「天使のナイフ」で第51回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。 1969年東京都生まれ。駒沢大学高校卒業の後、俳優を目指して劇団で役者修行をするも半年で退団、数々のアルバイトを経て旅行会社に勤務していたが、執筆に専念するため乱歩賞の締め切り一ヶ月前に退社。過去に集英社のオールマン・ヤングジャンプ原作賞に3度佳作入選しているが、小説は「天使のナイフ」が初めての作品。
天使のナイフ
「ミステリファンに挑戦、ミステリの帯クイズ」第187問! この帯はなんの本でしょうか? 2014年度ミステリー最大の収穫 たった一行のくだりで殆どの謎や違和感は解消してしまう。そこで世界も反転する。ーー京極夏彦 絶対評価でA。還暦を迎えた記念すべき年に、江戸川乱歩賞は素晴らしい受賞作を得た。ーー有栖川有栖 第60回江戸川乱歩賞 第187問の答えは明日。コメントで解答を書いてみてね。 第186問 の答えは 『天使のナイフ』(薬丸岳、講談社、2005)でした。 薬丸さんはもともとシナリオを書いていましたが、高野和明さんの江戸川乱歩賞受賞作の『13階段』を読んで小説を書こうと思いました。乱歩賞に応募…
『小説BOC』の創刊にあたり、「螺旋プロジェクト」が始まったという。8組の作家が古代から未来までの歴史の時間軸の中で、日本を舞台に、ある時代を担当し「海族」と「山族」が対立する歴史を描きだすという競作企画という。 先般、読み継いでいる作家の一人、澤田瞳子著『月人壮士』を読んだ時、このプロジェクトのことを知った。時間軸通りの順番ではないが、2冊目として本書を読んだ。『月人壮士』が古代という時期を扱ったのに対し、この『蒼色の大地』は明治という時代を扱っている。 本書は、『小説BOC』創刊号~10号(2016年4月号~2018年7月号)に連載されたものに加筆・修正して、2019年5月に単行本が刊行さ…
『天使のナイフ』 少年犯罪を真正面から描いた衝撃作を読んだ感想 読む前の注意 本作品は少年犯罪、殺人、復讐などの重いテーマを扱っています。センシティブな内容が含まれているため、心理的に影響を受けやすい方は読む際にご注意ください。 作品概要 作品名 天使のナイフ 作者 薬丸岳 出版年 2005年 受賞歴 第51回江戸川乱歩賞受賞 ジャンル 社会派ミステリー、復讐、少年犯罪 読むきっかけ 江戸川乱歩賞受賞作品ということで以前から気になっていましたが、「少年犯罪を扱った重いテーマ」という前情報があり、なかなか手が出せずにいました。しかし、現代社会の問題を真摯に向き合った作品として評価が高いことを知り…
『天使のナイフ』 少年犯罪を真正面から描いた衝撃作を読んだ感想 読む前の注意 本作品は少年犯罪、殺人、復讐などの重いテーマを扱っています。センシティブな内容が含まれているため、心理的に影響を受けやすい方は読む際にご注意ください。 作品概要 作品名 天使のナイフ 作者 薬丸岳 出版年 2005年 受賞歴 第51回江戸川乱歩賞受賞 ジャンル: 社会派ミステリー、復讐、少年犯罪 読むきっかけ 江戸川乱歩賞受賞作品ということで以前から気になっていましたが、「少年犯罪を扱った重いテーマ」という前情報があり、なかなか手が出せずにいました。しかし、現代社会の問題を真摯に向き合った作品として評価が高いことを知…
今年58冊目 神の子(下) - 光文社 勝手におすすめ度 70/100 ランキング参加中読書 いつものように勝手にレビューしていこうと思う ●良かったところ 登場人物が多いがそれぞれ丁寧に描かれていたし、キャラが立っていた 全員が主人公のように思えてくるぐらいの書き込み いい具合に展開が読めず楽しい 町田がひたすらカッコいい。頭がいいってカッコいい 組織の正体を追っていくところはワクワクした 起業やTOBの話とかも大好物なので楽しめた ●少し残念だったところ 途中のボリュームがすごいだけに過度にラストに期待してしまっていた 少年院のところや、企業のところやホームレスのところなどが盛り上がってい…
最近、完全に自律神経がぶっ壊れて8月なのに家では、ほぼ長袖で過ごしています。 自立神経崩壊&夏風邪で、しんどくて、もう毎日完全に目が据わってます。顔色と人相がとんでもなく悪いです。 そんな中、どうしても推したい本があってこうしてキーボードを叩いております。 それは、染井為人の「ひきこもり家族」です。 最近、集中力が続かず、しんどくなって本を一気読みすることが難しくなってたんだけど、この本は、買ってから2日で読み終えてしまいました。電子書籍で買ったので拡大もできるから老眼でも読みやすかった。目が疲れるからもう電子でいいかなとも思うんだけど、紙の本の質感や買った時の高揚感、かわいいのや綺麗な装丁……
薬丸さんの最新長編作。ネット調べによると、デビュー20周年記念作品だそうな。 薬丸さんもデビューして20周年か~。薬丸さん前後辺りの乱歩賞が一番読んで た気がするな。最近は情報不足で予約に乗り遅れて読み逃してばっかりだけど。 あんまり予約数が多すぎると、もういつか開架に並んだらでいいや、みたいに なっちゃって、予約する気が失せちゃうのよね。かといって、数年後に開架で 見かけても、結局予約本で手一杯だから、なかなか開架の本に手を出すことも 出来ずスルーしがちだし^^;本も読むタイミングってのがあるのよねぇ。 と、内容と関係ない前置きが長くてすみません^^; ええと、今回はコロナ禍真っ只中のお話で…
薬丸岳 「こうふくろう」薬丸さんの新刊が出ていたので買ってみました。 2020年、主人公の女子大学生はコロナ禍の影響で人と会うことも遊ぶことも出来ず、寂しさと苦しさを感じる日々であった。ある時、池袋駅周辺に若者が集まっているのをテレビで見たので行ってみると、寂しさや孤独感に苛まれ、どこにも行き場が無くなった結果ここにたどり着いた者たちがいた。それを見た彼女は血のつながった家族とは関係を築けなくとも、血が繋がっていなくとも絆を感じられるような「本物の家族」を作りたいと考えて、「こうふくろう」という集まりを立ち上げる。居場所を無くした人たちの支えになればと賛同する人や参加者が増えたが、その一方で集…
告解 (講談社文庫) 作者:薬丸岳 講談社 Amazon あらすじ 罰を受けても罪は消えない。なら、どう生きていけばいい? 『天使のナイフ』『友罪』『Aではない君と』――贖罪と向き合い続けた著者だから描けた入魂の傑作長編小説。 「自分は運が悪かっただけだ……」女性を撥ねるも、逃げてしまった大学生 「やらなければいけないことがあるんだ」愛する妻を奪われ、犯人の出所を待つ男 ひき逃げ事件の加害者と被害者遺族。両者の運命が交わる先にあるものは――? 深夜、飲酒運転中に何かを撥ねるも、逃げてしまった大学生の籬翔太。翌日、一人の老女の命を奪ってしまったことを知る。罪に怯え、現実を直視できない翔太に下った…
『罪の境界』 薬丸 岳 被害者側の主人公の明香里、その対象は自らを庇って命を落とした飯村という男性。はたまた加害者側の主人公の溝口、彼の対象は通り魔事件の被疑者である小野寺。2人の主人公がそれぞれに対象者の過去を追っていくカタチで物語は進んでいく。その根底にあるのは親からの愛情、それに対する答え…である。無意識なレイシスト達に少しずつ傷つきながらも、前を向いて少しずつ視野を広げていく対象者、同じようなカタチで視野を狭めていく…、いや狭めざるを得ない状況に追い込まれていく対象者。どんなことがあっても明らかに黒である……。ただ、それだけで話を終わらせていいのか?結論の先にある根底的な問題は触らなく…