逐吹潛開 不待芳菲之候 迎春乍変 将希雨露之恩 池凍東頭風度解 窓梅北面雪封寒 としのうちにはるは来にけりひととせをこぞとやいはんことしとやいはん 最近のナショナリストは古今集も源氏もよんでないケシカラヌ奴らが多いが、かく言う私も「和漢朗詠集」が苦手で、読んだことは読んだが、四書五経なみに頭に入っていない。これは明治後半以降よくみられる現象であるような気がするのであるが、よくわからない。 貫之(つらゆき)は下手な歌よみにて『古今集』はくだらぬ集に有之候。その貫之や『古今集』を崇拝するは誠に気の知れぬことなどと申すものの、実はかく申す生も数年前までは『古今集』崇拝の一人にて候ひしかば、今日世人が…