2025年12月29日
ソ連時代のカフェCCCP(2025年12月29日)
◆ソ連時代に戻る◆
ソ連時代のカフェを再現したカフェCCCP。モスクワ市内に数店舗あり、地下鉄2号線ソコル駅から徒歩15分のところにあるお店で昼食をとることにした。
赤い地の看板に黄色文字で“チェブルチナヤ、CCCP”と書かれており、その下には木製のドアがある。ソ連時代の雰囲気を周囲に漂わせていた
。
ソ連らしく、なんとなく入店しづらい雰囲気
があるがドアを引くと、狭い風除室が現れた。木でできた壁やドアには、ソ連時代に使用されたポスタが貼られており、もはや映画バック・ツー・ザ・フィーチャーの世界。
ドアを潜るとロシアの人々のように温かく広い空間が広がった。
左右にお部屋があり、右側のお部屋はさほど広くないものの、クリスマスツリーが飾られていた。なお、クリスマスツリーの左側にはお便所がある。
左側には、木でできた天井の下、木のテーブルと椅子が並べられている。店内は天井や壁に設置されたレトロ感がある照明器具に照らされ、壁に貼られたポスタは、派手さはないが寂寥感もなく、なんとなく心地よい懐かしさ
を感じる。
なおポスタはソ連時代に印刷されたものと思われ、街中では見られないものばかり。なぜか、ポスタに混じて、ギターも壁に掛けられている。
また、ジュークボックス
もあり、音楽を流していた。ジュークボックスの電源は入っているが、実際、紙幣あるいはコインを入れて動かしていると思えなかった。また、壁に設置されたモニタにはソ連時代の映画が映し出されていた。
ジュークボックスの近くに貼り紙がある。どうやら食べ終わった食器をこの場所まで運んでほしいとのこと。部屋の内部を覗くと洗い場となっており、年配の女性スタッフと目が合った
。
奥のカウンタへ進み、キルギス人に見える若い女性スタッフに3品注文した。
◆チェブレキとは◆
注文した時に渡されたレシートに印刷されている番号が呼ばれた。
まず用意されたのは、チェブレキとモルス。なお、金属のカップの中にフォーク、スプーン、ナイフが入っており、これらすべてが私用である。
注文したチェブリキはサイズが大で、薄く伸ばした生地で牛肉のミンチを包み、揚げたもの。クリミア・タタール人の代表的な食べ物である。
チェブリキを半分ほど食べたところで、ペリメニが用意された。スープの中に団子が沈んでおり、まるで水餃子。
ペリメニは小粒であるが、ひき肉がしっかりと詰まって食べ応えがある。
美味しく、結構お腹が膨れ、満足いく昼食となった。
◆想い出を胸に◆
食べ終わる頃には、席の半分が埋まった。目を惹いたことがあり、それは、お客さんのほとんどが年配者であることだ。週末このカフェに来て、ソ連時代に青春時代を過ごした若き日を思い出すのであろうか。
今の彼らの年齢になるのはまだ先であるが、いずれ彼らの歳になることを想像すると、その時は私もロシアで約6年間生活したことを懐かしく思うかもしれない。
少し感傷的になった私をソ連時代の心温かい人々を描いたポスタが、私を見送ってくれた。
◆200年前に設立◆
カフェから地下鉄駅に向かう
途中、木立をとおして、ソ連時代に建設された建物が目に入った。
雰囲気のある建物最上階に、彫刻が並べられている。そして、彫刻の上の“200”の数字も気になる。
この建物は、ストロガノフ学校で6のデザイン学部からなる。1,825年に設立され、今年でちょうど200周年になる。一部は博物館として開放されているとのこと。
カフェでソ連時代を感じさせる時間を過ごし、更にその余韻を楽しめるかのように200年前に設立された建物にも出会った週末でした
。









