これまでの米価の低迷で「米づくりはもう続けられない」と、高齢稲作農家の撤退、離農が相次いでいる。田んぼを荒らすわけにはいかないからと、70~80代の農家が、身体を酷使しながら必死になって続けてきたが、後継者がなく、今後に希望が持てないと稲作を諦めるのだ。 2022年の稲作経営の所得はわずか1万円で、時給にすると10円だった。このうち、平均2.2ヘクタールの個人経営の所得はマイナス3万円。完全な持ち出しで、損をしてまで米づくりを続けてきたのが農村の実態である。では法人経営なら儲かっているのかというと、平均33ヘクタールで205万円の所得しかない。規模にかかわらず、稲作を辞めたくなるのは道理なのだ…