中間選挙の開票速報が画面下に出ているNHKの7時のニュースに対し不自然さを大いに感じるアメリカ人妻

 「え、なんで?」そう言ってアメリカ人妻はおもむろにスマホで画面を撮っていた。アメリカに住む家族に見せたいという。それは夜7時のNHKニュースの画面下に表れる共和党と民主党の選挙速報である。大統領選でもないのに中間選挙の速報がこの日本でリアルタイムのニュースに出るのは極めて、極めて不思議な事であるようだ。言わばイタリアの夜7時のニュースで日本の党首選が表れるようなものかもしれない。

考えてみれば、これは日本は常にアメリカを意識し、太平洋の遥か向こうの国を思い暮らしているように感じるのである。逆に言えばアメリカで日本の総理が変わっても次の日の朝のニュースに数秒単位でコメントも無しにニュースで読まれ、それで終了である。

 ここに日本とアメリカの大いなる温度差があるのだ。戦争が起きてもアメリカが助けてくれる保障など微塵もないことに気づけ、日本政府ょ

 日本はまだ気づいていないのだが、アメリカは日本なんて言う国を気にしてはいないのである。私もアメリカに渡り実感として感じたのは、アメリカは日本のことよりも他のことで頭がいっぱいである。という事である。NHKという協会は特殊であり、まるで誰かに言われたかのように韓国モノのドラマを流し始めたり。昭和であればアメリカ一辺倒のドラマ放送と言ってもおかしく無い時代だった。我々の世代は、大草原の小さな家で泣かされ、こちらブルームーン探偵社でカッコよさを学び、アレフやフルハウスでアメリカの雰囲気を大いに感じたものだ。それだけでなく夜な夜なマーフィーブラウンなども見させてい頂いたが、妻にそれらのドラマタイトルを言えば、かなり通好みの番組選択で、通常アメリカでは、主演/監督マイケル・ランドンで行けば大草原の小さな家ではなく、ドラマ『ボナンザ』が有名だ。これらはまるでアメリカとNHKの日本国民に対する『プロパガンダ』にも感じるのは私だけだろうか。

一本のヤクルトを家族三人で分け合う暮らし

 金曜日の朝ヤクルトレディーが我が家の前で車を停めることになっている。近所に配達するためである。その時自分は偶然を装い予備のヤクルトは無いか尋ねることにしている。それも小銭がある時だけだ。今キャンペーン中のヤクルト400の7本パックは650円ほどで買える。自分はヤクルトが好きだが自分が甘いものを飲めば家族も欲しがるのは十分承知している。よって独り占めするのも大人気ないと感じ、80㎖のヤクルトを家族3人で分け合う。一人25㎖ほどだが、自分が家長と言うこともあり自分だけ30㎖頂き、他の2人は25㎖である。このヤクルト5㎖と言うのが家長の特権を表している。なるほど、自分はこの5㎖のために今まで父親としての務めを家族の中で行ってきたのか。しかし、一体このような暮らしがいつまで続くのだろうかと感じる。と言うか、感じてしまうのだ。

 昨日は外気温20度と言うこともあり、今では何も趣味の無い自分は、濡れてもいい格好で家族で近くのビーチに夕日を行った際、おもむろに服を脱ぎ棄て泳いでしまう。海面近くの海水は確かに冷たいが海底近くはまだぬるま湯のように温かく11月でも底だけ夏である、自分は深く潜り、海底すれすれ砂地に胸が当たるほどに泳ぐ。気持ちがいい。冷たい層を通り越して海面に頭を出せば多くの人がカメラを抱え夕日を眺めていた。

日本とアメリカ自国歴史教育の差

 アメリカから帰国した我が息子は、公立の小学校に通っている。小学六年生でもかなり内容の濃い歴史の授業があるので正直驚いているが、実際私が子供の頃も同じものを学んだことだろう。忘れているが。

 アメリカでの小学校での歴史の授業は、先住民のアメリカインディアンのことや、住んでいる州の大まかな歴史のことなどである。考えてみれば11、12歳ぐらいの脳みそではそれぐらいが関の山だろう。しかし、日本の小学六年レベルで、徳川家光は何代目将軍で、参勤交代制とは、征夷大将軍とは、あるいは五人組とは何か、庄屋とは何か、などなど歴史に非常に興味がある人でなければ、これらは単なる勉強のレベル超えていると感じた次第である。まるで風土記のような深い内容を覚え、将来どのくらいの確率で何かの役に立つのか? と思わせられる。言ってみれば、私が今まで日本での義務教育を終えて、数えきれないほどの仕事に就き、その後外国人と結婚しアメリカに渡って、また今一度自国に戻ってきたわけだが、これまでの人生で江戸幕府の第5代将軍、徳川綱吉の『生類憐れみの令』を深く思い出したことは恐らく一度もないだろうし、何かの役に立っていない。と言っておきたいものだ。あれだけ犬の州とも言われるコロラドで10年以上暮らしたがにもかかわらずにだ。一方、算数では暗算や面積の出し方など、アメリカの算数に比べ天地ほどの差があるように非常に実用的な教育内容が多い、家庭科も然りだ。しかし、今後できるならば自国の詳細な歴史を少し割愛し、第二言語の会話を早いうちからもう少し教えてもいいのではないかとも感じる。ホトトギスはもういいのだ。

 さて、本題からは離れるが、最後に一つ加えておきたい話がある。それは『道徳』である。はっきり言っておくが、アメリカの小学校に道徳を教える時間も教科も存在しない。日本では困っている人は助ける。ゴミは拾う。人とは正直に接する。あるいは挨拶する。などの基本的なことを道徳の時間に学ぶのだが、アメリカではそんなことを公立学校で教えようものなら、保護者から多大なクレームが入るのである。要するに「そんなこと家で教えるから、うちの子には変な思想や観念を教えないでくれ!」という事である。当然家でそんなこと教える親は10%にも満たない。辛口に言えば、これら各家庭の偏り過ぎた道徳観念や、逆に家では何も教えない異常な放任主義は、言わずともアメリカの犯罪率にも表れているだろう。例を挙げればコロラドに住んでいた時、近所のスーパーで見かけたのだが、レジに行く前に、自分のカートに載せているイチゴやブルーベリーなどの生鮮果物を、手でムシャムシャ食べながら買い物をする中年客がいて驚いたものである。商品の値段は重さ=値段になるので、結局食べた分は安くなるのである。このようなことが日常茶飯事に行われ、誰からも注意も受けず、本人すら悪意も感じないのであれば、一体だれが最終的にこのような大人を直すべきだろうかと感じる。このような社会をアメリカで垣間見て、ここで日本の息子の道徳の教科書を読んだ時にある意味国の差を感じたが、それは単なるGDPや国力では穴埋めできない何か、目には見えない差であることを痛感した。

これが探し求めていた、アメリカのお婆ちゃんの匂いか?

 自分には、お婆ちゃんの匂いを探す趣味などないことをはじめに断っておきたい。

 今まで使っていた、ポーチュガルというアフターシェーブローションが無くなったので、それに替わるローションを探していたのだが、偶然近くのウォルマートに行ったところ、昔スーパーで買い損ねた小さな瓶入りのコロンを見つけ、これをアフターシェーブローションとして使ったわけだが、これが何とも言えない古風な匂いのシロモノであり、まるで80歳のアメリカのお婆ちゃんから漂ってくるような匂なのである。アメリカのお婆ちゃんはなぜか皆同じような匂いがするもので、まるで『お婆ちゃん組合』で支給されている組合員限定のコロンの様な感じである。

 フロリダウォーターコロンと呼ばれる、このコロンは実は歴史のあるアメリカのローションで、そのむかし床屋での仕上げのアフターシェーブローションとして使われていた時代もあったらしい、また香港でも同じものが売られていて、中国本土では漢字名でも売られているらしい。匂いは柑橘系だが、ややムスクのような感じもする。決して安っぽい鼻に突く感じではないが、芸者の匂い、要するにおしろいの匂いもするのも確かだ(ヘリオトロープの花の香り)。旅行の際買ってみても面白いだろう。