今日は「山を越えれば海が見える」というメタファーについて、少し疑ってみたい。この言葉の出どころは、小学生の頃の国語教材だった気がする。 「あの山を越えれば海が見える」といった意味合いの言葉を繰り返しながら、少年がひたすら歩き続ける、そんな情景をまだ覚えているのだ。 小さな町の風景 (偕成社文庫) [ 杉みき子 ] posted with カエレバ なぜか炎天下の中、汗を拭いながらひたすら歩く少年の後ろ姿が頭に浮かぶ。ここまで自分にとってやたら印象的な物語は、他に無いくらい珍しい。 そしてこの比喩は、苦しい局面を踏ん張るときの心構えとして、よく使われる。「あと一日、あと二日頑張れば連休だ」「ここ…