『完訳グリム童話集(二)金田鬼一訳』その53 『六羽の白鳥〈KHM49〉』 あらすじ(要約) 昔、ある王様が森で狩りをしていました。獲物をわき目もふらず追い、家来は後に続くことができませんでした。日が暮れ、道に迷ったことがわかりました。 そのとき、婆さんがやってくるのが見えました。それは魔女でした。 「お婆さん、森を抜ける道を教えてもらえませんか」と王様が声をかけました。 「いいですよ、王様」と老婆は答えました。「一つ条件があります。もしその約束をしなければ、この森から出られず、餓死することになります」「どんな条件かの」と王様が尋ねました。 「私には娘がいる」と老婆は言いました。「娘は美しく、…