浅草在住、断腸亭錠志の断腸亭料理日記はてな版です。(内容は本店と同じです。)

断腸亭料理日記本店



神田須田町・鳥すきやき・ぼたん

2026年令和8年丙午 正月

あけましておめでとうございます。
本年も相変わりませず、よろしくお願い申し上げます。
断腸亭

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丙午は、音読みだとヘイゴ、訓読みだと、ひのえうま。
60年に一度しか回ってこないが、年齢が近いので、あー、
この年かと、我々の世代だと多くの人がどんな年か
ご存知かと思う。私の妻の弟が三つ下で、この年の
生まれだが、人数は前後と比べて少ない。

ひのえうまは、十干十二支(じゅっかんじゅうにし)で
一般には最も有名な年ではあろう。
さて、十干十二支とははなにか。ちょっと書いてみよう。

十二支はご存知の、子から亥までの十二支。十干は、甲
(きのえ)、乙(きのと)、丙(ひのえ)、丁(ひのと)、
戊(つちのえ)、己(つちと)、庚(かのえ)辛
(かのと)、壬(みずのえ)、癸(みずのと)の10個。

十干十二支にするには、最初が甲、きのえと、子、ね、
の組み合わせで、きのえね。ここから始める。次が乙丑、
きのと、うし、その次が、丙寅、ひのえとらと、一つずつ
順々に組み合わせていく。

これで60通り、60年になる。同じ組み合わせがまた巡って
くるのは60年、六十干支(かんし)かかるわけである。
で、これがご存知の通り、還暦ということになる。
つまり、私の義弟など、ひのえうま、1966年生まれの
皆さんが60歳で、今年還暦。

十干十二支は、私など日本史を学んだものは、壬申の乱
戊辰戦争など年を現わすのでその年の出来事の用語として
使われておりそれなりに馴染はある。

明治になるまでは、正式な公文書類はもちろん男性の書く
記録、個人の日記などにも使われていた。
私の生まれは昭和38年(1962年)癸卯(みずのとう、
キボウ)で今年63歳になるわけである。

また十干十二支は歴史的には、我が国を始め朝鮮半島
ベトナムなど漢字文化圏で使われていたよう。
我が国では十二支は今でも一般に使われ馴染みが深いが
十干の方は明治の初めに太陽暦の採用とともに通常は
使われないようになったので今はほぼピンとこない。

十干も十二支も古代中国、殷の頃には既に使われていた
ようだが、これが入ってきたもので古墳時代には我が国でも
使われていたよう。やはり文字、漢字を使うようになった頃
からということであろう。
あの安倍晴明で有名な陰陽道と呼ばれる暦の思想に含まれる
ものといってよい。従って、年だけでなく広く暦、方位
などにも使われているもの。

ともあれ。今、丙午、ひのえうまの俗信はどのくらいの
人に影響を与えているのであろうか。ちょっと興味がある。
(蛇足だが、十干十二支は、いわば絶対値のようなもので、
古代から現代まで一貫して続いている。そうすると、最初の
甲子、きのえねが、どこかの年で始まっているわけなのだが、
それはどうやって決めたのか。先の陰陽道では説明できる
のであろうか。気になる。)

さて。今年、2026年令和8年丙午、なにやらまた年初から
国際情勢は風雲急を告げているがどんな年になるのか。

年初だが、旧臘のものがまだ一本残っていたので、
ここから始める。

 

12月30日(火)夜

神田須田町、鳥すき[ぼたん]、である。

軍鶏鍋や、と、いってよいだろう。

まあ、そう頻繁に行くまでもなかろうが、
やはり一年に一度は行きたい店。
池波先生の行き付け、でもあった。特に、夏、と書かれている。
軍鶏鍋、鳥すき焼、いろんな言い方があるが、
江戸からの東京名物である。
むろん予約。18時。
内儀(かみ)さんとともに、タクシーで向かう。

着いて、玄関を入る。下足番のお兄さんに名乗って、あがる。
この界隈にはかなり少なくなったが、ここも戦前の建築で
都指定歴史的建造物。
ここのところ二階の広間が多かったが、今日は一階。
八畳ほどの部屋であろうか。だがこれでも個室ではなく、
ここは、皆、入れ込み。

お膳。

左側が銅貼りだが、炭火のコンロに掛かった年季の入った
鍋。店の名入り。
基本、鳥すきのコース9,000円也。

ビールとお通し、まぐろの佃煮。

肉とザクが運ばれ、

やっぱりお姐さんが最初だけは鍋に入れてくれる。

レバーや砂肝のモツ、つくねを含めて鶏肉各部位と白滝
太くて立派な白ねぎ、焼豆腐。

やはり、江戸東京らしくごちゃごちゃと入れない。
絶妙な塩梅の甘辛の割り下で煮る。

見てお分かりになろう。これ全部でけっこうな量なのである。
お姐さんは最初に入れるだけはしてくれるが、高級
すき焼きやのように、取るまではしてくれない。
あとは、どうぞ、と。

モツ類はかなり小さく切られ、正肉も薄くそぎ切りに
されている。やはり火の通りやすさを考えている
のであろう。

煮えては食い、また鍋に入れる。
もう、夢中で食う。
また、食う。

ある程度、終わりが見えたら、ご飯を頼む。
肉を残して置き、卵でとじた親子丼にしてもらう。

三つ葉を散らし、
いい感じに仕上がった。

親子丼というのは、かの有名な人形町玉ひで]が元祖と
自ら言っていたと思うが、やはりこうしてみると、江戸から
明治にかけ、おそらくかなりの数、東京下町にあった鳥料理や、
軍鶏鍋やのどこで生まれてもおかしくないものであったことが
よくわかろうというもの。
水菓子、みかんがきて、ご馳走様でした。
腹一杯。

勘定は、座敷で、二人でぴたり20,000円也。

うまかった、ご馳走様でした。

 

ぼたん

 

 

 

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浅草・弁天山美家古寿司 その2

12月27日(土)夜

引き続き[弁天山美家古寿司]。

今年最後。

つまみに、すまがつおなどの刺身をもらって、
にぎり、いか、白身、かんぱち、かじき、そして、
光物、小肌まで、で、あった。

小肌のにぎり、というのは、うまいと思う
のだが、皆様はどう思われようか。

小肌は、ご存知のように、大きくなると名前の変わる
出世魚で、鮗(このしろ)と、呼ばれる。
魚としての和名は、鮗の方である。
鮗は、ニシン科ニシン目で、鰊(にしん)の類。
細かく骨の並びなどをみると、なるほどヘリボーンの
鰊に近い。
北東北、北海道を除く日本全国の暖かめの近海、
特に内湾に棲む。
今の東京に出回る小肌の産地は、愛知の三河湾
熊本などの有明海のものが多いようだが、いわゆる
江戸前江戸湾奥でよく獲れたし、ほぼ流通は
していないようだが、今も東京湾にいることはいるよう。
それで、江戸発祥のにぎり鮨の主役の種になった。

ただ、どうであろうか、東京以外では、有明海
成魚の鮗が郷土料理として名前を聞くようだが、
他地域では東京ほど食べられてはいないよう。
むしろ、子供の小肌は江戸・東京だけで好まれている、
珍しい例といってもよいのかもしれぬ。
ひょっとすると、なぜ東京の者は小肌の酢〆などを
そんなにうまいと思うのか、ピンとこない人も
全国的には多いのか。
まあ、名物にうまいものなし。そんなもの、かもしれぬ。
他地域の人には理解されない。うまいと思うの
だから仕方あるまい。

ともあれ。
光物の次は、鯵。

これも軽めではあるが、ここでは〆たもの。
生とは明らかに味が違う。
毎度書いているが、今は鮮度のよいものがたくさん
流通しているので、〆なくともうまい鯵の
にぎりが食えるのだが、これはこれで、別のもの
として、うまい。

鯖もあったので、もらってみた。

もちろん、〆鯖。それも炙ったもの。
最近のここでは、炙りが多いかもしれぬ。
炙るのもバーナーではなく、直火で。
昔から炙った〆鯖をにぎる江戸前鮨があったのか。
最近ではなかろうか。わからぬが。
今度聞いてみようかしら。

光物はここまでで、次は海老。

東京ではさいまき海老、などというが、小型の車海老。
これも酢漬け。
海老蟹の類はゆでて時間が経つと水分が抜けて
パサパサになる。これを防ぐために酢に漬ける。
それで、注文が入ってからゆでてちょっと冷ました
ゆでたてをにぎるところもある。

いつも通り、おぼろ好きの内儀さんには、にぎったものを
おぼろの上で転がしてたっぷりつけて出してくれる。

おぼろというのは、子供の頃よくあったでんぶに
近いもの。白身魚や芝海老を叩いで繊維をほぐし
甘く味を付ける。
今のおぼろはでんぶほどは甘くなく、繊維も完全に
ほぐしてはない粒状のもの。
江戸前鮨やでは酢〆の種や巻物に入れる。
それで、海老や小肌にはさんでにぎることがある。

まぐろヅケ。

ご存知の通り、まぐろのしょうゆ漬け。
見てお分かりになろうか、中とろ。
やはりヅケは中とろの方が、うまい。

もちろん、周知の通り、ヅケまぐろは、まぐろでも
赤身を使うものであったわけで、私の若い頃は
ヅケではない赤身まぐろまで、ヅケといっていた
くらいである。

幕末、まぐろを日持ちさせるためにしょうゆに漬ける
のを思い付いた馬喰町の鮨やが始め、広まったという。
でこの頃までは、生のまぐろ自体食べていなかった。
いや、足が速いのでとても食べられなかった。
たまたま獲れてしまうと、塩漬けにしていたよう。
で、最初は日持ちしやすい脂ない赤身からしょうゆ漬けに
していたのではなかろうか。

ともあれ。
かなり食った。
腹一杯。

だが、海苔巻だけはもらっておこう。

これも、決まり。
わさびを入れた干瓢巻。

やはりこれがシンプルでうまい。

鮨の食べる順番で、海苔巻は最後ということに
なっており、私もそうしている。

なぜ最後かというと、理由はたいしたことはないのだが、
巻物は酢飯をたくさん使うので腹を一杯にするためと、
考えている。
にぎりよりも使う酢飯の量は多い。
ここ同様の古い店で、細巻用の海苔を90度回す巻き方がある。
太くなり酢飯の量が多少増える。
その店の鮨職人さんが昔は腹一杯したい人が多かった
んですね、と。

そして、内儀さんの玉子。

にぎってもらうこともできるが、酢飯はなし。
おぼろも一緒に。

今の鮨やの玉子焼きは、厚焼き玉子だが、もちろん、
ここは昔のスタイル。おぼろのように芝海老や白身
繊維をほぐしたものを入れる。鶏卵が貴重だったので。
ものも味も正月の伊達巻に近い。

以上、ここまで。

勘定は二人で24,750円也。

いつも通り、うまかった。
ご馳走様でした。


弁天山美家古寿司
 

台東区浅草2-1-16

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と、いうことで、断腸亭料理日記、今年はここまで。
ご愛読ありがとうございます。
皆様、よいお年をお迎えください。
断腸亭

 

 

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浅草・弁天山美家古寿司 その1

12月27日(土)夜

さて。2025年も押し詰まってきた。
今年最後、であろう。
毎度お馴染み、浅草の[弁天山美家古寿司]。

江戸前寿司の始祖華屋与兵衛の流れをくむ「千住みやこ寿司」
で修行をした初代 金七が慶応2年(1866年)に浅草金龍山浅草寺
鐘桜の下で浅草弁天山みやこ寿司を開店」という。

東京の鮨やで、江戸創業というのはあるにはあるが、
数えるほど。
鮨や同様に江戸東京で産まれ発達し、今も人々に愛されている
うなぎやは、江戸創業はなぜかもっと多い。
その理由は単価、価格の違いだったのでは、なかろうか。
鮨やというのは、屋台から始まっており、安いものであった。
これに対して、うなぎやというのは、明治初めまでは、
すべて天然もので、現代よりも流通量は少なく、希少性
は高かった。それで、相対的に値段は高いものであった
と思われる。つまり、商いとしてうなぎやの方が、
客単価が高く、利益が取りやすかったのでは、なかろうか。
これが、鮨やの方が商売を続けのがたいへんであったのでは
ないかと考えている。今はむろん、鮨やの値段感覚は大幅に
上がっているのだが。

ともあれ。
浅草寺の鐘楼というのが、今も同じ浅草寺境内の
最東南の小高い場所にあるが、弁天山の浅草の時の鐘。
これが、この店の裏。

さて。予約は18時。
タクシーで内儀(かみ)さんと向かう。

店前に今日も、予約で満席です、との札。
暖簾を分けて、入る。

カウンター向こう側、つけ場の若親方に挨拶。
これちらへ、と若親方。
出口側の二席に掛ける。
東京の鮨やの主人は、伝統的には“親方”と呼ぶ。
“大将”ではない。職人の長(おさ)は大工だけは、
棟梁(江戸弁ではトウリュウ)というが、それ以外
皆“親方”が正解。

ビール。キリンラガー。

お通し。

いつも通り、まぐろ血合いの佃煮。

さて、つまみ。
若親方は、今日はたこはない、と。
正月も近いこの時期、やはり希少な生の真蛸は、
手に入りずらいし、高額なのであろう。
いつもつまみはたこに決めているが、残念。

鰹を頼むことも多いのだが、若親方は、今日はすまがつお
というのがあるんですよ、と。
じゃそれと、蝦蛄と、内儀さんの希望で、北寄。

すまがつおは、鰹同様表面を炙ったたたき。
初めて食べたのではなかろうか。
ちょっと堅めの食感だが、驚いた、すごい脂。
たたきなので、香ばしく、かなりうまい
鰹よりも、鮪(まぐろ)に近い気もする。
堅めの食感は、今日おろしたところだからと、若親方。
愛媛のものと。
すまがつおというのは、見た目には鰹に近いもので
北海道南部を含め広く近海にいる魚のようだが、群れを
なさずまとまって獲れないので、あまり出回らなかった
ものらしい。
見た目は鰹に近いが、種としてはマグロ族に入り、
やはり鮪に近いよう。
蝦蛄はつゆに漬け込んだもので、出汁感たっぷり。
北寄もそうだが、ここは貝類も生のものは少なく
薄めだが、酢に漬けている。

前回同様、こんなものも出してくれた。

煮凝り。平目。
平目のあら。これもまた、出汁感濃厚。
うまい煮凝り。

つまみは、ここまでで、にぎりで、お茶に。
やはり、にぎりで呑むのはよろしくない。

いかと白身から。

生いかは、すみいか。

ご覧になっておわかりなろうか、厚め。
そこそこ大きなもの、で、あろう。
ただ歯切れよく柔らか。
これがすみいかの値打ち。

鯛。

皮を残した湯引き。
ここは、鯛も昆布〆にすることもあるが、やはり
この湯引きの方が多いか。
生とは違う食感とうまさ。

平目。

もちろん、昆布〆。
厚めに切っている。ほどよく水分が抜けてよい食感で
よいうまみ。

次は、光物の順番でよいのだが、この間に二種。

ぶりかと思って聞くと、かんぱち。

昆布〆にはしない、か。
こりっとした歯応えとうまみがよい。

ここでまた、こんなものを出してくれた。

味噌汁、なのだが、ものすごい。
なにかというと、海老の出汁感。ここで使った車海老
の頭を大量に使ったもの、と。

次は、これ。

なにかおわかりになろうか。
かじき、昆布〆。
水分が抜け、色も飴色に変わって、うまみ濃厚。
北陸、富山金沢へ行くとかじきの昆布〆は超定番だが、
最近はここでもよく見る。
うまいもんである。

そして、やっと光物。

小肌から。

半身でにぎり一つ分。
魚はそこそこ大きなものであろう。
が、ちゃんと身は薄めで、うまい小肌。

 

つづく


弁天山美家古寿司

台東区浅草2-1-16

 

 

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ぜんざい

12月22日(月)夜

さて、日曜。

毎度お世話になっている「【賛否両論】笠原将弘の料理の
ほそ道」から今日は「小豆の炊き方から丁寧に解説!笠原流
【ぜんざい】の作り方
」。

ぜんざい。

私はデザート、スイーツ、お菓子の類を作ることは
まったくないのだが、案に反してあまりにも簡単なので、
作ってみようかと考えた。

この時期、暮れから正月にかけて、ぜんざいを取り上げる
というのは、さすがの和食の料理人の季節感、で、ある。
氏も語っていたが、私も子供の頃はこの時期に家や
どこかしらで食べていたことを思い出す。
ただ、酒を呑むので甘いものはプライオリティーは下がる。
ただ、もちろん、ぜんざい、お汁粉の類はきらいなわけでは
ないので時として食べたくはなるが、やっぱり甘いものは
チョコやアイスの方が身近ではある。

季節感がどんどんなくなる昨今、一般以上に和食は大切に
している。
むろん、割烹、懐石、和菓子も然りか、では月毎に決まった
料理があったりまさに俳句などと同様である。
こういうかしこまった料理でなく庶民のもの、また、
地方毎に、季節にあった料理、甘味があったわけである。

ハウス栽培などで野菜などにも季節感がなくなり、
そこへもってきて、温暖化で魚も獲れていたものが
獲れなくなり、獲れなかったものが獲れるように
なったり。

一体どう考えればよいのか。
温暖化を食い止める努力を続けることは言うまでもないが
今すぐに元に戻るというものでもない。
自然現象はある程度受け止めざるを得ない。
秋刀魚は秋の風物詩で、秋になると食べるものであったが
温暖化などもあるのであろうが様々な要因で獲れなくなった。
それで、少ししか獲れないものに高い金を払って無理して
食べる人もいるが、私はこれは滑稽なことと思う。
やはり原則その時獲れている安いものを食べるべきであろう。

まさしく、伝統的食文化が様々な理由で変容している
ことをまざまざと思い知らされているわけである。
文化は大切だが、現実は現実で如何ともしがたいものでも
あるのか。

例えば、エンターテインメントの世界ではどうか。
能、狂言文楽、歌舞伎、落語、その他伝統の歌舞音曲と
いったものも、ものによって濃度、進行具合は違うが、
普通に現代の人々が愉しむものではなく、文化財として
保護されるもの、博物館のものになってもいる。
時代にそぐわなくなっても継承しなければいけないものは
ちゃんとある、ということである。

やはり、食べ物も忘れてはいけないものはちゃんとあって、
現実生活にフィットしなくなっていても意識的に時に
思い出して作って食べる必要があるということになる。
まあ、秋刀魚のように高額になるものは考慮が必要だが、
庶民の食こそ我々の大切な文化であり“可能な限り”継承
することは使命であろう。

私がまったく食べなくなっていたぜんざいから、ちょっと
反省してしまった。

さて。小豆、買い置きを含めて砂糖(上白糖)、切餅を
買ってくる。
小豆は、ホクレンのもの一袋300g弱。微妙に300gを切っている。
レシピも300gとなっていた、なんであろうか、300gとは。

あー、なんのことはない、二合だ。
品種にもよるようだが、概ね小豆は300gほどのよう。
それで半端なのか。

豆の多くは一晩水に漬ける必要があるが、小豆はすぐに
煮てよい、と。考えてみれば初めて煮るので知らなかった。
それで、簡単。

まず、軽く小豆を水洗い。

鍋に水をたっぷり入れ、小豆を入れ点火。

煮立ってから5分、

ふたをして、10分、蒸らし。

湯を切り、ゆでこぼし。

これはアク取り、という。

もう一度鍋に戻し、水、1.5L。

わいたら、アルミホイルで落としぶた。

1時間弱火で煮る。

柔らかくなった。

砂糖を300g、これは小豆とまったく同量。

これで、10分。

これで、出来上がり。

味見。よい塩梅。

おっと忘れていた。
塩を一つまみ、で、あった。

もう一度、味見。驚いた、これだけで
かなりの甘さの強さを感じる。
隠し味というが、こんなにも実感できるほどとは。

まったく簡単。
このまま、煮詰めて水分を飛ばせば、つぶあん
なる、とのこと。

切餅一つをオーブントースターで焼く。

ぜんざい。

自家製、塩昆布を添えて。

とてもよい塩梅にできた。

こんな簡単にできるとは。
驚き、で、ある。

やはりたまには作らねば。

 

 

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ビーフシチュー

12月21日(日)夜

さて、日曜。

またまた、だが、「【賛否両論】笠原将弘の料理のほそ道」から
フレンチのジョージシェフに本格&簡単【ビーフシチュー】を
教わった
」。

毎度お馴染み笠原氏なのだが、今回はフレンチの若手実力派
シェフを呼んだゲスト回。こういう回がたまにあり、
おもしろい。

30分でできる、というビーフシチュー。

ビーフシチューなど作ったこともないが、30分なら
ちょっとやってみようかと考えた。

牛は、もも肉、といっているが、ステーキ用で
まあ、なんでもよさそう。

で、あれば、最近御用達にしている浅草のOK(ストア)だ。

OKにきてみると日曜のせいかステーキ用の肉は充実。
200gというので、ステーキ用のランボソ(ランプ)という
部分、二枚。例によって黒毛和牛A4、220g、1361円。
これでよかろう。

野菜は、玉ねぎ、にんじん、セロリ、洋食の定番香味野菜。
マッシュルーム。これににんにくだが、これはある。
それから、純ココア、ブルーベリージャム、隠し味系。
デミグラスソースも。缶が普通だが、今小分けの袋入りが
あるよう。これがよさそう。
それから、赤ワイン。大量に使うようなので使いかけが
あるが、ふたができる安いペットボトルのもの1本。

帰宅。夜、作る。

肉。

ランボソ(ランプ)とは妙な名前。
そもそも、ランプはももの一部。で、そのランプの中でも
ランボソは味が濃く、ヒレ並に柔らかい部分らしい。

一口に切って、塩をし、揉み込む。

これでしばらく置く。

次に野菜を切る。3種すべて薄くスライス。
やはり煮込みやすいように、か。

玉ねぎは1個まるごと。にんじんは100g、量って皮をむき
切る。セロリは1/3本、皮をむき、スライス。にんにくは
1欠片、スライス。

マッシュルームは縦に半分に軸とともに切って
さらにこれを縦に半分。つまり縦に4等分。

フライパンにオリーブオイル、肉を焼く。

こんがり、焦げ目。

別のフライパンに赤ワイン300㏄、煮立て、
ここに焼いた肉を入れる。

ローリエ1枚。

肉を焼いたフライパンにバターを量って10g。

ここに野菜を投入。

炒める。

同時進行の肉のフライパンはワインに浸しながら、
煮詰める。

あ、ちょっと、煮詰めすぎ?。

なにか、少し前にもあったような気がするが、
煮詰まり始めて、急に進むことってあるか?!。

野菜がしんなりしてきたら、最後にマッシュルーム。
マッシュルームにも火が通ったら、ここでホールトマト1/3缶
なのだが、ホールトマトは余らせてもしょうがないので
トマトペースト小袋一つと、水。

ここに小麦粉二つまみとココア大さじ1。

ぎゃ、ココア入れすぎた?。
ちゃんとした大さじの計量スプーンが見つからず、
テキトウなスプーンで入れてしまった。

次にブルーベリージャム。

今度はちゃんと量って大さじ1。

よく混ぜて、ここにまた赤ワイン300㏄。

煮詰まってきたら、煮詰まった肉を合わせる。
フライパンにうまみが付いていそうなので、水を
入れて煮立てて溶かし、合体。

これをさらに煮詰めながら10分以上煮込み、
最後に、小袋のデミグラスソースを投入。

これでどんなものか、味見。
酸味も強い。これは赤ワインからのものか。
うーん。やっぱり、ココアが多かったか。
隠し味程度のはずだが、ココアを感じる。
トマトペーストと、デミグラスももう一袋追加。

段々わからなくなるので、テキトウにやめて、食べよう。

ビールを開ける。

フランスパンも残ってたので、焼いてみる。

うーん。ビーフシチューにかなり近い?、
ような気もするが、、、
わからぬ。
ともかくも、ココアは強いことだけは確か。

と、いうことで、冷蔵庫に入れて翌々日。

肉は2/3食べ切ったので、再度ステーキ用サーロインを
買ってきて、赤ワインで煮込み、足し、さらに煮込んだ。

実はこれ、かなり“らしく”なった。
やはり煮込みは必要。玉ねぎがほぼ形がなくなるくらい。
プロは、30分でもピタッと煮込んだ状態のものを
再現できるのであろう。
まあ、うまくなったのでよしとしよう。

 

 

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2025年12月、日本武道館から その2

12月19日(金)~20日(土)

さて引き続き、武道館の坂道グループライブ。

前日(3daysの初日)、事前に武道館まで行って、
ペンライト二本を買って、そばを食って、この日は帰宅。

翌日、20日、土曜、当日。
ライブは16時半開場、18時開演。

開場から、開演までの時間が一般のものよりも長い。
なぜであろうか。
混乱を避けるため、なのであろうが、混乱するのか?。

ともあれ、事情もわからないので早めに行くに
越したことはなかろう。

武道館に着いたのは、17時15分頃。

相変らず、グッズは売られているが、昨日あんなにあった
列はなぜかもうない。こんなものか。
これであれば、昨日こなくても、タオルは売り切れ
だろうが、ペンライトだけなら買えた、か。

本人確認、手荷物検査あり、さすがに厳重。席は2階、東。

ご存知の通り、武道館はアリーナがあって、
スタンドが1階、2階まで。
武道館のライブは、どうであろうか、高校生の頃
ビリージョエルやらを観にきた記憶があるが、それ以来。
40~50年ぶり?。

グッズを買うのでなければ、特に混乱することもなく
早くくる必要もなかったか。
やはり、グッズは事前通販で買えればそれに越した
ことはなさそうである。

18時ライブ開演。

まあ、記憶通り、武道館2階はステージの顔は見えない。
スクリーンはあるが。

坂道系のライブの場合、大きな会場、ドームやスタジアム
の場合、メインステージ以外に、花道があって、
反対側などにサブステージがあったりする。また、
メンバーがフロートという大きな乗り物や一人乗りの
ロッコに乗って外周を回ったり、まあ、ある程度顔の
見える距離まできてくれる演出があるが、今回の武道館は
そういうものは一切なく、メインのステージのみ。

ライブ内容の詳細を書くのはやめておく。

ただ、やはり、コアなファンはすごいもんである。

いわゆる、コールというやつ。
これもアイドルグループそれぞれ違っているの
かもしれぬが、坂道系は概ね以下のよう。
(これも坂道でも3グループで多少違っていそうだが。)

ない曲もあるようだが、曲ごとにコールは決まっており、
揃って、なんらかの掛け声(?)を大声で発する。
配信を観ていただけでは、細かいコールまでは聞き取れて
いなかった。
一番簡単なのは、スクリーンに順番にメンバーのアップが
抜かれていくのだが、その抜かれたタイミングで
超絶かわいい○○、と全員で叫ぶ。ただこれも、そう
単純ではなく、タイミングも曲によって、こことここだけ、
と決まっている。この○○は、そのメンバーの愛称だが
勝手に叫ぶのではなくメンバーがこう呼んでほしい
というものが決まっており、それを揃って叫ばなければ
いけない。
もちろん、それ以外にもたくさんのコールがある。
うぉ、うぉ、といった掛け声もあれば、詞のフレーズ
自体を反復して合唱する部分があったりする。これらを
曲ごとにタイミングとともに皆すべて覚えている。
(グループの曲は全体で数百曲あるし、頻繁にやる
曲だけでも百曲は下るまい。)
事前に家で練習しているのか。

ペンライトの色も、興味深いことに単純に推しの
色にずっとしているわけでもないのである。
曲によって色が決まっているものが稀にある。
今日もそんな曲があった。
推しの色からその曲が始まるとその曲の色に会場
全体が一瞬でかわるのである。
ちなみに、ペンライトには推しのカラーを登録して
他に換えても、ボタン一つで推しのカラーに戻せる
機能がある。

こういう曲があるのは知っていたが、隣のお兄ちゃんの
動作を見て、慌ててその色にしたり。
これなぞ、曲によって由来がいろいろあるようだが、
メンバーが言ったものでもなく、基本ファンが自発的に
やっているよう。
だが、この一体感、すごいもんである。

また、いわゆるオタ芸などといって、ペンライトを
振りながら一心不乱に踊るのをTVなどでよく流されて
いたが坂道系の場合、そういうものはないよう。

さて。ライブは9時近くに終了。

あー、出ると、やっぱり雨。
天気予報では言っていたが、本格的な土砂降り。
荷物になるし傘は持ってこなかった。ここまで降るとは。
折り畳み傘は私持っていないのである。
この後は、神保町の[揚子江菜館]へ行こうと
考えていた。ここは池波レシピ。
人込みと土砂降りの中、なんとか九段下駅にたどり着き、
都営新宿線で一駅乗って、神保町駅。[揚子江菜館]はすぐ。

ここは10時まで。
入ると、ラストオーダーですが、とお姐さん。
はい、OKです。

瓶ビールを頼んで、焼きそばと、焼売。

ここは明治39年1906年)創業。
当時清の近代化運動、洋務運動で来日していた人が
開店したと、いう。今もおそらく中国人経営だと
思うのだが、これだけ古いの店は珍しいと思われる。
冷やし中華の発祥の店ともいうが、さすがにその季節
でもない。となると、この二つ。

上海式肉焼きそば。

焦げ目の入った麺に肉と野菜、
なのだが、特徴は、かなり細い麺。

お分かりになろうか。

こんな感じ。
日本のそうめんくらいではなかろうか。
酢をたっぷりかけ回して、食べる。むろん、うまい。

そして、焼売。

縦に細長いのが特徴。
また、焼きそばはノーマルなのだが、焼売は崎陽軒だったり、
日本のオーソドックスな焼売と微妙に違う。味、のこと
なのだが、どう違うのかなんとも形容しがたいし、
その理由もよくわからない。

ともあれ、うまかった。
腹一杯。ご馳走様でした。

?

揚子江菜館

千代田区神田神保町1-11-3
03-3291-0218

 

 

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2025年12月、日本武道館から その1

12月19日(金)~20日(土)

さて、今日、20日は九段下、日本武道館
まあ、お察しの通りライブ、なわけ、で、ある。

数年前から、坂道アイドルのことをたまに書いてきた。
実のところ、ライブは配信では見ていたが、会場に足を
運ぶのは、追いかけ始めて数年経って、やっと初めて。

むろんこの年齢では、なかなかハードルは高い。
ファン層は、もちろん若い男性が過半数なのであろうが、
意外にも似たようなオジサンもいるのが段々わかってきた。

今年、いよいよ行こうと思い立ち、応募するがこれが
抽選なのだが、なかなか当たらない。
もちろん優先されるファンクラブなどにも入った。

金を払えば行けるというものではまったくない。
まあ、はっきり言えば、なめていたわけだが、
この夏から秋にかけて、10連敗近くしていた。

と、いうことで、やっとこの12月のものに当たった。
ファンクラブの応募抽選の二次。
引っ掛かった、という感じであろうか。
ステージバック席、立ち見席も出した上、完売で、
三日間すべて配信にもなった。
武道館なのでドームなどよりはもちろん小さい会場だが
これは幸運であった。

ともあれ。
初めて行くので、事情、ルールがわからない。
とりあえず、サイリウム=ペンライトが必要であろう。
それに、推しの名入りタオルも?。
ライブは三日間で、その中日。
まあ、この日、というのにも意味があるのだが。
グッズ類は、事前に通販でもライブ前配送というので
買えたのだが、チケットが当選していなかったので
当たった時には既に締め切り後。

グッズ類はライブ当日の会場でも買える。
と、いうことで、初日の武道館へ買いに来たわけである。
まあ、武道館はそう遠くもないので。
事前に調べると、ライブは夜なのだが、グッズの販売は
時によって午前からのこともあるようだが、この日は
13時からとオフィシャルからの告知があった。
これも、直前にならないと発表されないのだが。
まあ、とにかく並ぶものらしい。

グッズというのはなにか。
文字通り、推しやグループの名前入りのグッズ。
毎月、あるいはライブ毎に新しく撮られる生写真と
いっているブロマイド、その他、缶バッジ、アクスタ
(アクリルスタンド)、Tシャツ、パーカーなど衣類、
名前入りのトートバッグなどなど。
特定のメンバーの卒コン、卒業コンサートであれば、
本人考案のもの。
コアなファンはその生写真やらを大量に買う。
これらは当たり外れ、というのか、誰が出るかわからない。
必ずしも推しのものが出るとは限らないのである。
それで長い列になり、大量に買う人もいる。

私は写真などのコレクションには興味はなく、ライブに
必要なペンライト、あればタオルでよいのだが。

ともあれ、発売開始といっている13時を目指して
武道館に到着。

きてみると、発売以前に列がかなりあったようで、
13時以前に売り始めていたよう。
で、既に、結構な列。

武道館の建物二階外をまわる列に着く。

中から、リハーサルの音、歌声や音楽、が聞こえてくる。

もちろん知った曲。なにか、ちょっと得した気分。

並んだ時間は1時間ほど。
こんなこともあろうと、厚着をしてきたが、幸い、
今日は最高気温12.1℃(13時14分)で日も出ており
そう寒い思いはしなかった。

ペンライト二本は買えたが、買うはずのタオルは
既に本日分は売り切れ。
こんなもの多めに用意しておけばよいものを。
まあ、仕方なかろう。

ちなみに、ご存知の方はおられまいが、ペンライト
二本というのは、決まりになっている。
メンバーそれぞれには、決まったカラーが二色あって、
推しを応援するには、二本必要というわけである。
メンバー数が多いので一色では足らないのである。
黄色とピンク、緑と赤など二色の組み合わせで
誰のカラーなのかが決まる。
ライブ中には、ペンライトを自分の推しの二色に
することになっているのである。

さて。
待っている時から気が付いていたのだが、武道館には
外から入れるカフェがある。

名前を読んでみると、[SOBA CAFE IKEMORI]、
ソバ・カフェ・イケモリ。
あー、これ!。

DEEN池森秀一氏の店。
アーティストであり、そば通。
少し前から、そばでよくTVにも出ていた。
最近はそば店も出したと聞いてはいた。

ここにあったか。(ここは2号店で、一号店は赤坂。)

せっかくなので、食べてみようか。

武道館の二階、南西に向いた明るい店内。
その窓際に掛ける。

外は大量の人だが、まあ、今日ここにきている人々には、
あまり縁はない上、14時すぎ、ほぼお客はなし。

頼んでみたのは、これ。

信州戸隠池森そば・更科十割、オニオンつけそば。
1600円也。かなりいい値段。

つゆ。

なんとこれ、上にチーズがのった、
オニオングラタンスープ。
上に黒胡椒。

更科というだけあり、真っ白な細いそば。
これが乱切り?、ちょっと切れ切れ。

オニオングラタンスープで更科そばを食わす。

なかなかおもしろい。
これはこれで、あり、であろう。
うまい。

ただ、先ほどのグッズもそうだが、随分と
強気の値段設定であろう。

 

つづく

 

SOBA CAFE IKEMORI

 

 

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