まただ。 また、俺はスマホの光る画面を、生気の無い目でなぞっている。 終電間際の車内、SNSに流れてくる他人のキラキラした日常。ソシャゲの虚しいログインボーナス。YouTubeのおすすめ動画。どれも、俺の心を1ミリも満たしてはくれない。 「ああ、つまんねぇな…」 子供の頃は、あんなに毎日が輝いていたのに。カセットのフタを閉める音、ブラウン管に映るドット絵の勇者、友達と競った対戦格闘…。あのワクワクは、どこへ消えてしまったんだ。 「もう一度、あの頃みたいに、夢中になりたい…」 でも、今の俺には、最新のゲーム機を買い、ソフトを何本も揃える金も、休日に腰を据えてプレイする気力もない。 そんな、諦めと…