multilingual Matters.
本論文では、クリエイティブ・ライティング授業をオンラインで行う際の特有な課題を指摘し、それぞれの対策として学生自身の自主的・能動的な取り組みを促す教授法を紹介する。(共著:Dr. David Moody)
本研究は、STEM教育における創造力のある人材育成の指導法を検討している。(「STEM教育」のSTEMは「Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)」の頭文字を取った造語。)なお、社会科学界や人文科学界では、「STEM教育が創造力づくりをはじめ、クリエイティブ・ライティング指導なども軽視する傾向」という固定観念が未だに根強いものになっている。しかし、Jolly (2020)、Khosla (2016)、Krauss (2009)、Loudon (2018)、Snow (1959)も指摘したように、実は、STEM教育においても、創造力の重要性が認識され、この育成に向けて、効果・効率の良い教材および学習活動が用いられている。本論文は具体的な例を挙げながら、クリエイティブ・ライティング教育者が利用可能なSTEM学習指導法を抽出し、導入すべきことを主張する。
近年、文部科学省は診断調査(TOEFL、PISAなど)における継続的な成績不振を受け、国際的に質の高い英語力を目指すためのアカデミック・イングリッシュ、特に批判的思考力を含んだ学術的ライティングの指導の強化を求めている。しかし、日本の大学・高校におけるライティング指導の現状について、何が、どのように、なぜ教えられているのかといったような詳細に対しては、何ら評価・分析が行われていないのが実情である。本論文では、6年間にわたり二つの大学で日本人学生を対象とした英語・日本語でのアカデミック・ライティング指導の経験をもとに、最近発表された調査結果を検討し、日本におけるアカデミック・ライティング指導の現状および今後の課題について研究を行った。「読み・書きの指導が非常に重視されている」とよく言われる日本の国語・英語教育だが、英語に限らず母語においても、その方法を学生に指導してこなかったせいで、作文力が未だに乏しい状態であることが分かった。英語のアカデミック・ライティングの力を向上させるには、母語においても批判的な読解力、ライティング力を磨くことが必要であり、国語と英語の教員が協力し合って、こういった力を育てる必要性を論じる。
近年、第 2 言語教育において情報通信技術 (ICT)の利用が多様な面で拡大されている。本論文は、ユニバーサルアクセシビリティ及びオンライン評価というICT機能を活用しながら、形成的評価方を行い、英語学習の向上を図った事例研究である。(共著:Simon Townsend)
大江健三郎氏の「我らの狂気を生き延びる道を教えよ」を分析しながら、「私小説」という日本独特の小説概念と英語圏における「nonfiction」概念、特に特色的な(「視点」や「話術法」といった基本的な部分から、「内的独白」、「異化」や「象徴性」」などまで)の文学的技巧を比較・対照する研究である。なお、大江氏は、例えば『小說のたくらみ、知の楽しみ』にも述べられたように、「自然なやり方はいわゆる私小説の方法だったでしょう」と認めながらも、「しかし僕には(実のところ金輪際と強い言葉を使いたいくらいに)私小説を書く意志が無かったのでした」というように私小説の自作への影響を拒絶している。しかし、「我らの狂気を生き延びる道を教えよ」に現れているように、彼の作品の中で使われている技巧はある意味で「私小説」と「nonfiction」の融合であり、ある意味で概念両方とも表面下の欠点を徹底して指摘し、根深い矛盾を露呈しようとする批判である。
本研究は、例えば『蕩児の家系:日本現代詩の歩み』という本の中で、大岡信氏が日本の「口語体自由詩」の出現、発展及び全国的に広がってきていることを論じていたのに対し、日本の女流詩人ついては271頁まで現れず、取り上げた時さえ、例えば「詩の中で忘我の恍惚境に陶酔する瞬間を生みだしている女性の詩人は、我々の現代詩の中にいるだろう」としても、次頁では女流詩人の今までの寄与を否定している文で綴っている。それに対して、私は女流詩人の日本文学への寄与、特に独自の口語体自由詩(例えば古語・雅語や五・七音律の利用回避、口語などの利用を通して、詩の中で実感的真実性や顕在的な自己出張を遂げる事等)の在り来たりな定型から脱却しようとした貢献の在り方、又それに対して更なる発展及び認識度が上がる為に、米国の女流詩壇の類似する動き・展開を比較対照しながら研究・発表する。
日本・米国における認証評価の比較・対照。認証評価制度は、「評価」に対する概念の違いによって、手順や実施法から期待できる成果まで異なる。日本の場合、認証評価へボローニャ宣言からの影響が目立ち、米国もその模倣を検討中ということを指摘した。今後の推測も述べた。
英米文学を教材としたEFL(外国語としての英語)授業の効果的な実施法・教授法を紹介する。
本研究では、宮崎国際大学で夜間授業を中心とした生涯教育プログラムの開発と導入の経験を踏まえながら、日本の大学における生涯教育の発展と今後の課題、特に職業能力の形成に資する実践的教育プログラムの開発・実施や、震災対応とした生涯プログラムの拡大可能性に関することを探究する。尚、米国では、読み、書き、算の復習から厳しい職業訓練まで、大学における生涯教育プログラムは一般住民の様々なニーズに合わせて基礎的能力向上のための成人教育を行っている。家も職場も失ってしまった沿岸住民の為には、生涯学習の在り方も含め、日本の大学が同様な役割を果たせるようになる実現性についても強い願望も含めて推測を述べる。
本研究では、試験が教授法に及ぼす「望ましくない波及効果」について論じる。日本の大学入学試験が、中学校・高等学校における英語教育の発展にとって障害となっていることが、多くの研究者によって指摘されている。本研究では、中学校・高等学校での英語読解指導方法や検定済教科書を調査し、指摘されているような大学入学試験の波及効果について、その実際の分析を行った。この分析結果をもとに、教授法や教科書のあり方について提案を行う。
在日外国人に対する人種差別:実例を挙げながら、それらの原因を検討し、解決法について提案した。
ISSN: 0919-1631
担当部分:第63章7-9頁
本研究は、文部科学省の大学入試改善の方針及び少子化による志願者減少が、各大学の入学者選抜方法にどのような影響を与えているかを、最近発表された各種統計をもとに検討するものである。
平成16年より、日本の国公・私立大学は、その教育研究水準の向上に資するため、教育研究、組織運営及び施設設備の総合的な状況に関し、7年毎に、文部科学大臣が認証する評価機関(認証評価機関)の実施する評価を受けることが義務付けられている。評価機関は、先ず各評価基準を満たしているか否かを評価し、大学の様々な状況を踏まえた上で、「認定」「不認定」「保留」のいずれかの判定をする。本研究は、日本で行われている認証評価制度を紹介・解説しながら、大学(特に英語教育)に与えている影響及び期待すべき成果について推測する。
独立行政法人化の背景及びあり方について、文部科学省が広報した行動計画や委員会議事要旨を参照しながら、分析した。外国人教員の採用状況に対して、どのような影響を及ぼすのか、推測を述べた。
Peter Lutes & Bern Mulvey, Guest Editors
この発表では、感受性豊かで発想に富んだ創造的作詩の技巧とその活用法を紹介した。特に「場所」の概念と、詩の作成および改訂の両方におけるその役割について取り上げた。
近年、文部科学省は診断調査(TOEFL、PISAなど)における継続的な成績不振を受け、国際的に質の高い英語力を目指すためのアカデミック・イングリッシュ、特に批判的思考力を含んだ学術的ライティングの指導の強化を求めている。しかし、日本の大学・高校におけるライティング指導の現状について、何が、どのように、なぜ教えられているのかといったような詳細に対しては、何ら評価・分析が行われていないのが実情である。本発表では、6年間にわたり二つの大学で日本人学生を対象とした英語・日本語でのアカデミック・ライティング指導の経験をもとに、最近発表された調査結果を検討し、日本におけるアカデミック・ライティング指導の現状および今後の課題について研究を行った。「読み・書きの指導が非常に重視されている」とよく言われる日本の国語・英語教育だが、英語に限らず母語においても、その方法を学生に指導してこなかったせいで、作文力が未だに乏しい状態であることが分かった。英語のアカデミック・ライティングの力を向上させるには、母語においても批判的な読解力、ライティング力を磨くことが必要であり、国語と英語の教員が協力し合って、こういった力を育てる必要性を論じる。
この発表では、例えば『蕩児の家系:日本現代詩の歩み』という本の中で、大岡信氏が日本の「口語体自由詩」の出現、発展及び全国的に広がってきていることを論じていたのに対し、日本の女流詩人ついては271頁まで現れず、取り上げた時さえ、例えば「詩の中で忘我の恍惚境に陶酔する瞬間を生みだしている女性の詩人は、我々の現代詩の中にいるだろう」としても、次頁では女流詩人の今までの寄与を否定している文で綴っている。それに対して、私は女流詩人の日本文学への寄与、特に独自の口語体自由詩(例えば古語・雅語や五・七音律の利用回避、口語などの利用を通して、詩の中で実感的真実性や顕在的な自己出張を遂げる事等)の在り来たりな定型から脱却しようとした貢献の在り方、又それに対して更なる発展及び認識度が上がる為に、米国の女流詩壇の類似する動き・展開を比較対照しながら発表する。
平成16年より、日本の国公・私立大学は、その教育研究水準の向上に資するため、教育研究、組織運営及び施設設備の総合的な状況に関し、7年毎に、文部科学大臣が認証する評価機関(認証評価機関)の実施する評価を受けることが義務付けられている。評価機関は、先ず各評価基準を満たしているか否かを評価し、大学の様々な状況を踏まえた上で、「認定」「不認定」「保留」のいずれかの判定をする。本研究は、日本で行われている認証評価制度を紹介・解説しながら、大学(特に英語教育)に与えている影響及び期待すべき成果について推測する。