ターゲティング広告とは

ターゲティング広告とは | ユーザーのメリット | データ収集技術 | ターゲティング広告の種類 | ユーザーの選択肢


ターゲティング広告とは

ターゲティング広告とは、ユーザーやコンテンツの情報を分析して、ユーザーにとってより適切な広告を配信する広告手法です。
ユーザーやユーザーが閲覧中のコンテンツに関する情報を、後述するデータ収集技術を用いて取得しそれらを分析することで、推測されるユーザーの興味関心やコンテンツから判断されるコンテキスト(文脈)などに基づいて、より適切な広告を配信する広告手法のことです。
たとえば、ブラウザごとに発行されるクッキーのほか、スマートフォンやタブレットのOSが発行する識別子などのID技術が使われています。これらのIDに紐づいて蓄積した情報(ウェブサイト訪問履歴等)を用いてユーザーの興味/関心を推測するほか、IPアドレスなどのブラウザやアプリから得られる情報も利用しています。
この場合、ブラウザやデバイスは識別していますが、個人を識別・特定しているわけではありません。


ユーザーのメリット

ユーザーは、ターゲティング広告により、自分が興味関心のある広告に接する機会が増え、興味の薄い広告を目にする機会は減ることになります。
また、広告効果の高いターゲティング広告は、媒体社の収益を向上し、維持運営に役立っています。


データ収集技術

ターゲティング広告において重要な要素として、ユーザーやコンテンツのデータを収集するインターネット技術があります。これらの技術を利用することで、広告配信事業者は様々なデータを取得・分析することができ、広告配信のターゲティング精度が向上します。
以下、データ収集に用いられる代表的なインターネット技術について紹介します。

クッキー
クッキーは、ユーザーがウェブサイトを訪れた際に、そのブラウザに保存される小さなデータファイルです。クッキーには、ID情報とともに、行動ターゲティング等で利用される情報(閲覧したウェブサイトのURLや、日時等のデータ)が保存されており、広告配信時にはそれらのデータが広告配信事業者のサーバーへ送られます。
これを用いることで、ユーザーのウェブサイト訪問履歴等を追跡します。蓄積したデータを用いて、ユーザーが過去に訪問したウェブサイトや関心を持った商品に基づき広告を表示します。

ユーザー識別子
ユーザー識別子(IDFAやGAIDなど)は、スマートフォンのアプリケーションで使用される識別情報で、個々の端末を識別するために利用されます。
広告配信事業者から提供される計測用SDKが組み込まれたアプリをユーザーが利用することによって、ユーザー識別子と利用日時等のデータが広告配信事業者のサーバーへ送られます。
これを用いることで、ユーザーのアプリ利用状況等を追跡します。蓄積したデータを用いて、ユーザーが過去に訪問したアプリや関心を持った商品に基づき広告を表示します。

ピクセル
ピクセルは、ウェブサイトに埋め込む小さな画像ファイルで、ユーザーがウェブサイトを訪問した際にその行動を追跡するために使われます。
これにより、ウェブサイト上でのユーザーの行動や、広告効果を計測できます。
これを利用することで、リターゲティング(後述参照)を行うことが可能になります。

推定ID
クッキーの情報に依存せずにターゲティングを可能にする仕組みのひとつです。
IPアドレスのほか、UserAgentとよばれるOS/ブラウザの種別情報などをもとに類推することで、IDソリューション提供事業者がユーザーを識別するための「推定ID」と呼ばれるIDをブラウザへ書き込みます。
この「推定ID」を広告配信事業者が利用することで、ターゲティングを行います。

確定ID
クッキーの情報に依存せずにターゲティングを可能にする仕組みのひとつです。
メールアドレスや電話番号を用いて会員登録を行うようなウェブサイトにおいて、プライバシーポリシーへの記載などを通してユーザーから合意を得た上で、メールアドレスや電話番号といったユーザーの情報を、ハッシュ化と呼ばれるプライバシーに配慮するための加工を行った上でIDソリューション提供事業者に受け渡します。その情報をもとに、IDソリューション提供事業者がユーザーを識別するための「確定ID」と呼ばれるIDをユーザーのブラウザへ書き込みます。
この「確定ID」を広告配信事業者が利用することで、ターゲティングを行います。
※個人情報保護法に基づき、ウェブサイトはユーザー本人の同意なく個人情報にあたり得るメールアドレスや電話番号等の情報を第三者に提供することはありません
※ウェブサイトがどのようなデータ取り扱いを行っているかについて知りたい場合は、ウェブサイトが公開するプライバシーポリシーをご確認ください

ブラウザ・OSによる蓄積情報の利用
一部のブラウザやOSは、ユーザーが訪れたウェブサイトや使ったアプリの情報を自動的に蓄積しています。これらの情報は、ユーザーのプライバシーを保護しながらブラウザやOSから広告配信事業者へ連携され、これによりユーザーの関心に基づいた広告配信を実現しています。 たとえば、Googleの「Privacy Sandbox」やAppleの「SKAdNetwork」などがこれにあたります。
これらは、個別のユーザー情報を外部に漏らさず、広告主が広告効果を測定できるように設計されており、ユーザーの行動情報を匿名化し、プライバシーを守りながら効果的な広告配信が行うことができます。

その他ブラウザやアプリ経由でのデータ取得
広告配信には、ブラウザやアプリを通じて取得されるその他の情報も利用されています。 例えば、IPアドレスやUserAgentなどがその例です。これらの情報は、ユーザーの大まかな所在地や利用デバイスを把握するために活用されています。


ターゲティング広告の種類

ターゲティング広告はさまざまな種類があります。ここからはそれぞれのターゲティング方法について紹介します。

デモグラフィックターゲティング
概要
年齢、性別、所得、職業等の属性情報を使って、ターゲティングを行います。属性情報は、ユーザーが登録した情報を用いる場合や、行動履歴をもとに属性を類推した情報を用いる場合があります。

ジオグラフィック(ロケーション)ターゲティング
概要
IPアドレスや、Wi-Fi、GPS等から位置情報を取得し、ユーザーの所在地を類推してターゲティングを行い、ユーザーが現在いる場所に関連する商品やサービスの広告を表示します。
たとえば、あるレストランチェーンが近隣にある場合、その広告を近くのユーザーに配信することができます。

行動ターゲティング
概要
ウェブサイトやアプリでの閲覧履歴、広告に対するクリック等の行動履歴、ECサイトでの購買履歴等からユーザーをセグメント化し、ターゲティングを行います。
ユーザーが以前に特定の商品ページを訪問したり、購入したりした場合、そのユーザーに関連する商品やサービスの広告を表示します。
これは、ユーザーの興味や購入意欲に応じた広告を届けることを目的としています。

リターゲティング
概要
行動ターゲティングの一種で、ユーザーの広告主ウェブサイト(またはアプリ)への訪問や、商品の詳細ページの閲覧、商品の購入等の行動を記録して、それに合わせたターゲティング配信やメッセージの最適化を行います。

検索キーワードターゲティング
概要
ユーザーが検索エンジンやウェブサイト内検索で使用したキーワードを用いてターゲティングを行います。

コンテンツターゲティング
概要
ユーザーに関するデータを使用しないターゲティング手法です。
ユーザーが閲覧中のウェブサイトに関して、そこに掲載されているコンテンツ内容をカテゴライズすることで、そのカテゴリにあった広告を配信します。
コンテンツを閲覧しているユーザーに対して、コンテンツと親和性の高い広告を表示することで、高い効果を狙います。

コンテクストターゲティング
概要
オーディエンスデータを使用しないターゲティング手法で、ユーザーが閲覧中のウェブサイトのコンテンツを分析し、そのコンテクスト=文脈に基づいてターゲティングを行う方法です。
たとえば、ユーザーが料理に関するウェブページを閲覧している場合、そのページに関連する料理器具やレシピ本などの広告が表示されます。
これにより、ユーザーの興味関心に寄り添った内容の広告を提供します。


ユーザーの選択肢

ターゲティング広告を停止したい場合、以下のような方法があります。

ブラウザ広告

◇オプトアウト(クッキー)
広告配信事業者は、自社のサービスにおけるオプトアウト(ターゲティング対象からの除外)手段を提供しています。
クッキーを用いた広告配信からのオプトアウトでは、ブラウザのクッキーやそれに紐づくIDに対してターゲティング拒否という印をつけることで、そのブラウザやIDをターゲティング対象外とみなします。
クッキーを用いた広告配信からのオプトアウトを実施するには、対象サービスの公式ウェブサイトか、DDAIのオプトアウトページをご確認ください。

◇オプトアウト(推定ID/確定ID)
ユーザーを識別するために利用される「推定ID」や「確定ID」について、各確定IDソリューション提供事業者は、自社のサービスにおけるオプトアウト(推定IDや確定ID利用の停止)手段を提供しています。
オプトアウトの実施方法については、プライバシーポリシーに記載されている対象サービスのオプトアウトページをご確認ください。

◇ブラウザ・OSによる蓄積情報の管理・オプトアウト
ユーザーの広告体験を最適化することを目的にブラウザが蓄積している「ユーザーの興味 / 関心」に関する情報について、ブラウザ上で管理もしくはその蓄積機能自体を停止することができます。
ブラウザ毎の設定方法は、対象ブラウザの公式ウェブサイトをご確認ください。

◇クッキーの無効化
ブラウザ側で、クッキーの利用を制限(無効化)することができます。
クッキーを無効化すると、ターゲティング広告が停止されるだけでなく、その他クッキーを利用しているウェブサービスにおいても、機能が制限される可能性があります。
ブラウザ毎の設定方法は、対象ブラウザの公式ウェブサイトをご確認ください。

アプリ広告

◇OSでの制限
OS側で、広告識別子を利用したターゲティング広告を制限する仕組みを提供しています。
OS毎の設定方法は、対象OSの公式ウェブサイトか、DDAIのオプトアウトページをご確認ください。

次項: 用語解説