チェーホフのなかの日本 表紙 六 サハリンで チェーホフは約2ヶ月間北サハリンで暮らし、それから約1ヶ月間南サハリンに滞在した。 未公開写真ではピクニックの写真がある。 チェーホフとともに日本領事館書記官が写っている。 その草むらの中で、サモワール、酒瓶、つまみなども並んでいる。 酒宴の席にいるチェーホフというのは、これまで作られてきたチェーホフのイメージを壊すことになる。 また日露戦争、第二次世界大戦で戦火を交えた日本の外交官と親しく交歓しているチェーホフ像が、今日のソ連でもごく少数の国粋主義者たちの心境を逆撫でする恐れもある。 「当地のロシア役人たちにとって、日本領事館は刑務所や懲役の煩労…