こんにちは! DITinoueです。
今日も恐竜のニュースになります。
三畳紀編までは、もう少しお待ちくださいね。
今回は、恐竜研究最大のミステリーともいえるかもしれません、白亜紀末期の絶滅に関するお話です。
今回、カギになるのは、最近よく叫ばれてる、ダイバーシティ(多様性)です。性別、年齢、学歴、国籍、住所、人種……。
人間は様々な個性を持っていて、全く同じ人は一人もいません。
しかし、その一面だけを見て差別とかを人間はしてしまうわけなんですけども、この「多様性」を生物学から見てみると、どうなるのか?
それではどうぞ。
新しい論文のはなし
隕石衝突直前、白亜紀末期のロッキー山脈。現在の、モンタナ州、南北ダコタ州、ワイオミング州にあたる地域では、ティラノサウルスやトリケラトプス、アンキロサウルス、エドモントサウルスなどが発見されています。
これまで、隕石衝突直前の恐竜の多様性について話をする時は、このあたりの地層が多く根拠として使用されてきました。
しかし、今回発表された論文は、南部のニューメキシコ州から産出する、クリトサウルス、トロサウルス、グリプトドントペルタという三種類の恐竜に着目したものでした。
地層の年代を測っていくと、これらの恐竜が生息していたのは、最初に取り上げたティラノサウルスたちとほぼ同じ年代でした。
ここから導き出せるのは、少なくとも北米大陸においては、恐竜はまだまだ多様性を維持していたという事実です。
現在、南米でも同じように、絶滅直前に生きていた恐竜についての研究が進められており、これ次第で、絶滅直前の恐竜の勢力が分かるかもしれません。
恐竜は、既に多様性を失くしていた?
元々は、先程もあったように、恐竜は隕石衝突直前まで大繁栄していたという説が有力でした。
しかし、ここ最近になってから出たデータでは、隕石衝突時と、その800万年前の恐竜の多様性を比較しています。
衝突の800万年前の時点で、アメリカ西部に生息していた恐竜の内訳はこうです(発表当時の解析)。
- アンキロサウルス類:5
- ケラトプス類:10
- ハドロサウルス類:7以上
- ティラノサウルス類:3
これが、衝突時になるとこう変わっていたというのです。
- ケラトプス類:2
- ハドロサウルス類:1
- ティラノサウルス類:1
どうですか。
明らかに数が減っています。
これを根拠に、既に恐竜は隕石衝突前には衰退していた、という説が勢力を伸ばしていたんです。
これを支持する学者は、火山活動の活発化などにより、恐竜の生息域が狭められたとも語っていて、追い詰められていったところのとどめの一撃が隕石の衝突だった、というシナリオを描いています。
しゅ、多様性。
タイトルにもなっているこの言葉。
どこかで聞いたことがあるようなワードですね。
あのちゃん? はて、何のことやら。
そんなことは置いておいて、漢字にすると「種、多様性。」です。
つまるところ、どれだけたくさんの種類がいるかってことですね。
今の世の中、多様性多様性と叫びまくられてますが、生物学での多様性はまた別の鍵を握ります。
考えてみてください。
例えば、A国の人々は、みんな脚が速いが泳ぎが苦手で、暑さに弱い。
一方、B国の人々の個性はバラバラで、泳ぎが上手いけど脚が遅い人もいれば、暑さには弱いけど、乾燥には強い人もいるし、運動能力はボロボロだけど超秀才もいます。
この国は隣り合っているのですが、地球温暖化の影響でしょうか、突然、海水面が一気に上がり、陸地が水没していきます。
A国の人々は、泳ぎが苦手な人ばかりなので、ほとんどが水に呑まれてしまいました。
一方、B国の人々は、漏れなくダメージを受けたのですが、泳ぎが得意な人は生き残り、知恵を持った人は何とかいかだを作って難を逃れました。
簡単な例えでしたが、ようは、特徴がみんな同じだと、何かが起こった時、それがその弱点に当てはまるものならば、一気にその集団は壊滅してしまいます。
しかし、個性が様々な人が一緒にいると、何かがあっても、それに強い人は生き残ります。
多様性があることで、種としての生存率は自ずと高くなるのです。
この、絶滅直前の話のポイントになるのはまさにこれ。
多様性があるのと無いのとでは、「繁栄」といえるか「衰退」といるかは大きく異なります。
その研究が今まさに進められてる、ということですね。
さいごに
というわけで、今回は恐竜絶滅直前の、恐竜の多様性についての話でした。
こう考えてみると、やっぱり人間も多様性があった方がいいですよね。
生物学的に見てももちろんですし、やっぱ、色々な人がいた方が面白いじゃないですか。
お互いが認めあえる社会に、少しずつ近づけばいいですね。
それでは今日はこの辺で! 次回もよろしくお願いします! 最後まで読んでくださりありがとうございました!
