イベント概要
兵庫県姫路市南西部にあるJR網干(あぼし)駅の西約1.6kmの場所には、JR西日本の車両基地の一つである網干総合車両所があります(所在地は姫路市ではなく太子町)。
この網干総合車両所では定期的に一般開放イベントが行われているのですが、鉄道にそこまで興味のない私は2019年に見に行ったきりで、コロナ禍が終わって一般開放が再開されても見に行くことはありませんでした。
しかし、一般公開の内容を見ると「多機能鉄道重機」の展示があるではありませんか!
多機能鉄道重機は、ヒトの上半身を模したロボットで、高所での軽作業を安全に行うために、2024年7月からJR西日本が使用しているものです。
他の展示もいろいろあるみたいですが、今回はこのロボットを見ることを主目的として出かけてきました。

▲一般公開イベントのオープニングセレモニー終了後、撮影のために3体並んだカモノハシのイコちゃん(左端はSMART ICOCAのキャラクターであるスマートイコちゃん、中央はイコちゃんの銅像(?)、右端はJR西日本のICカード「ICOCA」のキャラクターであるイコちゃん。左右の2体は着ぐるみ。)
イベント名称: ~網干総合車両所公開イベント~「ふれあいフェア2025」
日時: 2025年11月3日(月・祝日)10:00~15:00
場所: JR西日本 網干総合車両所
入場料: 無料
予約: 不要(シャトルバスの乗車や、一部のイベント参加には予約、あるいは抽選で当選する必要があります)
駐車場: なし
交通アクセス: JR山陽本線 網干駅から徒歩約30分
注意事項:
- シャトルバスの乗車には事前の申し込みが必要です。
- ドローンなどの持ち込みは禁止されています。
- 三脚や一脚、自撮り棒、脚立の使用は禁止されています。
- 酒に酔った状態では入場できません。
イベントの様子
網干駅から会場へ
08:47
網干行の快速電車でJR姫路駅を出発。
8:57
JR網干駅に到着。
網干駅の北に出てから、線路沿いに西へ進みます。
西へ約1.6km歩いたところで、線路沿いに上り3.0パーミルの勾配標が立っています。そのすぐ横にある階段(中央に自転車用のスロープがある)を上がって陸橋で線路を越えたら、陸橋上のガードレールの切れ目から道路を横断して網干総合車両所の正門へ行くことができます(安全確保のため総合車両所の方と警備員さんがおられます)。
私は西門から入り、西から東へ総合車両所内を見学するつもりだったので、陸橋を渡ってから総合車両所の南側に沿って走る道路を西へ進みました。
私が歩いたルートは下の地図の通りで、網干駅から総合車両所の西門までの距離は約2.4km。
https://maps.app.goo.gl/cXGnPNPMLSEt8HYh7
▲JR網干駅から網干総合車両所西門へのルート
09:30
網干総合車両所の西門に到着しました。

▲西門の様子(奥に見える紅白の幕の前でオープニングセレモニーが行われた)
ここで総合車両所内の配置を紹介しておきます。

▲ふれあいフェア2025会場地図(国土地理院発行の2万5千分の1地形図「網干」の一部に当ブログ管理人が施設の名称や展示の位置を書き込んだもの)
オープニングセレモニー
09:45
オープニングセレモニーが始まりました。
来賓の挨拶の後は、テープカットです。

▲テープカットの様子
オープニングセレモニーのために、JR西日本のICカード「ICOCA」のイメージキャラクターである「カモノハシのイコちゃん」の着ぐるみが2体と銅像(?)が1体会場に来ていましたが、セレモニーの後は3体が集合してくれました(冒頭の写真)。
第2検修庫
立ち入り禁止のテープが張られて中に入れなかった第2検修庫は外から内部を見るだけにして、第1検修庫へ。

▲第2検修庫内の様子(検査用の台車と、車体を吊り上げるためのクレーンがある)

▲検査用台車に載せられた車両(第2検修庫内)
第1検修庫へ向かう途中、屋外の棚に奇妙な物体が置かれているのが目に入りました。よくみると、それは連結器。

▲連結器の先端

▲連結器の付け根
連結器の付け根なんて初めて見ました。
では、第1検修庫に入りましょう。
第1検修庫
第1検修庫は網干総合車両所内の建物の中では最大で、北半分は列車を編成ごと持ち上げられるジャッキがあり、南半分は台車や車輪の整備をするための空間です。

▲台車の整備のため車両をジャッキアップしている様子(第1検修庫内の北側)
南側は、台車に関連する部品が大量に並んでいて圧巻でした。

▲台車枠

▲無数に並ぶ輪軸

▲組み上がった台車

▲巨大なディスクブレーキ

▲車輪の形を整える門型NC車輪旋盤

▲削られてピカピカの車輪

▲床に並んでいるのは電車のモーター
多機能鉄道重機
第1検修庫内を見終わって東端から外へ出たら、南へ。
すると、ありました!本日、私がここへ来た最大の理由である多機能鉄道重機です。

▲多機能鉄道重機(左手は物を掴むための把持ツール(マジックハンド)、右手には切断ツール(チェーンソー)を装備)左手で枝を掴み、右手のチェーンソーで枝を切る。

▲多機能鉄道重機は鉄道工事用のトラック(道路も線路も走れる)の後部に搭載されている

▲操縦者はロボットの頭にあるカメラ等の映像をVRゴーグルで見ながら操作する
ブームは最大12mまで延びるそうです。

▲こんなに高くまで上がる

▲ブームの付け根に操縦席がある

▲操縦室には銃のグリップのような操縦桿が2つある
JR西日本がYouTubeで多機能鉄道重機を紹介していますので、転載します。
第3検修庫
多機能鉄道重機を見た後は、その周辺の展示物や観光列車「はなあかり」を眺めてから第3検修庫へ向かいました。

▲ヘッドマークの展示

▲方向幕の展示

▲方向幕巻取機

▲観光列車「はなあかり」の展示
人だらけの第3検修庫へ西から入ります。

▲第3検修庫
第3検修庫の中でまず目に入ったのは、ありえない行き先表示を出した227系新快速のAシート車両です。

▲新快速・吹田行の表示(実際にはそのような列車は存在しない)
奥(東)へ進んでいくと、321系の車内へ入るための階段がありました。
よくわかりませんが入ってみると、車内は鉄道部品の展示や打音検査の体験、缶バッジ製作といったイベントが行われていました。

▲よくわからないまま321系の車内へ入った
部品の展示は、機械が好きなら楽しいと思います。

▲制輪子(ブレーキシュー)(手前)とヨーダンパ―(車体と台車を繋ぐダンパー)(奥)の展示
パンタグラフのスリ板(架線と接触して電気を受け取るための部品)まで展示されていましたが、間近で見ると大きくて重量感もすごい。

▲パンタグラフのスリ板
321系の車両を出て順路通りに進むと、第3検修庫南側中央付近のドアから外へ出ることになりました。
警察車両展示
そのまま第3検修庫の南側を東へ進んで帰ろうかと思っていたら、何やら見慣れぬトラックが止まっています。
近づいてみると、それは警察のレスキュー車。これも展示の一環です。

▲兵庫県警のレスキュー車(左前方)

▲兵庫県警のレスキュー車(左後方)
警察官の方に聞いてみると土砂崩れや災害の際に出動するらしく、大規模災害のニュース映像などで、よく見ると警察のレスキュー車が映っていることがあるそうです。
このレスキュー車の右側には、新品の車輪が山積みになっていました。

▲山積みの車輪
全て同じように見えるのですが、ラベルを見ると221系用と223系用に分かれているようです。

▲221系用の車輪(?)

▲223系用の車輪(?)
帰宅
11:00
見たかったものは一通り見られたので、正門から陸橋上に出てJR網干駅に戻りました。
11:25
JR網干駅に到着。
11:30
姫路行の普通列車で網干駅を出発。
11:40
JR姫路駅に到着。