暖かくなるにつれてアメリカでは竜巻シーズンとなり、南部や中東部の天気予報は警報が多くなる、しかしながら今回のミズーリ州ジョプリンを襲った竜巻は例外のようだ。
私が住んでいる平均300日以上晴天のコロラドでも珍しく晴天の日が少なく雨が多い、しかしながら竜巻に関して言えば、コロラドは東半分がグレートプレーン(大平原)に属するため竜巻は隣の州の話ではない。
ミズーリ州またその周辺の州は山も丘なく360度平地である、ジョプリンは、オクラホマとカンザスに近いミズーリ州西の外れにある小さな町だがその町自体が無くなってしまったようである。
NBCは早速特集を組み、キャスターが現地入りした、その彼は淡々とインタビューするがその人たちは既に容易されていたらしく彼女達も淡々と答えるが、みんな当然パニックに陥っていて自分を取り戻すのには時間がかかるようにさえ感じる。キャスターは答えてくれた人と話の最後には握手を交わし女性にはハグ(軽く抱きしめる)をしていた。被災者にインタビューすることに対しては遠慮もしないそれは視聴者に対する現在の一番大切な情報だからだろう。しかしキャスターらは被災者に対し『今のお気持ちは?、驚きましたか?』などと彼らの気持ちを絶対に聞こうとはしない、それはみんなが悲嘆に暮れた同じ気持ちだからであろう、ハッピーな人は誰もいるはずがないからだ。
質問は何をしていたか、どこにいたか、どうなったか、家族は無事かなどだ。『これからどうするか?』なども愚問のようだ。
写真に写っている女性はたまたまキャンピングカーで家に帰省していたらしいが、その車と実家がなくなってしまったようである。
ここでの一番の被害は町の病院だったようだ、 緊急治療室は突然の竜巻に破壊され、救急治療を受けていた患者も看護婦も医師もいなくなってしまったようである。他の病室もボロボロである、竜巻の渦の中は気圧も違い竜巻が近づくだけで相当のダメージがあるようである。
町も変わりうせ、職場から帰ってきても、自分の自宅の場所がわからない人が多いらしく彼らはナビで住所を検索し、たどり着くらしいが自分の家を示すモノも、妻も子供も何も無い、呆然と途方に暮れるだけだ。
小枝一つでさえ、時速何百キロで渦を巻く竜巻の中では簡単に体を貫通するらしく、竜巻の強風で体が宙に浮いたら死を覚悟するしかないらしい。万が一遺体として見つかっても傷だらけで人間の形はしていないという。私自身アメリカでこのような大きく幅のある竜巻をテレビで見たのははじめてだ。
ある男性はパジャマのまま自宅のあったところから飼い犬を捜し出した。感動的光景とニュースでは言っていたが、この先行くあてはあるのだろうか。
アメリカでは通常災害が起きると近くの町の消防士やレスキュー隊が災害援助をし、それでも足りなければ、州兵が出動する、彼らは各州に配属された兵隊で合衆国に所属するミニタリーとはまた違う。
写真では星条旗を瓦礫の上に立てているが、復興するための気合の意味だろうか。
日本には日ノ丸を反対する考えもあるようだが、私達は日本人として日本のシンボルをもっと敬うべきではないだろうかと感じる、それとも戦争に負けたから国旗のデザインも変えるべきとの意味だろうか。それに近隣諸国に対し異常に気を使うことも無いし、もっともっと堂々とするべきだろう。
最近では祝日に国旗を掲げる家もほとんど見かけなくなり、国旗を大きく掲げるのは理解に苦しむ右翼組織ぐらいだろうか。しかしアメリカほどに国旗を掲げ愛国主義をアピールするのも考えものだ、それは自国のことしか知らない愚か者のようにも感じる。
いろいろ考えているうちにまたコロラド州の竜巻警報が画面の下に表示される。場所は東の外れだ。 私が住んでいるところは山の麓だからまず竜巻は来ない。だろう。。。
赤く表示されているところが注意地区で濃い赤が特別警報地区である。
このようにコロラドからニューヨークまでの広い範囲で注意報が出ていれば、竜巻が起こってからでないと逃げようが無いだろう、もし車で逃げるにしても家の中にモノが多ければ一番大事なものは何を持っていくべきか迷い、そんなことしているうちに吹っ飛ばされるのが今回の例だ。
アメリカには『トルネードハンター』なる若者が存在する、彼らの撮った画像を観て頂きたい。
彼らは撮った画像をテレビ局に売り込む。
ほとんどのニュース画像は彼らの著作といってもいいだろう。