享保2年10月11日。坂下古木屋円六のところへ隼人正馬乗益本新六がやって来て台所で口論の上に切りつけ、頭を切られて裏へ逃げた。西隣の酒屋井筒屋九郎兵衛のところから表へ出ようとして急に入口で死んでしまった。10余り傷があり、歯を噛みしめて刃を握り、大きなため息をついているのを無理に引くと手内(ママ)(掌)が切れた。新六は森十郎兵衛のところまで立ち去った。十郎兵から隼人正に伺いをたてたところ、心配ないと呼び返し、前々の通り勤めた。新六は九十軒町に住み、円六とは知り合いだった。少し前に田畠に土地を買い求め、円六に授けたことにして家を造らせるが、仕事を押し付けはかどらなかったと云々。新六は以前町代へ届…