主要登場人物(※妄想)
岡 美空(株式会社MISOLAN社長):綾瀬はるか
海野諒太(アルバイト社員):塩野瑛久
坂下萌美(株式会社MISOLAN副社長):桜井ユキ
江木慎一郎(株式会社MISOLAN取締役管理部長):浅野和之
工藤達也(株式会社MISOLAN社員):加藤 諒
その頃MISOLANでは萌美が明日の海野諒太の初勤務の準備を進めていた。
「江木さん!保険関係はお任せしてもいいですか? 私は雇用関係の書類を揃えますので!」
「OK!」
江木は萌美が前の職場から引き抜いた総務・人事畑一筋のエキスパートである。
「今頃社長、缶詰め状態で脳みそフル回転でしょうな!」
「流通業界は初めてだから、大変だと思わ!でも、ああ見えて体育会系だから根気と粘りできっといいヒアリングしてくるわよ! 工藤くんからも詰め寄られて、相当念を押されてたから!」
クスッと笑いながら萌美は再び書類たちに目を戻した。
スーパーデリフレッシュ会議室の時計が午後5時になろうとしていた。
「もう5時、ひとまず会社に連絡を入れておこうかな!」
「お電話ありがとうございます。ソリューションで未来を創造するMISOLANでございます!」
明日の書類の再チェックを終えたばかりの萌美が電話に出た。
「その声は萌美ね! 私、美空! お疲れさま!」
「美空! お疲れ!」
「打合せ、どんな具合?」
「まだもう少しかかりそうなの! ここ(スーパーデリフレッシュ)は午後11時までだから私も覚悟決めて気合入れ直すわ!」
「さすが体育会系! でもあんまり根詰めないでよ! 明日は海野さんの初出勤なんだから!」
「あっ、そうだった! すっかり飛んでたわ!」
「ご苦労さま、明日の準備は万全だから安心して!」
「ありがとう萌美! やっぱ頼りになるわ!」
翌日、美空は業務開始1時間前に出勤した。
そして、改めて海野諒太の履歴書を読み返した。
面接時に海野諒太の誕生日は過ぎていたので未成年ではなかったが、まだ学生ということもあり保護者の名前を記入してもらっていた。
「お母さんの名前書いてあったんだ!」
面接時は見落としていた保護者名を見て、美空はハッとした。
「海野妙子」
「海野妙子・・・」
「海野妙子って・・・」
昨日、スーパーデリフレッシュで賃金台帳の確認をした際、初日の顔合わせで気になっていた女性は海野妙子という名前だと知ったのだ。
「まさか、海野妙子さんは海野諒太の母親ってこと?」
「同姓同名? いやいや・・・ 」
先日来、スーパーデリフレッシュの気になる女性といい、海野諒太の顔や締めていたネクタイの記憶といい、漠然と朧げな記憶が立て続けに頭の中で浮かんでは渦巻いた水に吸い込まれる落ち葉のように絡み合っている。
美空はそれらを整理しようとするのだが、まだ何か必要な1ピース(記憶)が残っているのではないかと感じていた。
そして、それがわかった時、美空にとって忘れていた大切な記憶が一気に形となって現れるような気がした。
「美空!海野さん出勤よ!」
萌美が美空に声をかけた。
「あっ、はい・・・」
海野諒太は会議室に通された。
「海野さん、おはようございます!」今日からよろしくお願いします。」
「こちらこそ、皆さんの足を引っ張らないよう頑張ります!」
「じゃあまず、書類に署名をお願いします。」
そう言って昨日萌美が準備してくれた書類を諒太に渡した。
諒太が書類に向かっている顔を改めてまじまじと眺めながら、美空は聞いた。
「海野さんのお母様って、もしかしてスーパーデリフレッシュにお勤め?」
諒太は書類に向かいながら顔も上げずに答えた。
「はい!」
確信めいたものはあったが、その時のあっさりと答えた諒太には何の違和感も感じられなかった美空であったが・・・
「偶然なんですけど、スーパーデリフレッシュに母は勤めています」
一通り書類への署名が終わった諒太が、今度は美空の顔をしっかりと見ながら話した。
「そうだったんだ、じゃあみんなを紹介すわね!」
つづく


