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【2025年版】ヘンリーのオンボーディング体制の現在点

この記事は

qiita.com

の4日目の記事です。

本記事の目的

はじめまして、11月にヘンリーにレセコン開発エンジニアとして入社した Masaki Sugimoto(id:msksgm) です。 株式会社ヘンリー エンジニアブログには、複数の入社エントリ(はじめての転職で難易度鬼のレセコン開発に挑戦しているはじめまして nabeo です)があります。 入社してから1ヶ月ですので、まだまだ業務に慣れない部分がありつつも、最近のヘンリーのオンボーディング情報をアップデートしたり、ヘンリーに少しでも興味がある方に向けて解像度を上げるために執筆しました。

入社後のあれこれ

オンボーディング

入社後の1ヶ月間はオンボーディング期間として設定されています。 この期間は常にMTGがあるわけではなく、最初の2週間ぐらいに1日2~4時間のオンボーディングMTGをやりつつ、チームのMTGに参加したりメンバーとの1on1をこなします。 最初の2週間が終わったら、ほとんどオンボーディングMTGが終わり各チームに本格的に配属していくので、そこからたまにあるオンボーディング系の業務をこなしながら、本格的にチームの業務にとりくんでいきます。

オンボーディングについては、nabeo(id:nabeop)さんと岡部さん(id:takamizawa46)の記事でも取り上げられていますが、エンジニア30名程度、全体で120名程度のスタートアップにしては充実していると思いました。 むしろ充実しすぎているほどの印象を受けました。 個人的なスタートアップの印象は、初日か次の日にはタスクがアサインされるものだと考えていたため、良い意味で面食らいました。

dev.henry.jp

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オンボーディングプログラムの内容をいくつか抽象化して列挙すると、以下のようなプログラムが含まれています。 どれも、医療業界未経験の私にとって勉強になる部分が多く、事業の意義やなぜヘンリーで働くのかについて理解を深めることができ非常にありがたかったです。

  • 会社の沿革について
  • 医療業界まわりの情勢
  • 組織説明
  • プロダクトのワークショップ

岡部さん(id:takamizawa46)の記事では、チームのオンボーディングについて未整備の部分が多いことが言及されていますが、比較的改善されたと考えています。 入社人数が増えるにつれてドキュメントや Slack が成熟していきました。 最近では Notion AI に質問すると、連携アプリケーション(Notion、Slack など)を横断的に検索してまとめてくれます。これにより、暗黙知や Slack でやりとりされただけの情報も発見しやすくなりました。 整備がしっかりしているかと言われたら、まだまだと考えているので、自分を含めて組織全体で整えていく必要があります。

未成熟だと感じている部分は、チームが担当しているドメイン(特にレセプト業務や診療報酬請求の仕組みなど)知識のキャッチアップ体制です。 私が担当するチームでは、レセコンの開発をしています。 レセコンに関係する、公費、点数、算定といった内容は、専門用語や専門的なワークフローが多く、日本語で会話しているのに内容を理解できない瞬間が多々あります。 上述のワークショップでまったく説明がないことはありませんが、新規参画者が慣れるには時間がかかる内容です。

お客様との関わり

自分の入社タイミングが良かった点が大きいですが、入社してから 病院DXカンファレンス2025を聴講したり、お客様訪問をする機会に恵まれました。

病院DXカンファレンス2025は、ヘンリーが主催したお客様を招待したイベントで「地域医療の理想を共に語る」をテーマに最新技術の共有、成功事例の紹介などをするイベントです。 私は現地参加ではなく配信を聴講しましたが、お客様がHenryを導入することで、どれくらい業務が変わったかを知ることができました。

お客様訪問とは、実際に電子カルテ・レセコンHenry(以下、Henry)を導入しているお客様の病院に訪問することです。 導入してから数ヶ月経過したお客様に訪問したときには、ペーパーレスが進んだことで業務スペースが増えたり特定の業務を削減できたことをお伺いできました。 実際に Henry を使って、業務をこなしている様子をみると Henry を開発する意義を実感しますし、新規参画者目線で現場における Henry の使われ方を見て勉強になりました。 しかし、まだまだ機能不足な点を指摘されたり、数多くの要望をいただいたりすると、ヘンリーが提供したい価値や実現したい地域医療にほど遠いことを痛感し、エンジニアとして身が引き締まる思いになります。

業務に関して

レセコンチームでは、だいたいマネージャー 1 名、PM 1 名、FE 2 名、BE 3 名、テスター 2 名、ドメインエキスパート 1 名という体制で開発をしています。 デイリースタンドアップミーティングやスプリントプランニングのタイミングでドメインエキスパートからフィードバックをもらえる機会が自分にとっては新鮮な環境です。 レセコンの使われ方についての知識がなくても、気軽に聞ける環境であるため、プロダクトづくりにおいて心理的安全性を保ちながら進められています。

技術的な側面では、Henry の BE 開発ではプログラミング言語に Kotlin を利用し、トレースツールには Honeycomb を利用しています。 これらの技術スタックは、私個人の技術的な関心事であるサーバーサイド Kotlin とオブザーバビリティと完全に一致していました。 Kotlin に興味がある理由は、複雑なドメインロジックを安全に表現するのに適していると考えているからです。 オブザーバビリティについては、開発と運用を続けるうちに複雑さと不透明さが増していくシステムにおいて、問題の早期発見と原因特定を可能にする重要な技術だと考えているからです。 ヘンリーでは、これらの関心が高い技術がすでに導入済みであるため、一個人のエンジニアとして手を動かして楽しく、成長を期待できる環境です。

採用技術については、以下の Speaker Deck やエンジニアブログで詳細に紹介されています。 これらに興味がある方は、そちらも参照してみてください。

speakerdeck.com

dev.henry.jp

一方で、ドメイン知識が圧倒的に不足しているため、IC としては業務に苦戦しています。 新規参画したときに、最初から活躍ができないのは当たり前なので、予想はしていましたが、いざ直面すると焦りを感じます。

個人で実践していること

ここまで、組織の現在のオンボーディング体制について記述しました。 ここからは、入社してから実感した自分の不足している点を解消するために、通常業務と合わせて、おこがましく取り組んでいることを記載します。 N=1 であるため参考にならないかもしれませんが、ヘンリーにはこれらの取り組みを受け入れてくれる組織であることが伝われば幸いです。

ドメインエキスパートとの対話でプロダクトの理解を深める

先述したチームでドメイン知識をキャッチアップできる体制が整っていないことに対する打開策です。 ヘンリーでは、Henry の標準業務運用フローと呼ばれるものを作成中です。 標準業務運用フローでは、Henryが実際にどのように使われるかのフローを定義しています。 中長期的には、CUJ(Critical User Journey)の定義や自動テストの取捨選択に利用されることを期待しています。 運用フローの定義はされているものの、フローが実際にどの画面を利用するのかはわかりづらい状況でした。
そこでどのように使われるかを最も知りたい新規参画者である私がドメインエキスパートとともに実際の画面動作をおさらいしています。 毎朝30~45分程度時間をとり、プロダクトとドメイン知識と業務フローを擦り合わせています。 それを私が持ち帰りドキュメンテーションやコードとの対応をまとめています。 中長期的には新規参画者が運用フローを見るだけでHenryのプロダクト理解が進んだり、フローをコードで表現できないかと画策しています。

興味のある MTG に参加してみる

ヘンリーではギベンと呼ばれる技術勉強会だったり、ドメインの知見共有会だったりと、ドオープンな勉強会が多く開催されています。 すでに、それらにも参加しているのですが、ほかのチームの MTG にも参加してみたりしています。 私はオブザーバビリティや SRE にも興味があったため、SRE 室のランチ会やパフォーマンス分析会にも参加しています。 まだまだ組織的にカオスな側面が多く、MTGの出入りがしやすいため、興味がある特定の分野に参加しやすい状況です。

DevRel 活動に関わる

入社前からヘンリーがカンファレンスのブース出展が多いことから DevRel が盛んであることを知っていました。 過去の経験から、DevRel 運営のつらみも知っているため、どのように運営をしているのか気になっていました。 そこで、先述した興味のある MTG に参加してみるにも近いですが、ヘンリーの DevRel 運営に関わってみることにしました。

スポンサーをしているカンファレンスのブースを手伝ったり、技術書典で売り子になったり、ヘンリー主催の勉強会の裏側で、DevRel 活動の大変さや楽しさを目の当たりにしてきました。 運営側として活動することで新たな発見がありました。特に、ヘンリーを初めて知る人への説明を通じて、プロダクトの価値や事業の意義について改めて理解を深めることができ、普段の業務以上に勉強になることが多いです。

一緒に仕事をする仲間を募集しています

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
エンジニアの数が増えるにつれて不足していた部分が明確になり、オンボーディングも安定しつつあります。 しかし、組織・事業・エンジニアリングのそれぞれの面で、カオスな部分が残っており、そのカオスを一緒に楽しめる仲間を募集しています。

興味のある方は以下の採用サイトから、ぜひコンタクトしてみてください。