-安らかにお眠りください-咄嗟に脳裏に浮かんだ飛行機事故 40年前の11月のある夜。土砂降りの雨のなか、私はボストンから五大湖のひとつオンタリオ湖の南にあるイサカ(ithaca)まで向かっていた。 機体はターボプロップエンジンで飛ぶ典型的な中小型機。定員は20人ほど。安全基準が緩かった時代だったため、コックピットとキャビンの間にドアなどなくカーテンで仕切られていた。椅子は全席、背もたれが前に倒れるもの。機内で配られるギブアウェイはキャンディひとつ。要するに、アメリカでは当たり前だったシャトル便だったのだ。 悪天候のフライトとはいえ、途中までは何の不安も感じなかった。が、しかし。突然とてつもない…