こんにちは、株式会社ヘンリーのVP of Engineeringを務めている戸田(id:eller)です。このブログではヘンリーでどのようなEngineeringが行われているのかをお伝えしたく記事を執筆してきましたが、今回は趣旨を変えてインタビュー記事をお送りします!
今回のテーマは今年の4月に発足した、隔週で行われている「製品支援部に作ってもらったら嬉しいな♪」という会議体です。製品支援部は「あなたの検査がカルテに書かれてから結果が返ってくるまでに裏側のシステムでは何が起きているのか」を書いた坂口がリードする部であり、電子カルテと外部システムとの連携部分や、導入時の設定や開発を実施しています。
この会議体では製品支援部が所属する製品部門と導入を担う営業部門とが協力して弊社サービスの導入の改善を継続的に行っており、すでに多くのアウトカムを生み出しています。しかも弊社の心得である「明るくさわやか、前向きに」を実践しているなと思えるほがらかな雰囲気で、いま会社の行動指針を率先して体現していると言えるでしょう。
今回はこの会議体の発起人となった共同創業者の林さんに立ち上げ当初の話を聞き、その後で会議体に参加している梅本さん、菊池さん、青柳さんに心がけていることなどを聞きました。読者の皆さんに弊社の雰囲気や大切にしていることが伝われば幸いです。
発起人インタビュー
――この会議体を発足したねらいについて伺いたいです。導入の改善そのものは以前から継続的に行っていましたが、改めて会議体を立ち上げたのはなぜですか。
林:確かにそれっぽい会議はありました。改善要望を出してNotionのデータベースでバックログを管理していたのですが、既に巨大で見えにくく運用が回っているとは思えませんでした。
そこで本来やりたいことに集中するべくバックログをとにかくシンプルにして、製品部門と営業部門が心から1番やりたいと考えていることがすぐにわかるようにしました。何に取り組んでいて、どういう課題感があるのか、が明確であることが大切だと考えたからです。だから会議体の名前もやることを明確に示すものに変えました。
導入の改善には製品支援部の協力が欠かせませんが、製品支援部の余剰時間を作るには導入における彼らの工数を減らすことが必要です。だから導入において製品支援部にどんな差し込みが発生しているのかがお互いに見えるようになったら営業部門側からも差し込みを減らそうという動きが出るだろうという期待がありましたし、初回では梅本の時間をどうやって増やすかという問い掛けをしました。
逆に言えば、製品支援部の余剰ができて導入が改善したら、また営業部門で完結させられる導入が増えて製品支援部の余剰ができるはずです。そうした改善サイクルが自然と回っていく会議体にしたいと考えました。
――半年弱ほど運用して、現状はどうお考えですか。
導入エキスパートが楽しんでこの「製品支援部に作ってもらったら嬉しいな♪」に参加しているのが目に見えていて、すごくいいと思っています。
弊社レセコン一体型クラウド電子カルテ「Henry」の開発や導入においては、どうしても喜びを得るまでのサイクルが長くなる傾向にあります。導入には4ヶ月から半年はかかりますし、開発も要求仕様の発見から実際に製品をお客様にお届けするまでは数ヶ月かけています。
その中で2週間という短い時間で「決めた、やってみた、改善した」のサイクルが回り、製品支援部と営業部門がお互いに感謝しあって喜べる関係になれたこと。参加している4人が純粋に「バックログの一番上にある、この課題を解決するんだ」と握れるようになったことが楽しんで運用できている大きな理由なんじゃないでしょうか。
参加者インタビュー
――こんにちは。まず自己紹介をお願いできますか。
梅本:製品支援部の梅本です。ヘンリーには2024年9月に入社して、外部連携機能やその設定などの実装をしています。よろしくお願いします。
菊池:導入エキスパートの菊池です。この取り組みのおかげで設定画面がめちゃくちゃ充実して嬉しいです。これからオンライン資格確認周りの機能が増えるので、楽しみにしています。
青柳:青柳です。カスタマーサポートをしています。カスタマーサポートも製品支援部との繋がりが強く、「製品支援部に作ってもらったら嬉しいな♪」を通じていろいろな実装を拾ってもらえてただただありがたいと思っています。
――Demodayなどで「製品支援部に作ってもらったら嬉しいな♪」の成果を聞いていると、ペインが着実に解消されている印象を受けます。次々と課題を解決する秘訣はどこにあるのでしょうか。
菊池:まず「こういう運用がしたい」と思ったときにすぐアプローチできる場所ができたのが大きいと思います。導入周りには多くの設定があるんですが、それをどう組み合わせて設定したら何が実現できるのかは今ですらわからないと感じることがあるんです。ですから「こういう事ができるといいな」という要求ベースで議論できる場が生まれて、それならこうしたらできますよとすぐ答えてもらえたり、調査や実装に繋げてもらえたりしてとても助かっています。

青柳:私たちは要望とか仕様とかを整理しないまま「こういう事ができるといいな」を喋っちゃうんですよね。それは営業部門の改善点だしもっと精査したほうがいいこともあるんですが、梅本さんが丁寧に紐解いてくれるから大きな問題になってない。
梅本:僕は何度も実際に導入プロセスに入ってますから、アレほしいよね〜みたいなハイコンテキストな話ができるのはあるかもしれませんね。
ちょっと強調しておきたいんですが、営業部門の皆さんからもたくさん僕に歩み寄りをしてくれています。導入時にお客様に記入いただいているシートに改善点がないか、たとえばここはこうするべきか?みたいな提案を持ってきてくれたり。あと先日は管理画面にメニューが増えてきて分かりづらくなっているので整理しようという提案が青柳さんからあり、それがデザイナーの方への相談に繋がったりしています。

――導入プロセスにおける設定はどのように行われ、どんな課題があるのですか。
菊池:まずは顧客や私たちが設定に必要な情報をスプレッドシートにまとめるところから始まります。で、このシートをもとに私たちや製品支援部で設定を行うわけです。
このシートに記入するのが、まず難しいんですよね。どんな設定をしたらどうHenryに反映されるのかが、なかなか想像できない。理想的には顧客がいろんな設定を気軽に試せる、ベストな設定を試行錯誤できる状況だと思いますが、このシートを使ったやり方だとこれが難しいんです。
梅本:たとえば看護計画だとこういうシートを使っていました。設定画面がなかったときはシートに看護問題を埋めて、それぞれの看護問題に使うテンプレートデータを作ってJSON化し、それらのJSONファイルに対してURLを払い出してシートに記入してもらうところまでを導入の皆さんにお願いしていました。製品支援部側ではこのシートをもとにJSONファイルをダウンロードして作業していたわけです。

菊池:こういう設定シートを埋めるのに、最悪ケースで1ヶ月とかかかっていたんです。またシートの入力内容に不備があって差し戻されたけど、その理由がわかりにくいということもありました。
梅本:いまは設定画面があって、WYSIWYG エディタも付いてるので、設定画面でもろもろいじれて導入部だけで作業がほぼ完結するようになっています。


菊池:そうなんですよね。こういう設定画面を作ったり、その画面を顧客が使えるように整えたりといった相談がライトにできるようになったんです。コミュニケーションの敷居がとても下がって助かってます。
――いまヘンリーはより多くの病院様、より複雑な運用をされる病院様に価値をお届けするべく挑戦しています。やりたいことが本当にたくさんあるんじゃないかと思いますが、優先度はどうやってつけているのでしょうか。
菊池:隔週で同期的に話し合うときに議論していますね。けっこうちゃんとやれているなと思っています。
梅本:ですね。「これ次に欲しいよね〜」という3者の立場からのコメントを集約して決める感じで。
菊池:隔週というのがちょうど良いのかもしれません。実装がちゃんと進んで次に行けるし、悩み事がぱっと解決する感覚があって楽しいです。
――こうして皆さんを見ていると、本当に楽しく仕事をされているんだなと肌で感じます。明るく前向きにやってこれた理由は何かあるのでしょうか。
青柳:先ほどの話と繋がってきますが、特に整理していない生煮えのアイデアを議論できるのがまずあると思います。私たちは夢を喋ってるだけというか(笑)
あとはバックログに小さな夢を並べることを大切にしていますね。夢が複雑すぎないからある程度の実装によって手が届くし、課題を持ってくる人がそれが解決されることに期待感をしっかり持てているんです。

菊池:単純に楽しいですよね。楽しいから導入エキスパートのみんなに「製品支援部の負担を減らすとひとつ設定画面が増えるかもしれないから、みんなで工夫しよう」って話していますし、それが功を奏して製品支援部からのアウトプットが増えたり私たちからのフィードバックに繋がったりしたらいいなと思います。
梅本:僕は導入やカスタマーサポートといった営業本部の皆さんとの関係性が築けたことが大きいと思っています。普段からコミュニケーションをしてきたベースの蓄積があるから「製品支援部に作ってもらったら嬉しいな♪」が回ってる。
実は僕は前職で今ヘンリーの役員を務めている萩原さんと萩原さんの奥さんと仕事をする機会があって、そのときに奥さんにわかりやすく説明してうまくいったという成功体験があるんです。その経験を活かして、相談してくれてありがとうと伝えるとか、サービスの内部構造に明るくない人にも伝わるように理由や仕組みをわかりやすく伝えるようにしています。
青柳:確かに製品支援部のみなさんは気軽に相談できるようにしてくれたり、実装するときもデザインをいくつか持ってきてくれたりして、一緒に作ってくれている感じがありますね。
――自分はすぐ相手のコミュニケーションにケチをつけがちなので、お話を聞いて改めたいと思いました(笑)本日はありがとうございました。