1月21日、はてな東京オフィスで「CRE Camp #4 ユーザー信頼性を支える現場の知見LT大会」を開催しました。大いに盛り上がったこのMeetupイベントのレポートをお届けします。
こんにちは、はてなMackerel CREの
id:kmuto です。
CRE Campは、Customer Reliability Engineering(CRE)やCustomer Support/Successに関わるエンジニアの皆さんに、プロダクトの信頼性向上とユーザー体験の改善に向けた取り組み事例を共有し、交流するMeetupです。
CRE自体は各社で実践が増えてきたものの、それぞれ役割や解釈が異なるという性質もあってか、横断的なつながりを提供するこのCRE Campは回を重ねるごとに成長を続けています。
その第4回となる1月21日開催の「CRE Camp #4 ユーザー信頼性を支える現場の知見LT大会」、私たちはてなは会場スポンサーとして、東京オフィスのイベントスペース「SHIBAFU」を提供し、来場の方々をお迎えしました。
満員御礼の大盛況で、セッションの内容も濃く、参加の皆さんには大いに刺激的な時間を過ごしていただけたのではないでしょうか?
- オープニング
- 『なぜCREを8年間続けているのか』 — 株式会社はてな missasan(三浦美沙)
- 『人依存の対応をClaude Codeで自動化し、工数を半減させた話』 — 株式会社リンクアンドモチベーション くずば さん
- 『カスタマーサクセス業務を変革したヘルススコアの実現と学び』 — 株式会社ログラス
- CRE Campの本領は懇親会にあり!?
- おわりに
オープニング
CRE Camp #4の司会は、株式会社SmartHRのプロダクトエンジニアである
id:a-know こと井上大輔さん。先日の「はてな卒業生訪問企画」をご覧になった方はご存じのとおり、はてな在籍時代の2017年にMackerelのCREを立ち上げた、日本のCREのパイオニアです。
久しぶりとなるはてな東京オフィスの設備も勝手知ったるものといった様子で、セッションの熱気を高める司会を披露いただきました!

x.comはじまるよ! #cre_meetup pic.twitter.com/oc819AdCMg
— a-know (@a_know) 2026年1月21日
『なぜCREを8年間続けているのか』 — 株式会社はてな missasan(三浦美沙)
セッションのトップバッターは、私たちMackerel CREのディレクターを務める
id:missasanです。
2018年の入社以来、約8年にわたりMackerel CREに関わり続け、その仕事が変化していく中での面白さを語りました。

「信頼」の要素として、Trustモデル3軸の「能力」「善意」「誠実さ」に「(ソフトウェア文脈での)信頼性」を加えた3+1の軸を見立て、CREはその中からそれぞれの職務に何が大事かを選び、中長期に仕組みにしてスケールする高度な仕事であると述べて、解く問いが変わる中で飽きることなく続けられると結びました。
x.com良い言葉をたくさんインプットしたぞ
— Kei Tanahashi (@ktana_) 2026年1月21日
信頼を設計、スケールさせる仕事
まだ設計されていない信頼の設計
信頼の3+1軸
信頼は顧客を動かす
感謝を待たない設計#cre_meetup
なお、時間の都合で話し切れなかった内容の補完記事が、missasanのブログに投稿されています。日々なんとなく思っているものの明確にできていなかった事柄が言語化されていると感じるのは私だけではないはずです。
『人依存の対応をClaude Codeで自動化し、工数を半減させた話』 — 株式会社リンクアンドモチベーション くずば さん
続いてのセッションは、株式会社リンクアンドモチベーションのCREである、くずばさん。
顧客対応の課題として「属人性が高く、対応できる人が限られる。自動化するにもパターンが多くて難しい」を挙げ、Claude CodeとMCPサーバーを使った自動化の例が紹介されました。

AIに顧客対応情報を学習させて自動化というのは、カスタマーサポート分野でのホットなトピックになりつつあります。工夫した点として、Amazon EC2とAmazon Bedrockを使ってメンバーが誰でも簡単に実行可能な状態にしたほか、回答品質を担保するためのさまざまな施策が挙げられました。
Mackerel CREのテクニカルサポートでも似た課題はあるので、AIをどのように活用するとお客さまへのサポートの向上につなげていけるか、考えていきたいですね。
x.comAIを使った問い合わせ対応は環境構築と共有が大変だけど、そこをEC2上でやって調査用スクリプトなんかも含めて共有。確かにサクッとできそう #cre_meetup
— tatsuru (@tatsuru) 2026年1月21日
『カスタマーサクセス業務を変革したヘルススコアの実現と学び』 — 株式会社ログラス
濵口知之 さん
最後のセッションは、株式会社ログラスのCRE、濵口さん。
カスタマーサクセス業務の効率化と高度化を支援するCREとして、顧客の状態を追跡するためのスコアリングを設計・実装し、ヘルススコアとしての運用を開始して軌道に乗せたお話をいただきました。

成功が何かを定義した上で、KPIにも採用されるなど利活用度の高い指標を実現したことには、会場からも驚き・賞賛と多くの質疑が飛んでいました。
Mackerel CREカスタマーサクセスの私にとってヘルススコアの運用は魅力的に聞こえましたが、同時に「成功を定義する」という釘もしっかりと刺さりました。
x.comヘルススコアの運用の話。信頼できる指標が運用できているのすごい #cre_meetup
— tatsuru (@tatsuru) 2026年1月21日
x.com自分の発表で「やらないことを決める」って言ったばっかりなので他の人の発表みてるとこういうのやりたい〜ってなってしまっていけない(いけなくはない) #cre_meetup
— みっささん (@mur_ms_) 2026年1月21日
x.comプロダクトの活用状況をしっかり数値化して追いたい〜〜 #cre_meetup
— ちーすけ@異世界おばさん (@16bit_idol) 2026年1月21日
x.com「作った瞬間から仕組みは負債化していく」
— ゆみん (@_okym) 2026年1月21日
ウッてなった、、
状態を成功の定義とする
#cre_meetup
CRE Campの本領は懇親会にあり!?
発表の後は、ささやかながら軽食を用意しての懇親会です。
主たる相手が社内だったり社外だったりという違いはあるにせよ、「他者と対話して真の課題を発見し解決していく」CREの気質もあってか、参加者の皆さんがとても自然な雰囲気で相互に会話し、交流が進んでいく様子が印象的でした。

CRE Campの懇親会はどの回も「これが本領」と思えるほど盛り上がるのですが、今回もあっという間に時間が過ぎ、話し足りない名残り惜しさすら残すほど。参加された皆さんの心に残ったひとときだったでしょうか。
おわりに
次回のCRE Campの会場・日程はまだ未定ですが、「この盛り上がりを止めたくない!」という声は会場からも多く聞こえており、そう遠くないうちに決まることでしょう。
私たちMackerel CREもきっと参加していますので、またお会いしましょう!