写真はイメージです Photo:PIXTA
「思考」が売り物になるコンサルタント。彼らが最初の3年間に学び身につける技術は、圧倒的に濃いのだという。すべてのビジネスパーソンに応用が効くコンサル思考と作法の中から、文章を記す技術と常に付加価値を出す精神の在り方について、「VS形式」で紹介する。本稿は、高松智史『コンサルが「最初の3年間」で学ぶコト』(ソシム株式会社)の一部を抜粋・編集したものです。
箇条書きVS感想文
僕らは小学校の時に、ありとあらゆるタイミングで感想文を書いてきた。小説家を目指すが如く、すべらない話をするかのごとく、原稿用紙に日本人が大好きな起承転結が大吉だと教え込まれてきました。しかしですよ。
僕らは小説家になんてなれないし、サイコロの目にどきどきしながら「すべらない話」に出ることなどない。
故に、起承転結など無用の長物。何が言いたいのかというと、
「感想文」のような、縦書きの400字詰めの原稿用紙に書くような文章は謝罪文に取っておこう。
謝罪文くらいでしょう、ビジネスをする上でウダウダと起承転結というか、回りくどく書いたほうが吉なのは。
では、どうすればいいのか?それは、箇条書きです。本当に箇条書きが最強なんです。その理由はこちら。
1行が短いから、さっと書ける。
1行が短いから、構造化しやすい。
1行が短いから、読みやすい。
例えば、皆さんが1人でクライアントミーティングに出席したとして、帰り道にさくっと、こんな感じにメールしてほしいのです。
先ほどクライアントミーティングに参加してきましたので、簡単に共有させてもらいます。詳しくは後ほど、議事メモを共有いたします。
・概ね、我々のキックオフ資料について「違和感は無い」というコメントを頂く(最高!)
・特に、前半フェーズの「例のマーケット未来予測」については社長の関心も強く、我々チームとしても注力モジュールとすべき印象(がんばります!)
・また、先方主導でキックオフ資料を関係者に根回ししてくれるとのこと(安心!)
このメール文章例には、色々な形式としてのテクニック/お作法が入ってますよね。クライアントの発言は「」(鍵カッコ)で括るとか、事実ではなく「自らの意見/スタンス」については、「~の印象」という表現を使う。
そして、()の中に自分の感情を少し載せておいて、ちゃんと書き手の「顔」が浮かぶようにする。そんな細かいルールは、先輩のメールを見ながら真似ていくのが吉でございます。
「書いて削る」美学VS
「ぴったり書く」美学
世の中って本当に不思議です。「こんなサービス」が世の中で愛され、依存しちゃう人まで出ちゃうのですから。
そんなサービスの1つが、Twitter=140文字まで呟ける。
これ。ほんと今となってはあれですが、140文字ってもはや多いか少ないかも分からない。これが世界を席巻すると予測できた人の想像力には惚れぼれするしかありません。
そして、この140文字を書く時に限らずビジネス文章も、良い文章、伝わる文章を書くためには心掛けねばならない心得が1つあります。
それは「文字数を気にせず書いてから、文字数を意識して削る」こと。
PowerPointでマス目に文字を書く。感覚的に30文字くらいだな!と思った時、殆どの人が30文字ピッタリを始めから狙う。「ぴったり書く」美学を振りかざしてくる。
気持ちは分かりますよ。でもそれだと、文字数を気にして、言いたいメッセージを端折る。そして、最初に思いついたワーディング故に冗長になるということが自然と起きてしまいます。
ですのでもう、ルール化しちゃいましょう。
いっぱい書いて削る。2倍位の文字数で書いて、あとは無駄な文字を削っていく。
こんなイメージが良いかと思います。これでめっちゃ濃くなりますよ。
文章は「書いて削る」クセを身につけたい。 拡大画像表示
出席するなら何かしら発言を VS 未熟なのだから黙っておきます
コンサル業界での不文律になっているのが、「発言しないなら出席すんな」。
コンサルタント1年目はミーティングの度に胃がきりきりする原因の1つが、まさにこれでした。
「発言をしないならさぁ、出席しないでもらえる?」というお言葉。言い方は昭和感ありますが、この格言に込められた意図はビジネスパーソンとして本当に大事である。
他人事にするな。当事者意識を持て。
会議で必ず一言話さなければならないとなると緊張感が増し、おのずと、そのミーティングの当事者になれる。これが最大の狙いです。







