2010年秋 原風景*

デンバーから南へ下りコロラドスプリングスにガーデンオブゴッドと呼ばれるところがある、ここは地中で褶曲した長く硬い岩盤が長い時をかけて地中に顔を出した様を見ることができる。
アメリカ大陸は地球の中でも若い大陸らしい。

僕が以前、物流工場でバイトをしていたときにフォークリフトがないから早朝荷物を降ろせないと愚痴をこぼしていたトラックのドライバーがいたが、上の写真のようなトラックなら愚痴も出ないだろう。

 

アメリカのトラックではよくフォークリフト一体のトレーラーを見かける、実に合理的だ。
乾燥の多いコロラドでは山火事も見かける(自然発火)、これは小さなくすぶりのようだが、翌朝にはこの山全部が真っ黒こげだった。先月のボルダーの山火事は悲惨なもので、金持ちは山の中に大豪邸を建て暮らすが山火事で全てを失う可能性もあることを忘れてはならない、そんな大きな家ばかり150棟以上が燃えてしまったらしい。やはり暮らしは小さくシンプルが一番だ。

朝の風景。家の近くから見えるロッキー山脈もだいぶ秋らしくなってきた、周りの木々が紅葉になるのは時間の問題だろう 。ここが標高1500メートル以上、富士山五合目以上のところであることは少しでも天国が近いことを意味するのだろうか。

 テレビを見ない僕らは時間があれば横になり、
ギターを弾く、他愛も無い話をする、そんなことしか時を過ごす方法がない。
これ以上シンプルにならないというくらい、生活は静かで実に簡素だ。

デンバーからハイウェイー70号線乗り西に向かう途中スキーリゾートVAILの手前にディロン貯水池がある、ここは僕の好きな景色の一つであるが、この近くにはKEY STONEなどのアメリカ有名スキーリゾートがある。

妻の実家への帰省中にワイオミング州シャイアンで給油。田舎に行けばアメリカ原風景が色濃く残っている。ワイオミング州はアメリカの中でも一番人口が少い、アメリカ英語を習いたい人はこのような田舎でホームステイしながら小さな英語学校に行くのが良いだろう、中西部は訛りが無いから。英語を習うのに決して南部には行かないこと、ルイジアナやテキサス、ミシシッピーアラバマなどなど、彼らの言葉はアメリカ人でさえ理解に苦しむ。。。
 大陸横断鉄道はユタ州で西と東とで合流し完成した、ハイウェイー80号線でデンバーからワイオミングを通り、ユタに行く。その途中ユニオンパシフィック鉄道と並走する箇所が多い。ほとんどは貨物列車だ。

Stomach Flu 腹風邪*

ストマックフル 『アセトアミノフェンが効く』
日本名『腹風邪』とも言うべきだろうか、火曜朝に手作りヨーグルトを一口と冷奴と味噌汁を食べた後、腹痛を感じほんの少しのつもりでベットに横たわるのだが猛烈な悪寒と吐き気に起こされたのは正午過ぎだったろうか。
アメリカに来て病気らしい病気になったことがないのが自慢だったが今回は様子が違うようだ。
腹部全体に粉々に割れたガラスが入っているように痛い、全体的である。しかも猛烈に寒気と頭痛があり関節が痛み出す、体温は37.5度であるこれはいつもより少し高いくらいだ。しばらくすれば治ると思って『ペクトビスモ』胃薬を飲むが全く効かない、漢方薬『保和丸』を試したいくらいだったが、アメリカでは中国のように簡単に手に入らない。またこれは『傷寒論』の太陽病三日にある調胃承気湯でも服用すべきと感じた。しかし通常の風邪のような喉の痛みや咳、鼻水は全くない。
夕方になったが一向に収まらず、この国に来て初めて保険会社直轄の病院に行くことにした。
フラフラになりながら車に乗ると20キロほど離れたところに妻の運転で向かう。
ガラガラの待合室にいるとすぐに呼ばれ体重を測りその後診察室に行く、看護婦が血圧と酸素濃度、脈、トイレで尿などを測りその後ベットに横たわっていた、その後医者が診察室に来ると、また脈をみて腹の具合を確認し始めた、どこを押さえれると痛いか?、僕は全体が痛いし下痢は無いと話す。妻が彼は日本から来たのだと話すと医者は飛行機の乗換えで一度行ったことがあり実家はどこかと聞いてくるが、そんなことはいまどうでもいい勘弁してくれ。それでも僕は人の良さから京都の近くだと話すが『福井』を知っているアメリカ人はゼロに等しいだろう。
医者は万が一を考えて、レントゲンも撮ることとする、しかし看護婦の検査では僕はどうやら深刻な脱水症状らしい、ドクターが言うには尿もレントゲンも問題ないらしく、早速脱水症状に対応すべく点滴を行った、とりあえず1リットル、しかしその間も症状は変わりなく腹痛と寒気、関節の痛みと激しい頭痛が襲ってきた、それを知った医者は看護婦に解熱特別注射を用意した看護婦が言うには名づけて『キャデラック』、とにかく効き目が速いらしい。しかしいまはそんな名前どうでもいいのだ。しかしそれを打たれると僕は少し落ちついた感じがしたが依然腹は痛い。
点滴を2本目に差し替えた、2リットルになる、どうせ保険が利くのなら元を取らなくてはと考えるようになってきた。
2本目が終わる頃尿意を感じ点滴は終わりとなる、その後医者が診察室に来ると『ストマックフル』だと診断される、Fleとは言うもののインフルエンザではなく、細菌(ウイルス)が腹部に入ったものと考えることが早い。おそらく手作りヨーグルトが原因かも知れない。それとも月曜に病院帰りの『ニック』に久しぶりに会ったことだろうか。色々思案するが原因は定かではない。
その後医者はブレンドテーストのものを食べるように言う、例えばやわらかいパンやスープ、ライスなど、くれぐれもワサビを食べないようにニコニコして言うが、そんなジョークを聞く余裕はなかった。
一体この国の人は真面目に生きているのがジョークに生きているのはわからなくなるときが時々ある。
僕は車椅子に乗せられ、病院玄関まで行くと妻の迎える車に乗り込み家路へと向かう。
時刻は夜10時を過ぎていた。
その夜は再び腹痛と悪寒に悩まされながら数時間ウトウトし一回激しい吐き気で起こされトイレに行くが何もなかった、あくる日の水曜も妻は自宅で仕事をすることにし看病してくれた、お粥が食べたいと話すと妻は調理し始めたが彼女が仕事部屋に戻り電話で同僚と話をしていた、しばらくし僕はお粥が遅いと感じキッチンに行くとすでに焦げていた。仕方なくバナナとビタミンドリンク(電解質)を飲みまたベットに横たわる。
数時間ウトウトしたところで急にお腹がごろごろし『オナラ』だと思いほんの少し力むと何か生あたたかいものをお尻全体に感じる、どうやらアメリカに来て初めて失禁してしまった。全くシャレにならないことが起こってしまったのだ、僕はフラフラの体でバスタブに行くと気持ちのゆるみから一気に出てしまった。

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むかし、小学生の頃友人と二人で自転車に乗りおもちゃを買いにスーパーまで行きその帰り道に自転車に乗りながら下着の中に『クソ』してしまったことがあったが全くそれ以来のことだ。そのときは家で母にこっぴどくしかられたが、それに比べると、今の青い目の母ちゃんは実に優しい。
自分で下着を洗い軽くシャワーを浴びると、妻に変えの下着とベッドシーツを用意してもらう、その間僕は床に横たわっていた、『ストマックフル』なかなか手ごわい。当然バスタブはその後消毒した。
医者に言われた通りに、ドラッグストアーで購入した『アセトアミノフェン』を昼食後にはじめて服用する、昼食と言えどもフルーツゼリーだ。そして夕方まで寝込むがその後、嘘のように症状が改善する。薬が早く効いたのだろうか、その後は6時間ごとに服用する、しかし胃の痛みは完全には治まらず、今も少し続いている。
明日はダウンタウンのオフィスに行けるか心配だ、夕方顧客が二人来るからである。
しかしこれからまた横になるとする。
中西部は乾燥しているために菌は感染しやすい。
病院での処置料は全てで50ドルだった。

追記
結局、腹痛の症状は一週間続く5日目深夜には激しい胃痙攣によって起こされる。大人でさえこんなに苦しいのだから子供や幼児にはかなりヘビーだろう。
日本の皆様もアメリカに来たときには注意して頂きたい、中西部は乾燥が激しいために菌は簡単に空気感染する。予防は水を飲むこととよく寝ること。

結局、関心が無ければ相手にしなければいいだけのはなし*

このことは、ビジネスや人づきあいでも言えることだが、ことさらアメリカでは相手に関心が無ければ相手にしないことが多い。それは失礼でも常識知らずでもない。
例えばパーティーで名刺の交換をし、後日連絡する約束をつくっても、関心が無くなれば相手は電話はかけてこないし、こちらが電話しても先方は受話器に出ないかもしれない、あるいは社長はいつも不在だといわれるかも知れないし、そうゆうことにしているかもしれない。
日本ならば、『後日、先日はお会いできて光栄でした。しかしながら今のところは興味が無い』とでも恐縮のいう電話をするだろうか。またそのような電話をしたり相手に話したりすることが面倒に感じて、連絡が遅くなったことをまた恐縮したりする。相手はもっと早くいってくれとでも言いキレるだろうか。しかしアメリカではそのようなコミュニケーション自体がエネルギーの無駄と考えられる(精神的な)この国はドライなのだ。

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当然パーティーで仕事以外のことでメルアドなどを渡しても、こちらに関心が無ければ一切相手にはして来ない。しかしその場所での雰囲気を悪くしたくないため。最初から断ることはしないだろう。これは当然アメリカ人同士でも同じ事で、連絡が無くとも別にキレることはないし、無視されたのでもない。そんなときは関心が無いのだと思いあっさり忘れることが肝心だ。逆にこちらから連絡などすれば、忘れてたとか言われるのが『オチ』だがそんなときはその前に関心が無いのだと気づくべきだろう。
付き合いは極めてシンプル。湿り気はない。
結局、面と向かって断ることをしないのがアメリカ流だろうが、『和』の精神は存在しないが、相手を傷つけたくはないという心理はある。